日別アーカイブ: 2009年11月4日

病院バトル2009 - Part7 –

 ●「Live Info.」に3件追加。

 今回で「病院バトル2009」も最終回を迎えます(大げさですが)。そもそも誰とも戦っていないのに何で「バトル」なのかと思われる向きもあるかもしれませんが,実はこの病院エピソードは2004年版と2005年版があり最初の時に何となく「病院バトル」というタイトルにしてしまった名残なのであります。しかし以前の話はいずれもせいぜい2~3回の通院であったのに対し,今回は延べ4カ所の病院に4ヶ月間もお世話になってしまった上,常に「手術かもよ」と脅されつつの通院だったので,なんだかもう人間が小さくなってしまい小動物のようにおどおどと暮らす毎日でした。今自分自身はどこも故障もなく元気に暮らしていますが,通院が終わった後もいろいろな出来事を経験し,今では「こうして健康でいられる事は当たり前ではないんだ」と常々思う日々が続いています。誰の言葉だったか忘れましたが,子供の頃に日めくりカレンダーで知った格言が最近よく脳裏をちらつきます。「病気は世の中に星の数ほどあるが,健康は一つしかない」

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 …それでは前回の続き。

 7月末のある朝,保土ヶ谷にある聖隷横浜病院に紹介状を持ってクルマで押し掛けました。保土ヶ谷といっても所在地は駅の近くではなく井土ケ谷との間辺りにある丘の上の住宅街で,この辺は昔バイトしてた頃に毎日車で通っていた場所なので当時の事を懐かしく思い出しながら病院にたどり着きました。

 耳鼻科に予約は取ってあったのですがこの日は肝心のCTが大人気でありしばらく待たされてから機械に潜り込みました。それにしても半年も経たない間にMRIとCTの両方を受けるというのはなかなか無い体験だと思うのですがどうなんでしょうか。ってか3回のレントゲン撮影に続きここでも放射線被曝している訳ですがむしろそっちの方がどうなんでしょうか。まぁ医者がやる事ですから(以下略)

 撮影の後もかなり長い間待たされました。手術をするのかどうか審判が下されるその瞬間を待っている訳なので気が気ではありません。小1時間ほど待った末に名前を呼ばれて診察室に入って行くと先生は横浜市民病院の時と同じような40代と思われる男性の先生でした。

 医「えーっと,ヤジマさんですね」
 や「は,はい」
 医「歯,見せてくれる?」
 や「…歯,ですか?」
 医「そう,歯」

 …確かワタクシは本日CTで鼻を中心に撮影してもらったはずなのですが虫歯でも見つかったのでしょうか。なんだかよく判りませんが見せろと言われるものを見せない訳にもいきませんので大きく口を開けました。先生はCT画像を見ながら「これだな,たぶん」などと言いつつ奥の方の歯の一つを金属の棒でコンコンと叩きました。

 医「これ,どう?」
 や「『どう』と申されますと」
 医「響くような感じがしない?」
 や「うーん,よく判りません」
 医「判らない?」
 や「何て言うんでしょう…比較対象が無いと」
 医「あぁ,なるほど」

 今度は別の歯を「コンコン」。

 医「これと比べてどう?」
 や「…やっぱりよく判らないです」
 医「あそ。もし響いているようなら『歯根のう胞』だと思うんだけど」

 出ました,またもや「嚢胞」。こちとら数ヶ月前に市民病院で「くも膜のう胞」があると言われたばかりです。頭部に2つも「のう胞」を飼っている可能性があるなんて人として合ってるのか…と不安に思いましたがここでも先生の所見はあっさりとしたものでした。

 医「まぁご自身で何ともないのならそのままでも大丈夫でしょう」
 や「そうなんですか」
 医「もし響くとか痛いとか違和感が出るようになったらまた来てください」
 や「判りました」
 医「手術してあげますから
 や「わ,わかりましゅた(最後まで脅されっぱなしですよ俺)」
 医「副鼻腔炎はもう大丈夫だと思います」
 や「もう耳鼻科に行かなくてもいいんですか(ここも耳鼻科だけど)」
 医「大丈夫です」
 や「実は『ムコダイン』という薬が結構余っちゃってるんですが,飲みきった方がいいんでしょうか」
 医「…別に要らないんじゃないかな」

 こうして遂に4月から続いた通院生活からめでたく解放される事になりました。肝心の頭痛の方はどうなったのかというと一時の激減という状態からはやや揺り戻しがありましたが,それでも以前の頻度からはかなり改善されたようです。何よりも最初に受けた頭痛検診のおかげで思わぬ病気を持っていた事が判り,しかもそれを治せたのですからやっぱりMRIをやってよかったなぁとつくづく思います。そして治療だけでなくいろいろと教えてくださった4病院の先生にも心から感謝しております。

 次回の更新ではちょうど通院中だった4月~7月くらいまでの出来事をまとめてみたいと思います。