ニュースでもやっている通り何だかガソリンが急に高騰し始めたので,滅多にしない事なのだけど昨日のライブ仕事に試しに電車で行ってみた。私の機材車は15年落ちの古い国産のステーションワゴンなのだけど一応ハイオク仕様で,実燃費は平均して8.5km/l程度と,極悪とまでは行かないがエコカー主流の現在の基準ではお世辞にも良いとは言えない。しかもこの4/8で車検が切れるのだ。
実は今月の頭に,近所のフォルクスワーゲンのディーラーにゴルフヴァリアントとパサートヴァリアントの試乗をしてきたのだ。私のクルマはサイズ的にはパサートに近いので最初に試乗したゴルフでは機材が乗り切りそうにないし,1.4ℓの4気筒エンジンはやっぱ少々うるさいな…と思っていたのだが,次にパサートに乗ってみたら同じ4気筒でも断然静かで快適だったので驚いた。ラゲッジもでかいし内装もオサレ。燃費はカタログ値で18km/l超え。ほんの軽い気持ちで試乗しただけなのにあまりの出来の良さに急に本気になってしまい,家に帰ってエクセルを起動しローンで買った場合と今の車に乗り続けた場合の維持費を7年先まで綿密に試算。結局「もう1回車検とってあと2年乗ろう」という結論に至りディーラーの営業さんにゴメンナサイしたのだけれど,その後もガソリン代が少しずつ上がってきているので「やっぱ思い切って買っときゃ良かったか」と若干後悔している。いやーしかし,パサート素晴らしいですよ。ワゴン好きならお勧めです。
…大分話が横道にそれてしまったが,そんな訳で昨日のオバタラのライブには電車で行ってみた。何せ会場は赤坂B-flat,近所の有料駐車場はたいてい料金が高いし,ウチからだと往復で100kmくらいはあるのだ。そこへ行くと電車なら安いルートで片道640円。多分クルマ移動の1/3程度の経費で済む。以前鎌倉ダフネでのライブの時だけは家から近かったのとお店に置いてあるAshdownのコンボアンプが好きだったのでよく電車で行っていたのだけれど,それ以外のライブに電車で赴いた事はほとんど無い。やっぱり大抵のお店には使えるアンプは置いてないし,エフェクトも予備の楽器も持って行けないし,何と言っても家が神奈川なので終電に気を遣わなければならないケースが多いのだ。
で,結果どうだったかというと「とにかく肩と腰が疲れた」。5年くらい前から軽量な楽器を使い始めたおかげでそれまでの悩みだった腰痛からほぼおさらばする事が出来たのに,結局DIやら電池やらで増量したギグバッグを背負って電車移動したのだから疲れない訳がないのだ。しかも演奏後でヨレヨレになりながら乗る復路の電車がより混んでいるのでよりダメージも大きく,未だハンパない肩こりに悩まされながらこの文章を打っている。
B-flatのアンプはダフネと同じAshdownで大きさも同じくらいだったのだけれど,ダフネではちょうど良くてもB-flatでは若干パワー不足でやりやすいとは言えなかった。ピアノトリオくらいの編成だったら問題なかったのだろうけど,打楽器二人を擁する6人編成のオバタラの音量では…。しかしま,一度やってみていい経験になったので良かったとも思う。
何と言っても昨日はライブ自体がとても楽しかった! 今回はゲストヴォーカルの奥本めぐみさんが入った事でいつもと曲目が全然違って新鮮だったし,私の好きなファンク系も多かったし,何より奥本さんの選曲,作曲,ヴォーカルが素晴らしかった! お客さんもたくさん来てくださって本当に良かった。「継続は力なり」とはバンマス中路さんのためにあるような言葉だと思う。同じようにバンドを運営している者として本当に頭が下がる。
演奏後に心置きなく一杯飲める電車移動も悪くないが,今後も出来る限りは自分のアンプを持ってクルマ移動しようと思う。やっぱり,自分自身が安心できる音を皆さんに聴いてもらいたいからね。