いい度胸ですな

 ●「Links」に2件追加。

 我々のようなどこの事務所や企業にも属していないフリーのミュージシャンはいわゆるフリーライターやジャーナリストと同じ「フリーランサー」と言われる人種ですが,この「フリーランス」の「ランス」は「槍(lance)」であるという話をずいぶん前にフリーで翻訳業を営んでいる友人がメールで教えてくれた事があります。槍1本で生計を立てていた中世ヨーロッパの傭兵がその語源で,金銭を支払えばどちらの陣営にもつくという一匹狼こそが「フリーランサー」の原型なんだとか(←現在,友人のメールログは消失してしまったので他から情報を補完しました)。やぢまはこの頃バイトをしながら音楽をやっていたのでフリーランサーというよりは半フリーターのような状況だったわけですが,今でもこの話をとても気に入っていますし口約束と信頼関係だけでその日その日の演奏に対しての報酬を頂けるフリーのミュージシャンという職業自体がとても好きです。こういう感覚は報酬ではなく月給で仕事をしている会社勤めの方々には知り得ないものなのかもしれません。

 今年1年私個人にも色々な事がありましたが特に記憶に残っているのは生まれて初めて仕事の報酬を踏み倒されたこと。依頼主は法人ではなく一個人のサラリーマン氏であり私らフリーの人間がどれだけ時間と仕事の関係を大切に扱っているかなど知る由もないのでしょう。こんな所ヌケヌケと見てるとも思えませんがアナタ,万引きと同じ事をしたという自覚くらいはお持ちなんでしょうね?