月別アーカイブ: 2010年10月

備忘録<その84>

 ●高橋ゲタ夫さんのライブを見に行ったらフレットレス1本で演奏されてた。ゲタ夫さんのフレットレスは初めて見たけど,終始「フレットレスらしさ」を楽しんで弾いておられて「いいなぁ~」と感じ入ってしまった。私も以前よりはフレットレスをよく弾いているけど,自分にとってフレットレスはあくまでサブ楽器であり,音色はもちろん好きだけどいざライブで弾くとピッチの事ばかり気にしてしまっていて,こんな風に音色を楽しみ切るところまでは行ってないなぁと思い当たった次第。これからはもっと「フレット無い感」を楽しみながら弾けるようにしよう。そのためには普段からもっとフレットレスに触らないと。
 ●故障した某社の小型アンプヘッド(出力300W,重量1.25kg)を修理に出したら,代理店さんが「大型のアンプでしたら代替品をご用意できます」と言ってくれた。でかアンプはEBSを持っていたので最初はご辞退したのだけれど,その後EBSも故障してしまったので「やっぱり貸してくれませんか」とお願いしたら3Uサイズ,1200Wのモンスター・アンプが宅急便で家に届いた。重量はBergantinoの210キャビより重い22kg! 宅急便の配達員は小柄な女性で,台車を使ったとはいえ朝っぱらから死ぬ思いで積み降ろしをしてくれた模様。ご苦労さんでした。
 ●現在,他にもう1台別メーカーのアンプヘッドを別の代理店からお借りして使用している。こちらは代理店さんにレビューを報告したらお返しする予定なのだけれど,このヘッドが非常によろしくて返したくなくなってしまい多いに困っているのだ(笑)。SWR買ったばかりなのになぁ。
 ●ちなみに家に宅急便で届いた1200Wのヘッドはまだ使っていません。音すっげー聴いてみたいけど,使える会場がなかなか無い(笑)。年明けのインスピリッツが初登場か? (それまでに修理が終わりそうな気も)
 ●「宴」ツアーがいよいよ迫ってきました。大阪,京都,岐阜,名古屋の皆さん,是非聴きに来てくださいネ!


どのくらい学習能力がないかというと

 最近立て続けに2度,無銭飲食しそうになって大変焦りました。いやもちろん故意にじゃなくて単なる私の不注意なんですが,その不注意にもメカニズムってものがありまして。
 ライブのおギャラが振込でない場合はたいてい封筒で頂くのですが,その場で封筒から出して財布にしまうのも何なので封筒のまま鞄の中に入れたりする訳ですよ。で数日後,財布にもとからあるお金を使い切ってしまっても「あ,いま鞄の中にいつかのギャラがあったっけ」と気づくとそのままATMにも行かずに済ませてしまう訳です。そのまま鞄を持ち歩いていれば良いのですが,仕事場に鞄を置いたまま財布だけ持って食事に出かけたりする時にそのミスが発生するんです。

 1度目はレッスンの日,30分しかない休憩時間を使って会場の隣にある中華料理店に入った時の話。タンメン680円を食べ終わってさあお会計…という時に財布を開いてみると所持金が300円くらいしかなくて大慌て。中国人の店員の女の子に「あの僕そこのヤマハに勤めてるんだけどお金忘れたから今すぐ取ってきますホントにゴメン」と平謝りしてダッシュで鞄を取って戻…という顛末。その店は会場のほんとにすぐ隣で非常に便利なのだけどその出来事がこっぱずかしくて以来暖簾をくぐっていません。

 2度目はライブの日,25分しかない休憩時間を使ってライブハウスの隣の隣にある中華料理店に入った時の話。牛肉の甘煮そば700円を食べ終わってさあお会計…という時に財布を開いてみると所持金が300円くらいしかなくて大慌て。中国人の店員の女の子に「あの僕今そこのライブハウスで演奏してるんだけどお店にお金忘れたから今すぐ取ってきますホントにゴメン」と平謝りしてダッシュで鞄を取って戻…という顛末。これってつい昨日の話でありこの店は安くて美味しくて非常に便利なのだけどその出来事がこっぱずかしくてしばらく暖簾をくぐれそうにありません。

 …なんでいつも中国人がやってる中華料理店でこれをやらかしてしまうのか自分でも不思議ですが,ともかく今回さすがに懲りたので「今度から仕事で頂いたお金はその日帰ったらきちんと財布にしまおう」と心に決めた次第。ですからこれを見た人がどこかで私の鞄をこっそりまさぐっても無駄です,私を直接襲わない限りお金を失敬する事は出来ません。(ホントにそれをやられても困るのだけど)


カラ元気

 引き続き資料満載の宿題地獄からお送りしております当「Meditation」,司会の箭島裕治です皆さんコンバンハ。なかなか更新できない上にメール関係も仕事以外のものは全く返信できておらず大変申し訳ありません。読み書き作業から逃れられないのはいくつかワケがありまして,その一つは「重要なレコーディングを控えている」というものであり,これは自分仕切りではないのでともかくもらった資料をチェックして対策を講じておけば良いのですが,もう一つは「新しいユニットの始動を企んでいる」という自分企画(おそらく双頭企画になるのですが)なのでみんなに配る資料を自分が作らねばならず,しかも最初は持ち曲がゼロなので初ライブが出来るくらいの数の譜面を1から書かねばならず作業量も結構なボリュームなのです。しかし「こんなライブにしたいな~」などと考えながら採譜したり浄書したりするのは結構楽しいものでして,睡眠時間も圧倒的に足りていませんが気持ちだけは元気に毎日を過ごしています。

 話は変わりますが最近仕事仲間で「飲料は殆ど水しか飲まない」という健康志向な人がちらほら出始め,その影響で私も自販機の前に立つとミネラルウォーターのボタンを押す事が多くなりました。水ばかり飲むようになっても各社の味の違いが判るというところまでは至らないのですが,唯一「エ○○ン」だけは何となく美味しくないような気がして敬遠しています。好みの問題なのでしょうか。


仕事部屋の散らかりっぷりがあり得ないレベルに

 相も変わらず宿題が山積みで更新できてなくてスミマセン,という更新。最近好きなものといえばWikipediaの「グラハム数」の項目。文字通り,桁外れのスケールの話。

 †

 20日のライブのリハが昨日の昼間にあった。「○○のコピーバンド(セッション?)」を標榜するライブなんて学生以来かもしれないけど非常にリハの感触がよく,今月のお勧めライブの一つになりそう。


2つのレコ発ライブ

 先月は17日・20日と立て続けに2つのレコ発ライブがありました。17日の方は私の大学の先輩でもあるヒーリングピアニスト,望月衛介さんのデビュー20周年記念ライブ。一夜限りのメンバーは望月さんに梶原順 (gt.) さん,則竹裕之 (drs.) さんというスーパープレイヤーズであり曲数もインスピリッツのライブを超える22曲という多さ。望月さんの曲はアレンジが緻密でタイム感も音選びも一瞬の気も抜けないシビアさですが,これを当日リハのみのセッションで「ライブな演奏」にしてしまう気持ちよさは今まで味わった事のない快感でした。スクエアの ファンだったという望月さんが「則竹さんと一緒に演奏したかったんです!」と言ってセットリストに取り入れた唯一のカヴァー曲「TAKARAJIMA」, 実は私も演奏しながら心で嬉し泣きしてました(笑)
 南青山MANDALAには観客・パーティ客としてはたびたび足を運んでいますが,演奏者として訪れたのは2000年のakiさんのライブ以来実に10年ぶりでした。この日の設営では現在Sleek Eliteさんからお借りしているTecampのキャビネット,M212を初めて使用してみました。

TecampM212をSWR Headliteで駆動。
下のGKのキャビはお店の機材。かさ上げ用で稼働はしていません

 

 そして20日の方は上野山英里ピアノトリオの1stアルバム「The first Cry」のレコ発。こちらの方はセッションではなくもう3年くらいやっているバンドなのですが,何と言っても初めて作品が形になったという事もあり,超大物ゲスト参加に加え(バンドとしては)初出演となるJZ Bratを会場に選ぶなど,本当にスペシャルな一夜になりました。
 JZはピアノや機材が新しくなったせいか,私にとって最近特に演奏のし心地が良い会場の一つですが,この日のライブほど静謐で澄んだ音空間を味わった事 はなかったように思います。私たちもこの日のためにしばらくライブを見送っていたので本当に1音1音命を削っていたと思いますが,お客さんの集中力も恐ろしいものがありあの規模のライブレストランで食器の音などが殆ど聞こえてこないのはある意味恐怖さえ覚えるような緊張感でした(笑)。ライブ終盤には肝心な小芝居を素で忘れるなど私の天然っぷりも発揮され多少は場も和んでくれたかと思いますが(←自己正当化),ともかくレコ発に相応しい非常に充実したライブだった事は間違いないと思います。これも偏にバンマス上野山女史の信念と行動力の賜物に他なりません。いつかこのJZで,このバンドのライブ録音が出来たらどんなに素晴らしいだろうと思いました。

 

この日はSWR Headlite + BergantinoAE210。
今度JZに出る時にはEBS112+Tecamp212を試してみたいです。

 

 それぞれのライブで発売されたCDの購入情報は「Works」のページに掲載しました。どちらもミュージシャンがこだわり抜いて作り上げた魂の結晶です。是非お買い求めの上じっくりと聴いてみて頂ければと思います。