先月のとあるライブの日。終演後,ローディーのM君(大学生)を助手席に乗せて車で帰る途中の事。
M 「…そういえば僕」<ふと思い出したように
やぢま「うん」
M 「今日車にはねられてきたんですよ」
M 「まぁ別にどこも怪我しなかったし構わないんですけど,ええ」
やぢま「構わなくないよ! いつ!? どこで!?」
M 「実は今朝学校に行ってからこっちに来たんですけど, その登校中に」
やぢま「ホントに怪我してないの!? 第一『車にはねられてどこも痛くない』って」
M 「いや僕自転車に乗ってたんですけどね,吹っ飛ばされたのは自転車だけで僕はただ転んだだけですから」
やぢま「ダメだよ痛くなくったって病院行かなきゃ,検査してみなきゃ判んないしお金だって出るんだから」
M 「そうですよね,でも今日試験だったし遅れると困るから」
…判る。判るよ。いや,判らないけど判る。やっぱり実直な学生諸君にとっては理由はどうあれ試験を落とすっていうのは人生に関わる一大事なんだよね。たった一度の留年でもその後の人生で関わり合いになる人々や社会も大きく変わってくるのだろうし。まぁオレだったら「やったぁこれで単位とれなくてもオレのせいぢゃないし」って感じで病院に直行してると思うけど。
やぢま「…で,そのまま学校行ったんだ」
M 「ええ自転車超ダッシュで。何とか間に合いましたよ」
やぢま「そりゃそれで良かったけどさ,悪いのは相手だったんでしょ? ホントはきちんと落とし前つけてもらうべきだったんぢゃ」
M 「ええそうなんですけどね,でも相手(タクシーの運転手だったそうな)も凄いオロオロしてて何か可哀想だったし」
(泣)君,いい人だなァ。っていうか人が良すぎ。もしオレだったら相手が泣こうが謝ろうが速攻で警察と相手の保険屋に電話して出すモノ出させて自分は病院で検査受けて終了。留年上等。っていうか事故に遭わなくても留年してるだろ貴様は,っていうツッコミは正しいが故に痛いので勘弁。
…しかしまぁ,毎日何百キロも運転するプロの運転手でさえ人をはねてしまう事もあるんだから,私らのような運転の素人はなおさら気をつけないといつM君をはねた運転手と同じ立場になるか判らないわけで。おぉ恐ろしい,明日から絶対安全運転しなきゃ,と。まぁともかくM君に怪我がなくて良かった。
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