でもさ,やっぱりうまく行かないときの方が多いワケよ。

 ここ1年くらいの間,私の演奏も私という人間も知らない人がリーダーをやっているバンドに誘われる事がよくある。もちろん大抵の場合はそのメンバーの中の一人が既知の仕事仲間だったりするわけで,全く無関係な所に混ざりに行くという事は少ないのだけれど。

 これって凄いっていうか,正直なところ臆病なオレにはマネできないなぁと思うのですよ。実際に「演奏も性格も知らない人をよく誘えますね」と直球な感想を当該のバンドリーダーにぶつけてみる事もあるんですが,大抵「だって○○君(←やぢまを推薦してくれたメンバー)の紹介なら絶対信頼できるから」という答えが返って来るんですよね(中には「だって家近いから」っていう人もいて椅子から転げ落ちそうになった事もありますが)。こういう感覚は私の中にはないものなので「うーん」と唸ってしまいます。

 …なんで唸ってしまうかというと,そうやって誘われたバンドのリハに出かけていって「おぉ!」と自分で思える音楽に出会う事も実際にあるからです。また,たとえバンドの音楽とは反りが合わなさそうでもメンバーの中に未知の凄いプレイヤーが混ざっている,なんて事は結構ありますし,剰えそのプレイヤーと意気投合して他のセッションに誘ったりした事も1度や2度ではありませんがそういう引き抜きって感じ悪いですかそうですか。まぁそれはともかく,自分ももっと知らないミュージシャンと積極的に接する姿勢を持てばそういう凄い仕事仲間を増やす機会も増えるかも知れないのに…という「うーん」なわけです。

 でも1度きりのセッションならいざ知らず,長くやっていきたいバンドを自分が作るとしたら演奏も人間も知らない人はやっぱり誘わないだろうなぁ。もし他のメンバーがオレの知らない人を推薦したら一度は演奏を聴いてからコンタクトを取ると思うけど。

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 さて,そんな「知らない人のプロジェクトに誘われたケース」で久々にお勧めなのが9/26に行なわれる末永華子女史のユニットのライブです。っていうかお店のスケジュール見たら「hypermarket(ハイパーマーケット)」ってユニット名付いてるけど初めて知ったぜベイベ。…というわけで(何が)詳しくは「Live Info.」を御覧下さいませ。こういう志の高い音楽との出会いがあるから「知らない人を誘うリーダー」の気持ちを完全に否定しきれなくて「うーん」と唸ってしまうのだけれど。