●「Live Info.」に13件追加。
●「Lesson」を更新。
先日ミュージシャン仲間同士で盛り上がった話題。海外の優れたジャズミュージシャンなどが出している教則ビデオを見ると,ただもう延々と凄い演奏が繰り広げられているばっかりでどうしてそんな事ができるのか肝心の説明がなされていないものが実に多い。見て楽しむ分には本当に申し分ないのだけれど,「これのどこが『教則』DVDやねん!」みたいな(笑)。ちなみに私の買ったものだと○ョン・○ティ○ゥッ○氏(どう伏せてもバレバレだなこの人の名前は)のDVDなんかがそれ。
しかし本質を突き詰めてみれば,ライブなどでのそれと変わらない彼らの素晴らしいパフォーマンスを,至近距離の定点カメラで延々と流し続けてくれるそれらのビデオは,究極的にはやはり最高の教科書に他ならないのではないかと思う。説明はむしろ「あってはならない」わけで,初心者であるならともかく一応演奏で食べている我々が言葉による説明を待たなければ何も吸収できないという事ではお笑い種と言われても仕方ないのだ。世界レベルのミュージシャン達がどうして素晴らしいフレーズやグルーヴを生み出せるのか,自分で研究して答えを見いだすその過程にこそ自分を成長させる糧が埋まっているのだから。
この事は「プロを目指している」という音大生や音教の生徒さん達にも強く伝えたいです。習い始めてから3年も4年も経っているのに同じような質問ばっかりしているのは,10歳にもなる子供が親に「食べ物を口に運んでくれ」と言ってるのと同じなんですから。先生やら師匠という存在は,いずれ要らなくなるべきものでなければならないという事を判ってほしいと思います。