月別アーカイブ: 2020年3月

ちょっと今すぐドリフの動画見る気にはなれん

 3/19の箭島裕治BOOT FUNK!@日吉WWY,多くのご来場誠にありがとうございました。大変なのは私たちやお店だけではなくお客さん達もだと思いますが,「それでも観にいきたい」と思えるバンドであり続けられたらいいなと思っています。
 例によってこのバンドは写真を撮らないので(笑),今回も数十秒だけ動画をチラ見せします。堤智恵子女史の高らかで美しいソプラノサックスをお聴き下さい。


“Child” (comp. by Yuji Yajima)

 次回は5/24(日),BOOT FUNK!では初めて出演させていただく荻窪Roosterでのライブが決まっております。詳細は右側(スマホだと下の方)(タブレットは…ちと不明 笑)にあるライブ情報をご覧ください。Scheduleのページにも載せてあります。

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 前回の更新より2週間経った今,猖獗が下火になるどころか首都圏で感染爆発の危機が迫っているという事実には愕然とする他なく,私達や会場にとって「これをやめてしまったらもう退路が断たれる」とでも言うべき小規模なライブまでが一律に自粛を余儀なくされているという未曾有(←これ,「みぞうゆう」って読んだ政治家どっかにいたよな)の週末を自宅で過ごしながらこれを書いています。25日以降の都内における異様な感染者数の増大を知ってしまえば,もし自分のリーダーライブがこの週末に入っていたとしても流石に延期について会場さんに相談せざるを得なかったことでしょう。ミュージシャンとて社会の一員,首都圏一帯を挙げて「もうこの土日だけは」ということであれば,最後の砦である小さなライブも涙を飲んで自粛しないわけにはいきません。実際,国や行政が演者や会場への損失補填をしてくれるという保証が何もないまま,それでも関係者全員,引いては一般市民全員の安全安心のために延期を決断せざるを得なかったバンマスさんや会場サイドの苦悩を思えば身を切られるような思いであるとしか言いようがありません。

 もうご存知の方も多いと思いますが,新宿の超老舗ジャズスポットである「」さんが4月いっぱいでお店を閉めてしまわれるとのことです。私は決して出演回数は多くなく昨年森内麗香 (pn.) さんのトリオで出演させていただいたのが多分2回目でした。その折,帰り際にマスターの幸田さんから「あちこちで名前をお見かけします,ご活躍ですね」と言われて恐縮した覚えがあります。来月22日には福井ともみ (pn.) さんのトリオでのブックが決まっており,どのライブももちろん中止になって欲しくはないですがこのライブだけはどうか無事生き残ってもらえないだろうか,そんな気持ちで居ります。

 その他,新たに中止や延期が決まった公演があります。「Schedule」のページでご確認ください。

 


篩(ふるい)

 ちょっと更新が空いてしまいました。業界でコンサート・ライブ・レッスン関連の中止が相次ぐ中,サイトの更新くらい余裕でできそうなもんですが,最近ライブとあまり関係ない事が忙しくて家にはしょっちゅう居るのに全然休めてないです。私,Final Cut Proが上達し過ぎてそのうち映像会社とかに就職できたりするんじゃないかしら。

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 さて個人的な状況を報告をいたしますと今月は私,ホールとか大型ライブハウスでのお仕事が元々全然入ってなくて(笑),これを書いている段階では中止になった公演はありません。ただ来月以降ではやはり大きなコンサートが延期になったりもしていますので,Scheduleのページなどご確認いただければと思います。

 今月の小規模ライブの中にはリーダーバンド「箭島裕治BOOT FUNK!」のライブ(3/19@日吉Wonder-Wall Yokohama)も控えており,会場さんとの合意の上で予定通り開催する方針であります。こればかりはもう演者サイドの一存で決行する訳にはいかず,私たちがやりたくても会場さんの事情で無理ならできませんし,無論逆もまた真なりです。規模が大きくなればなるほど関係者さんの数も増えそれぞれの意向も複雑に食い違うでしょうし,全国各地の公演中止の裏側にどれだけ多くの人の苦悩や葛藤があったかと想像すると頭を垂れるよりありません。

 最近,SNSで「変な言い方ですが,粛々とライブをやっていきます」という趣旨の事を書いておられる音楽関係者さんがいました。「粛々とライブをやる」。私には,この言い方が変というよりも妙にストンと胸に落ちる,一番納得のいく言い方のようにむしろ思えました。仮に猖獗がなかなか治まらなかったとして,音楽家たちも永続的に自粛を続けることはできないでしょうし,生の演奏を聴きたいお客さんたちもそういつまでもライブを我慢し続ける事もできないでしょう(笑)。後半部分は不遜かつ楽観的に聞こえるかもしれませんが,お客さんたちに本当にそう思ってもらえるために,結局のところ私たちの方が「自分にしかできない演奏」「自分のバンドでしか聞けない音楽」を突き詰めるしかなく,演者にとってはそれを追究する良い機会なのだとも思えます。
 今多くのミュージシャンさんたちが試行しておられるオンライン上でのライブなども逆境下ならではの知恵であり私も面白そうだなと思っていますが,それを試そうと試すまいと,自分のバンドのリアルなライブのブックは会場さんとの合意が取れる限りは粛々と続けていきたいなと考えています。小規模であれば社会的責任がないとはもちろん考えていませんが,小規模なものまで全て自粛しても仕方がないという方向にいずれは行くと思いますし,もう行き始めているのではないかとも思えます。

 あとはもう,演者・会場・観客の3者がお互いに個々レベルで健康や感染防止に気をつけまくるしかありませんよね。普段だって「あれインフルかも」と思ったらお客さんはご来場を諦めるでしょうし,私たちだってメンバーの一人がインフルに罹ったら流石にトラ入れますから。あれ,これって以前実際にあったような(笑)

 そんなわけでして,3/19(木)は2ヶ月ぶりのBOOT FUNK!ライブです。さすがにもう「レコ発」とは銘打っていませんがもちろんCD販売もいたします。今回のライブのテーマは「発散」です(笑)。ご予約はこちらのページからどうぞ!