「Meditation」カテゴリーアーカイブ

ブログです。2001年9月から書き続けています。

10~20代男子のコミュニケーション能力の低さが心配

 世界的なベーシスト,エイブラハム・ラボリエル氏に6年前にインタビューさせて頂いた時,氏の口から一番多く聴けた単語(もちろん「the」とか「a」以外で)はおそらく「Communication」だったと記憶している。ジャズなどに於ける即興の応酬はもちろん,どんなリズムフィールを選ぶのか,どのくらい音数を入れるのか,果てはサウンド作りやPAとのやりとりまで,どんな音楽を演奏するどんな要素も結局はCommunicationに収斂するんだ,というような事を氏は熱く語ってくれたのだ。
 自分でもベースを教えている身としてこれを生徒に伝えなくてはなぁ…と今でも思っているのだが,バンド形態でレッスンできるのならともかく,ベーシスト(講師)とベーシスト(生徒or生徒達)とシーケンサーしかアイテムが無い環境ではそれを伝えるのは実際のところなかなか難しい。たとえば個人レッスンの生徒が自分のバンドの音源を持ってきたり,私がピアノを弾いて生徒のベースとセッションできるような事があるとコミュニケーションのヒントも少しは提示できるのだけど,ベーシストばかりのグループレッスンでは楽器を弾くスキル自体を磨く事しか出来ないし,実際殆どの生徒には音楽的なコミュニケーションを築けるほどの演奏技術や音楽的知識/余裕がまだ無いので,今のところはテキストの弾けないものを弾けるようになってもらう事だけで私のレッスンはほぼ成り立っている。

 そして生徒のみならずプロアマ含めた色々な音楽人を見ていて思うのは,結局のところ音楽のコミュニケーションが出来る人は人間としても良いコミュニケーションが取れるという事に他ならないのだろう,と。それは人見知りをするだとか誰とでも打ち解けられるだとかいう事ではなく,例えば相手の興味を考えた物言いや話の選び方が出来るという事。自分の洞察の深度が相手とかけ離れていたりしていないか,要点が無さ過ぎて相手が「それで?」としか言いようの無い話になっていないか,内容の無い相槌なんぞを打っていないか。斯く言う私もそんなことが巧く出来ているとは思えないし,仕事以外の日常にそこまで気を遣うなんて疲れる人生にも思えるのだけど,深い演奏が出来る人はやっぱり思索も深いし,演奏が面白い人間は大抵人間も面白いし,そして思い遣りのあるプレイヤーは共演者を引き立たせる事すら出来るのだ。そう考えると少々大変でもさ,日常でも音楽でも周囲に必要とされる存在である方がいいよねー。気を「遣う」のも,思い「遣る」のも同じ字なんだし。

  …なんて話を生徒にしたって伝わんねーよなー。「あんたが言うなよ」って言われて終わりか(笑)


3月くらいからは更新頻度が戻りそうです

 月に1回更新したと思ったら宣伝かよ,というツッコミがばんばん聞こえてきそうですがめげずに宣伝したいと思います。明日2/14はAmaKha・バレンタインデースペシャルライブです!

 
(クリックで拡大,ドラッグ&ドロップでダウンロード)

 実はゴスペルユニットを組んだ時点で一度は岩瀬立飛氏にドラムを叩いてほしいなと思っていたのですが,いくら親しいとはいえあのような超幅広の音楽性の持ち主をゴスペル専門要員に起用するのは反則だよなー,と多少二の足を踏んでいた訳です。しかし今回,レギュラードラマーの加納樹麻君が都合が付かずダメ元で頼んでみたら快く(←独自解釈)引き受けてくれました。岩瀬氏のゴスペルチョップはパないです。マジ凄いです。また今回はメンバーだけでなく選曲もスペシャルに…ということで,今までやった事の無いカヴァー曲にもあれこれ挑戦してみたいと思います。

 まぁともかく岩瀬立飛氏。なにぶん忙しい人なので今後そうしょっちゅうは頼めないと思います,皆さん明日のAmaKha “Featuring Tappy” Version,ホント希少なライブになりますよ! 東京倶楽部目黒店で待ってますよ! 水道橋に行っちゃイヤですよ! あと天気予報も聞いちゃダメです! チョコレートは大歓迎です! 私達の方からも,皆さんにささやかなプレゼントがありますよ!(ホントにささやかですけど)


去年はね,実はダイエットする前から痩せちゃってました

 ネット環境,無事復旧致しました。つい最近ラストライブを終えたトミー・キャンベル・ヴォーカル・アイズ・セッション・バンドのこと,クリスマスイブのゴスペルライブのこと,その直前にぎっくり腰になった(泣)こと,その他色々と忙しかった年末年始のこと,そして本当に色々な事があった去年1年間のことなど,書きたいことは山ほどあるのですがまずは今年最初のAmaKhaライブが本日1/16 (Mon.),八王子X.Y.Z.→Aにて行なわれることを告知しておきます。AmaKhaに関しては自分の大好きな音楽を思う存分やれているという僥倖とともに,「毎回編成を変えてライブをやる」という,今まで参加したパーマネントバンドでは経験した事のない楽しさがあります。今年も回数的には小編成が多いとは思いますが,お店の雰囲気によってもファンク寄りにしたりジャズ寄りにしたり,選曲を考えるのがとても楽しいです。今回はX.Y.Z.→Aなので,…いやここでは言えませんので是非お店に足をお運びください! お待ちしております!


とはいうものの、PC無いとやっぱ不便

♪新年早々情けない話ですみませんが諸事情により12日くらいまで自分のPCが使えませんです。お仕事関連の方々にはご迷惑おかけしますがメール関係はiPhoneのお陰でPCメール含め全て確認できますので用事のある方はバンバン送ってきてください。添付資料とかがある場合も近所のネットカフェでダウンロードしますので大丈夫です。
♪Live Info.とかが更新出来ないのが痛いですが、来週までの辛抱ですのでご容赦。TwitterはiPhoneを介して出来ますのでそちらで近況をご確認下さいませ。

♪…あ、ヤフオクの方もiPhoneがありますのでいつ落札されても大丈夫です! (全然される気配がないのが泣けますが)


この日の,このメンバーのために『Silent Night』アレンジしました

全  然  更  新  で  き  て  ま  せ  ん  で  し  た

 前回の更新は「気がついたらAmaKhaライブの5日前になってた~」という事態を嘆く内容でしたが,今回は自慢じゃありませんがライブの当日です。今日(13日)が今年最後のAmaKhaライブ,しかも二人もゲストミュージシャンを招くというクリスマス仕様のスペシャルライブなのに,自分のメインブログたるこのMeditationで今の今まで宣伝するのを忘れ…てたわけではありませんが久々の多忙でそんな暇が本当にビタイチありませんでした。何にかまけていたのかというとまさにこのライブのアレンジに明け暮れていた訳で,とにかくその「スペシャル」具合をあれもこれも盛り込んでいたらまたも本番直前まで作業に追われるという顛末になってしまった訳です。何度反省してもこのパターン。でもやっぱり「より良いものにしたい」という欲求は少しでも多く具現化したいし,こうやって蓄積されていくアレンジや譜面はAmaKhaの財産になるのでヘトヘトながら楽しい毎日でもあります。もっともサポートメンバーには迷惑かけっぱなしってことになりますが,でも自分が兵隊の時も結局直前まで資料見られない事も多いし,仕方ないよね。ね。いいえ。

 

 

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 ちなみに前回の目黒・東京倶楽部は平日にも拘らずたくさんの方々に来て頂きとても幸せでした。新・目黒店はオサレな上に駅からも来やすくてとてもいいですね! あんな素敵なジャズのお店でこんなどゴスペルを演ってちとお店に申し訳ないですが,選曲をジャズ寄りにしたりして今後もぜひローテさせて頂きたい,感じのいいお店です。ドラマー加納樹麻氏も音楽的でメリハリに富んでいて素晴らしかったです! 同期もばっちり決まりましたね。みんな流石。

 今年最後のライブ(くどいようですが今日13日です)を迎えるにあたって思うのは,始めたばかりのこのユニット「AmaKha」で初年からこんなにたくさんライブが出来るとはなぁ…という「想定外」です。今のところ新たな会場をガツガツ求めるという活動はしていないのですが,目黒にしろゴスペルフェスにしろいいタイミングで先方からオファーを頂けているので,少なくとも今はいい流れを引き寄せる力を「AmaKha」の何かの要素が持っているのかな,と楽観的に考えています。どの要素か,と訊かれると私も判らないのですが。何だろう,名前かな(笑)?

 まぁともかく,今日が今年最後のAmaKhaです。大船Honey Beeはこちら! ライブの詳細はこちら! Ashtonと三科女史のツインヴォーカルは本当に凄いぞ! みんな観に来てね!