月別アーカイブ: 2009年2月

こういうのを見つけると『ネットもいいもんだなぁ』と思ってしまう。

 ●「Live Info.」に4件追加。

 ネットを徘徊していてひょんな事から見つけた刈屋富士雄(NHKアナウンサー)さんへのインタビューに感動しまくってしまった。私にとっては刈屋さんと言えば大相撲中継のイメージなんだけど,トリノオリンピックでの荒川静香さんの時の実況は私もフリーの演技を録画し事あるごとに再生しては泣いているので(笑)物凄く印象に残っている。件のインタビューではまさにそのトリノ女子フィギュアでの攻防を刈屋さんの視点から回顧しており,これが実にリアリティと説得力に満ちたもので過去形の話であるにもかかわらずハラハラしてしまうような迫力があるのだ。ひと月程前に観た民放でのフィギュアではペラペラとよく喋る軽い実況が何だか疎ましく「刈屋さんにやってほしいよねえ」というのが家族での統一見解だったのだけれど,なぜトリノの時に抑えた実況をしていたのかをインタビューの中で刈屋さん自身が語るくだりはもう感動と尊敬のため息をつくしかなかった。凄い人だよー,刈屋さん。
 あーこれを書いていたらまた荒川さんの演技を見たくなってしまった。書き終わったら寝る前にまた見よ。んで泣こ。


 

下品なオチでスミマセン

 妙蓮寺で一人暮らしをしていた頃,駅前の中華食堂で昼飯を食べるのが好きだった。作り手のおばちゃんと運び手のおばあちゃんが二人でやってるちっちゃい店で,手際のいいおばちゃんの料理っぷりを見るのが好きで空いていてもカウンターに座って食べるのが常だった。
 このときよく気になっていたのが,他の客が漫画や新聞を読みながら食べ物を口に運ぶ様。こんなのは全国どこの大衆食堂でもよく見かける光景だけど,料理を待っている間ならまだしもいざ物を食べる時に作り手の目の前で何か他の事をしながら食べるってのは,いくら金を払っているとはいえ甚だ不遜で失礼な態度に思えてならないのだ。…という話を友人にしたところ,「そんなの作ってる方だって割り切ってるよきっと」などとあっさり一蹴され終了。確かにそんな事で客に目くじら立ててちゃ飲食業はやってらんないんだと思うけど,どうもあの「漫画食事」だけは何かそういう理屈を超えた生理的レベルで今でも受け入れることができないでいる。

 今では吉野家あたりに行くと「漫画食事」よりも「ケータイ食事」の方をよく見かけるのだがあれも何だかイヤな画ヅラだと思う。学生なんかよりも社会人とおぼしきイイ年の人がこれをやっているのをよく見かけるのは急ぎの用件をメールでやり取りする必要からかもしれないが,両肘をついて箸を持つ右手よりもケータイのキーを打つ左手をせわしなく動かしている同年輩らしきサラリーマンの姿をみると何だか暗澹とした気分になってしまう。「そんなに急ぐなら先に電話してから喰えばいいぢゃん」みたいな。

 ところが先日,この「ケータイ食事」よりももっともっと幻滅させられる「~ながらケータイ」を某所で見てしまったのだ。オマエどんだけケータイ好きなんだと。どんだけそのメール至急なんだと。いったいどんなシチュエーションだったのかというと,…あーもう思い出すだけでも悲しくなってくる。あのですね,4文字だけ書きますからあとは皆さんがそれぞれ想像した上で幻滅してくださいね。いいですか。いきますよ。

 男子便所


 

求道の本質

 ●「Live Info.」に13件追加。
 ●「Lesson」を更新。

 先日ミュージシャン仲間同士で盛り上がった話題。海外の優れたジャズミュージシャンなどが出している教則ビデオを見ると,ただもう延々と凄い演奏が繰り広げられているばっかりでどうしてそんな事ができるのか肝心の説明がなされていないものが実に多い。見て楽しむ分には本当に申し分ないのだけれど,「これのどこが『教則』DVDやねん!」みたいな(笑)。ちなみに私の買ったものだと○ョン・○ティ○ゥッ○氏(どう伏せてもバレバレだなこの人の名前は)のDVDなんかがそれ。

 しかし本質を突き詰めてみれば,ライブなどでのそれと変わらない彼らの素晴らしいパフォーマンスを,至近距離の定点カメラで延々と流し続けてくれるそれらのビデオは,究極的にはやはり最高の教科書に他ならないのではないかと思う。説明はむしろ「あってはならない」わけで,初心者であるならともかく一応演奏で食べている我々が言葉による説明を待たなければ何も吸収できないという事ではお笑い種と言われても仕方ないのだ。世界レベルのミュージシャン達がどうして素晴らしいフレーズやグルーヴを生み出せるのか,自分で研究して答えを見いだすその過程にこそ自分を成長させる糧が埋まっているのだから。

 この事は「プロを目指している」という音大生や音教の生徒さん達にも強く伝えたいです。習い始めてから3年も4年も経っているのに同じような質問ばっかりしているのは,10歳にもなる子供が親に「食べ物を口に運んでくれ」と言ってるのと同じなんですから。先生やら師匠という存在は,いずれ要らなくなるべきものでなければならないという事を判ってほしいと思います。


 

Crossover Sessionご来場ありがとうございました

 冷えにくくなって困っていたうちの冷蔵庫,一度中のものを全て食べ尽くして庫内を空にし,電源を切って数日放置してから再度電源を入れたら元通り冷えるようになりました。あぁ新しいのを買わずに済んだ,良かった良かった…と思っていた矢先にEBSのベースアンプ故障ですよ。それもライブ本番中に。それもベースソロの真っ最中に。アンプが拒否反応起こすほどイケてなかったですか私のベースソロ(泣)

 …まぁそんなわけで機材ハプニングなどいろいろありましたが2/6のライブは最高にスリリングで楽しいセッションでした。来てくださった全てのお客様と素晴らしいミュージシャンたちに心からのお礼を言いたいです。本当にありがとうございました。


今回は特に強力なメンツです

 2/2の「ISSEI NORO INSPIRITS」ライブ,ご来場誠にありがとうございました。当初,演奏時間はアンコールを含めても2時間を切るくらいだろうと予想していたのですが,ふたを開けてみると本編を終わった時点で既に2時間演奏していましたね。ともかく,たっぷりたっぷり演奏しました。
 打ち上げが終わった時点でもそれほど疲労感はなくこのまま5次会くらいまで行けるんぢゃないかと思えるくらいのハイテンションでしたが,どうやらそれはカラ元気だったらしく翌日のオフは丸一日殆ど動く事が出来ませんでした(笑)

 このライブで気がついた事は,歌ものにしろインストにしろ自分は16ビートがやっぱり一番好きなんだな,と。ラテンもブラジルもロックも4ビートももちろんみんな好きですが,ファンキーな16ビートのリズムに自分は何か特別な愛情を持っているんだという事を再認識しながらの演奏でした。
 ですから,満席の会場を見渡しながら2時間以上に渡って野呂さんの曲を演奏できたこの日のライブは本当に幸せなひとときでした。さらにバンドとしてパワーアップした,大胆でワイルドな音楽がきっとお客さん一人一人にも伝わったのではないかと思います。「バンドらしくなる」というのは,緻密に繊細にまとまっていくという事ではないんですよね。

 さて冒頭に掲げたフライヤーの通り,2/6には「Crossover Session」と題した私のリーダーセッションを調布GINZで執り行います。大抵私が自分のセッションに付けるサブタイトルは便宜上のものであり「Funk」と冠していてもタンゴの曲を入れたりするなど朝飯前ですが(笑),今回ばかりは割と羊頭狗肉でない曲目が頭の中に出来上がっておりフュージョン好きの皆さんにはきっと楽しんで頂ける内容になるかと自負しております。是非沢山の方々にご来場頂きたいと思っている次第であります。詳しくは「Live Info.」のページにて。フュージョン最高!