月別アーカイブ: 2004年10月

断っておきますが犬は好きです

 15人も入れば満席,という都内の小さなお店で20分×3セットのライブがあった。店内では休憩中の居場所も確保できないし外にいるのは寒いので次のセットが始まるまで通りの向側にある喫茶店に一人で退避…しようとして扉を開けると中には知り合い同士と思われる私と同い年くらいの女性客が3~4人いて何と全員が膝の上に1匹ずつ小型犬を抱いている。しかもそのワン公たちがやぢまの方を見るなり一斉に吠え始め,何か物凄く根拠のない罪悪感を感じながらコソコソと隅っこのテーブルへ。飼い主達は「ほら,うるさいよ」などと一度たしなめてみせたものの後は知らんぷりで話に興じており,ワン公たちは鳴き止む気配すらなくちょっとムッとしかかったところに心無しか申し訳なさそうな顔で店主がお冷やを持ってきてくれた。

ワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン
ワンワンいらっしゃンワンワンワンワンワンワンワンワン
ワンワンワンワンワンワンみませんカフェオレをくンワン
ワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン
ワンワントとアイスがありまンワンワンワンワンワンワン
ワンワンワンワンワンワンワンったかい方をワンワンワン
ワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン
ワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン

 会話が出来ねえんだけど。だいたい飲食店に禽獣を連れ込んでいる時点で普通な感じはしませんが,それがこの店の暗黙のなれ合いなのかも知れませんし寒さが凌げるのなら贅沢も言えません。カフェオレが運ばれて来る頃には犬達も静かになり猫舌で少しずつ液体を啜っているうちにようやく気分もくつろいできました。ちらっと犬達の方に目をやるとどの犬も何だか怯えた目でこちらの方を見ています。「弱い犬程よく吠える」とはよく言ったもんだな,などと一人で納得していると店の扉が開いて新たな中年男性の客が。

ワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン

ワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン
ワンワンワンワンワンワンワ(略)          

 

 どうにかなんねえのかよ。もはや飼い主達は知らんぷりであり犬達の中には中年男性にだけでなくどさくさに紛れてやぢまに向かって吠えている奴も。「オマエなんか飼い主が居なかったら3秒で首をヒネってやる」という笑顔でバカ犬を睨み付けてみましたが何の効果もなく,そそくさとカフェオレを飲み終え休憩前より弱りながら店を出ました。

店主様へ

カフェオレは大変美味しゅうございましたが
貴方のお店は何か大事なところで大失敗しているような気がします

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あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛

 業務連絡っつうか私信っつうか,ともかく一方的な謝罪なんですが(財)ヤマハの土屋さん,八王子下倉楽器の原田さん,ベースの野々口先生,その他関係各位の皆様大変申し訳ありませんでした。私は多分地球上で一番アホなベーシストですごめんなさいゴメンナサイ。これからはオレの事を「やぢま“ダブルブッカー”ゆうぢ」と呼んでくれ。でも本気で仕事来なくなったら困るので2004年限定のしこ名ってことで。

 …え? 「来年になる前に死ね」?

 †

 しかし1年ごとの手帳ってのはあまりミュージシャン向きではないですよね。たいていライブの仕事は当日の2~4ヵ月前,発表会とかの教室系の仕事はヘタをすると半年前に仕事が入ってきたりするので秋頃になったらもう来年の予定を書き込めるようにしなきゃなんない。そうすると中身を自由に挟み込めるシステム手帳の方が断然便利なわけで。知ってる人は知ってると思いますが私は毎年ピングーの手帳を買うのがここ10年くらいの習慣になっておりまして,年末になると新しいピングー手帳を買いに行くのが楽しみだったんですよ。でももうさすがに来年からはシステム手帳に変えざるを得ないっぽいッスね。ってなわけ次の休日には気合いを入れてピングーのシステム手帳を探しに行きたいと思います。20年くらい使い倒す予定ですウフフフフフフフ。フフフフフフフフハハハハハハハハハハハハ。

 …え? 「冬になる前に死ね」?


 

間違ったストレス解消法

 「顔にニキビ等のデキモノができる事が殆どない」というのが自分の容姿において唯一長所と言えそうな長所だったのに,ここ数ヶ月の不摂生がたたったのか最近吹出物が噴火しまくりで非常に困っております。思春期真っ盛りの31才男子。冴えねぇ~。

 †

 やぢまのオアシスとでも言うべきスーパーのデザート売り場で,今まで「食べてみたい」と思いながら300円という値段に腰が引けて手が出せなかったプロヴァンスのプリンアラモードをついに買ってしまった。カスタードプリンの周囲にオレンジ・キウイ・マスクメロン・モモ缶が彩られ,その下に敷設されている生クリームの下にはさらにカスタードクリームとスポンジケーキの層が奢られているという最強極悪デザート。


まさに至福。許せ。


備忘録<その42>

 ●すんません。マジで忙しいッス。

 ●立て続けに自動車事故に遭ったM君,今度こそはいい事があるだろうと思ってたらめでたくケータイを便所に落っことした模様。「ボクは不幸な星の元に生まれたんだ~」と泣き叫ぶ野比のび太の如し。メガネかけてるし。

 ●「しょうがないなぁのび太君は」というドラえもんのマネをしたら堤智恵子サンに「似てねぇ~」と言われた。

 ●西部警察の再放送をDVDに録画するのが最近のささやかな楽しみ。傑作選なんてケチ臭い事を言わず全ストーリーを再放送してくりゃれ。

 ●今年の年末はあんまりライブもないので年明けあたりに「やぢまセッション」第3弾でもやりたいなぁ。あ,今週19日は「Child」のライブですよ。


 

今度はトランクのあるセダンをおすすめします

 以前タクシーにはねられたM君の話をしましたが,彼はヤマハ藤沢センターの生徒でしてBossa Bassというなかなかいいベースを持ってるんですよ。で,レッスンの時には毎回そのベースを肩から下げてやってくるわけなんですが,前回のレッスンの時初めて手ぶらで現れましてね。

 やぢま「あれ今日は手ぶらなんだ,雨降ってるから?」

  M 「いやそれがちょっと今日はベース弾けないんですよ,実は数日前にまた事故に遭っちゃいましてね」

ザ ・ か わ い そ う な 人

 やぢま「…こ,今度は何」

  M 「助手席に友達乗せて信号待ちしてたら2tトラックに40km/hで追突されまして」

 やぢま「うぁ,マジで? 今度はちゃんと病院行ったんだろうね!?」

  M 「行きましたよさすがに,5台玉突きで結構な大事故になりましたし」

 やぢま「で,医者は何て」

  M 「軽いむちうちで『2週間くらいで治るでしょう』って。でも治るまでベースは弾いちゃダメだそうです」

 やぢま「そらそうだね。友達は?」

  M 「無傷でした。他の車に乗ってた人も大丈夫だったみたいで良かったですよホント」

 やぢま「車は」

  M 「廃車です。うちの車ヴィッツなんですけど,トランク出っ張ってないんでリアシートに人が乗ってたらたぶん重傷でしたね」

 やぢま「トラックは何,居眠りだったの? ノーブレーキでしょ40km/hって」

  M 「わき見運転だったらしいですけど。『ぶつかってからブレーキ踏んだ』とかワケ判んない事を。まぁまた泣きそうな顔でしたけどね」

 やぢま「当たり前だ。泣け」

  M 「で,今は相手の保険屋が用意した代車に乗ってるんですよ。今日もそれ運転してきたんですけど,何か後ろが凄く怖くなりましたよね」

 やぢま「判るよ。ご家族も心配したでしょ」

  M 「そうですね。おバアちゃんにはちょっと内緒にしてあります」

 やぢま「ショックで具合悪くなっちゃってもね」

  M 「そうなんです。代車もヴィッツだったし,色が違うけど黙ってればたぶん気付かないかな,って(笑)」

 †

 禍福はあざなえる縄のごとし,近い将来M君にとびきりの幸運が2回連続で訪れん事を。

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