「Meditation」カテゴリーアーカイブ

ブログです。2001年9月から書き続けています。

10年

 さあいよいよ明日14日,私のリーダーセッション「やぢまゆうぢBoot Funk!」Vol.20を大久保Boozy Museで執り行います。リーダー「セッション」と言ってもこうして「Boot Funk」なるユニット名を掲げ,メンバーもほぼ固定となった今,私にとってこのセッションは「」「AmaKha」と並ぶ第3のユニットのような存在です。Funk志向な点では「AmaKha」と共通していますが,ベーシスト的にはガッツリとアレンジされた曲でグルーヴ側に回る「AmaKha」に対し,「Boot Funk」ではシンプルな譜面でプレイヤー根性丸出しのインタープレイを楽しめるユニットでもあります。このメンバーになってからそろそろ1年になり阿吽の呼吸も育ちつつある「Boot Funk」,きっとバンドとしての余裕ある「熱さ」を皆様にお届けできると思います。今回もR&Bスタンダードからメンバーのオリジナルまで幅広くお届けします! 明日14日,大久保駅から徒歩2分(新大久保駅からも歩けます。徒歩5分です)のBoozy Museでお待ちしております!

 

 そして「Boot Funk」が20回目を迎えたこの節目に,当サイトも9月9日でめでたく10周年を迎えました。10年前の9月9日,当時テレビのない部屋で一人暮らしをしていた私は先行して開設していた「宴」サイト(当時は自分でデザインしていたのでホントに素人感満載の痛いサイトでした 笑)をちょこちょこっと改造して自分のサイトとして最初の「Meditation」(現在ログは残っていません)とともにアップロードし,翌日からヤマハ新講師の研修で静岡まで3拍4日の合宿に出かけ,合宿2日目の晩に宿のテレビでNY同時テロの映像を目の当たりにした,という訳です。今ではもうあまり流す事が出来ないであろう衝撃的かつ絶望的な映像があの晩は中継で絶え間なく放映されており,個人的には偶然テレビのある環境の時にあの事件が起こったという事を今でも空恐ろしく感じます。 更に10年前の2001年と言えば「宴」の最初のライブが行なわれた年でもありました。あれから10年,「宴」の知名度も大して上がっていませんが(笑),それでも「知る人ぞ知るバンド」程度には成長しており,ある面では私にとって全く手がかからないバンドとなってくれたのでそれなりに嬉しく思っています。

 10年後となるこの2011年によもや日本であれほどの大災害が起ころうとは夢にも思っていませんでしたが,そんな中で再び「AmaKha」という新ユニットを立ち上げられた事で自分も少し成長できているといいな,と思っています。「成長できた!」という実感は正直あまりないのですが,この逆境の中新たな一歩を踏み出せた事で,28歳の時にはできなかった色々な事が今の自分には出来るような気がしています。尤も,それすらも漠然とした希望であり何らかの根拠に基づいたものでは決してないのですが(笑)

 …ともかく,これからの自分の10年を自分自身が楽しみにしている事は間違いないです。皆様,今後とも当サイトと共に当ベーシストをどうぞよろしくお願い致します。

箭島 裕治


備忘録<その86>

 ●Twitterにも書いたのですが,震災による津波で店舗を流されてしまった大船渡のヨツバ楽器さん宛に,商材として寄付して頂ける中古楽器を東中野のベース工房インナーウッドさんが募っています。皆さんのご自宅に,譲って頂けるギター・キーボード・管楽器などありましたら是非インナーウッドさんまでご連絡頂ければと思います(サイトトップにメールアドレスがあります)。ただし,当然ながら商品として成立する状態のものが望ましいそうです。詳細に就きましてはインナーウッドさんのブログのこのエントリーをご覧頂ければと思いますが,そこから遡りますと代表の木内さんが三陸に行って来られた折の体験記を綴っておられますのでこのエントリー辺りから是非ご一読頂ければと思います。

 ●前回更新は21日だったのでオバタラ・ツアーの直前の更新でしたが,あの翌朝何と機材車をインナーロックしてしまいJAFを呼ぶなどしたものの榊原大さんのリハに大遅刻,2年分くらいの「すみませんでした」を一日で費やすくらいの平謝り度でした。関係各位の皆様,本当にすみませんでした(泣)。それにしてもミュージシャンの皆さんはじめマネージャーさん,舞監さん,音響さん,照明さん全員を1時間20分も待たせるような事が自分の人生に起ころうとは…

 ●そのリハが終わったあとよしひささんの家に直行しオバタラツアーに夜走りで前乗り。今回はいつもお世話になっている京都RAG,名古屋キャバレロクラブに加え大阪ミスターケリーズ,富士ケルンが加わり前年よりも更に充実したツアーとなりました。ケルンに出演するのはたぶん8年ぶりくらいで,久々にマスターにお会いできて嬉しかったです。楽屋にコントラバスがむき身で2台転がってて,本番前に大儀見さんと二人でトゥンバオの練習で盛り上がりました。

 ●旅から帰京して溜まったメールボックスを開けて激怒。
 何年か前にも書いたと思うのだけれど;何でこのサイトのBBSがリンク切れしているのかというと,かつてはちゃんと存在していたのだけれどだんだん困った人が増えて来てしまって私がもう嫌になってしまいある日癇癪を起こして(ってのは大げさですが)閉鎖してしまったんです。荒らされたとかそういうのではないんですが,毎日同じ人の書き込みで埋まってしまいその人の日記のようになってしまったり,楽器の質問(ヤマハTRBに関するものが多かったです)が何度も来て自分の知っている範囲の内容で返信をつけたらそのまま一言もなかったり。中にはHNだけで姓名すら名乗らない人もいたりして,もうなんかweb上で関わりを持とうとする人はこっちが実名さらしている一個人であることを全く想定に入れていないのか,と幻滅してしまった訳です。 そんな神経質な,と思われるかもしれませんが今日まで10年自分のサイトを置き続けて来て,私にもここにそれなりの愛着がある訳です。「ホームページ」とはよく言ったもので,例えるならここは私の仮の自宅,各コンテンツはそれぞれが部屋みたいなもんです。よく知った友人が来るのは大歓迎ですし初めましての人が来るのも構いませんが,名前も名乗らない人が自分の用事だけ告げに来てこちらが返答したら何も言わずに帰るとかがいい気分な訳がありません。「ホームページくらいそれもアリ」というスタンスの人を否定は致しませんが私自身にとってはそれはナシです。
 そして残念な事にBBSを撤去したところで失礼な人は結局メールフォームなどを通じて接触してくる訳です。私の教則本の内容に就いて何度も詳しいレクチャーを請う人(レッスンをタダでやっているのと同義なのですが)や,共演しているミュージシャンのメールアドレスを教えてくれなどと言う人,そしてこれはメール関係ではないのですが私が演奏しているライブを見て自分のブログに「全然ノれなかった」とか書く若者。いや,一般の方が自分が見たライブについて否定的な感想を書くのはもちろんアリだと思うのですが,この若者は何と同業者である上に一緒に行った私の知り合いという人物が「『箭島さんがつまらなそうだった』と言っていた」という趣旨の事を書くなど,事実でない事に信憑性を持たせようとしていたので直接メールを送って真意を問いただしたところ,「まさか箭島さんが見るとは思わなかった」という小学生のような答えが謝罪と共に返って来たので,予想していた事とはいえ本当に情けなくなりました。今では彼も認識を改めてくれた事とは思いますが,先の失礼メールの人達といい,彼らにはおそらくwebやemailの世界がPCの中だけで起こっているゲームのような感覚に思え,相手が血が通った人間である事や自分の言動を見て相手がどう思うかなどという思いやりの根源が欠落してしまっているのかもしれません。
 今回何に立腹したのかは詳らかには出来ませんが,もうはっきり言っておきます。あなた方,こっちも人の子ですよ? 自分の要望ばかり一方的に送りつけておいて相手が気分を害さないとか本気で思っているのですか? それで要望が満たされないと文句言うとかどういう了見ですか? 相手がそう出来ないというのは自分の方にも問題があるのかも,とかの検証はなしですか? こちらにも個人的な事情,社会人としての事情がある事などを忖度する回路は持たないのですか?
 …何度も言いますがこっちも普通に困ったり悩んだりする血の通った人の子です。場合によっては激怒したりもします。相手の事を慮らない人にはメールを頂いても返信など致しかねます。

 ●オバタラツアー直後の8/27には「横濱ゴスペルフェスティバル」のチャリティーステージにAmaKhaで出演しました。2曲/10分のみの演奏時間でしたが,せっかく大きな会場でやるのだからという事でKWRゴスペルクワイアから7人の精鋭の皆さんに共演して頂きました。やっぱりクワイアの人数が増えるとテンション上がりますね! とても楽しかったです。


セルフタイマー,優秀

 ●その翌日には榊原大さんのコンサート「遊宴vol.4」に出演! メンバーは大さん (pn.) ,室屋光一郎 (vln.) 君,ヒダノ修一(和太鼓)さん,私 (bs.) ,そしてゲストに藤原道山(尺八)さんという布陣で,もうオファーを頂いた時からチビりそうになっていましたがホントに良いコンサートでした! 会場の成城ホールも和を感じさせる内装の素敵なホールで,和太鼓との画的なマッチングもハンパなく良かったです(実際ヒダノさんはこのホールには頻繁に出演しておられるのだとか)。それにしても道山さんの「東風」はカッコよかったなぁ。

 ●そんなこんなで怒濤の8月,ようやく終わりました。9月はライブは少ないものの10月のAmaKhaの準備に精を出さなければならないので忙しい事には変わりありません。むしろ今月の成果が今後のAmaKhaの方向性を決定づけると言っても過言ではないので,個人的に先月よりも今月こそが腰を据えてかからなければならない重要な期間になると思います。そんな中,14日には私のインストファンクセッション「やぢまゆうぢブートファンク!」がありますので,この日だけは難しい事は考えず大好きな曲を思う存分弾き倒したいと思います!

 ●過去最長の「Meditation」になったかも。もうすぐこのサイトも10周年です。


いやー涼しくなりm…っつか,寒みんだよ。マジで。

 AmaKha the 4th Live @X.Y.Z→A,超楽しかったです! 5月の八王子のときは女史が風邪をひいていたおかげでせいで私もたくさんMCをやらせてもらえたしなければなりませんでしたが,今回はそのようなこともなく私のMCも通常通りセット毎に1回でした(あれ。嘘かも知んない)。セットリストをAmaKhaサイトにもupしましたが,今回はジャパニーズ・スタンダード「上を向いて歩こう」のAmaKhaバージョンを初めて演奏してみました。小編成の時の長所はゴスペルのアレンジを気にせず好きなジャンルの曲を持って来れるところですが,今後大編成のときもゴスペルにとらわれない番外曲を1ライブに1曲ずつ取り入れてみようかな,とも思ったりしています。もちろんコーラスアレンジはしますが,今回の「上を~」のレゲエのように,ファンクでないビートも積極的に取り入れてみたいです。そしてそして,いよいよ次回(10/1)に迫ったフル編成AmaKhaの時には遂にオリジナル曲も登場する予定です。予定はあくまで予定です。

 ちなみに今回の4th Liveはustreamにアーカイブされていないみたいです。 やっぱり私が某有名人の物まねをしたのがいけなかったのでしょうか。

 †

 さて来月はAmaKhaはお休みですが私のインストリーダーセッション「箭島裕治Boot Funk!」がありますのでトップページのフライヤーを差し替えました。「あれ,デザイン能力が急にupしたぢゃないか箭島裕治」と思われるかもしれませんが,実は今回もうとても作っている暇と体力がなかったので何と友人のミュージシャンにお願いしちゃいました(しかもこのライブに出る訳でもないのに。本当にありがとう)。もちろん先方だって忙しいし毎回お願いする訳にもいかないので次々回の「Boot Funk」のときは私のショボいフライヤーに戻る可能性大です。もうホント,8月マジでキツい。9月になったらまず最初の休日を部屋の片付けで丸々費やしたい。それから採譜。浄書。アレンジ。作曲。作詞。いや作詞はやんないけど。

 ちなみにAmaKhaの方は予算枠が少々あるのでフル編成のフライヤーはプロのデザイナーにお願いしてます。今度の10/1のフライヤーもさすがの出来ですよ,ほら!


今度はINSPIRITSモードからAmaKhaモードへ

 ISSEI NORO INSPIRITS「SUMMER GIG」東京・大阪公演も恙無く終了し,帰りに鳳来の豚まんを買って無事に帰京しました。オフィシャルな打ち上げは大阪の終演後にあったのですが今回は餃子を中心とする料理の旨さにINSPIRITS史上最も盛り上がった打ち上げだったかもしれません(笑)。生ビールの最初の一口を飲んだときの野呂さんとマネージャー井上さんの「…あ゛~」という顔はビールのCMに余裕で使えそうな程の「たまんねえよ感」でした。写真撮っておけば良かったなぁ(笑)

 大阪から帰宅した瞬間に冷蔵庫に豚まんを入れ,そのまま車で川崎に行ってぴあにしも堤智恵子さんのライブ。その後も浅田尚美さん,トミー・キャンベル,オバタラ,帝国ホテルJazz Comprexなどのライブが立て続けにあり,今月は11日現在ですでに7本のライブを終えるというハードワークで目が回りそうです。もちろんこの後の20日間で15本のライブを残しているという事実からは出来るだけ目をそらすようにしています(笑)

 …さてツィッターにも書きましたが本日12日(金)のライブは八王子Live Bar X.Y.Z→AにてAmaKhaの通算4度目のライブがあります! AmaKhaはつい先日水戸で演奏して来たばかりですが,東京でのライブは実に3ヶ月ぶりであり,今回は小編成ならではの自由度の高い選曲で4人のグルーヴとインタープレイをお楽しみ頂ければと思います。

 いやー楽しみです。俺が。


 

AmaKhaモードからINSPIRITSモードへ

 AmaKha the 3rd Live @ 自由が丘スタヂオ,沢山のご来場誠にありがとうございました! 満を持して結成した新ユニットのライブを,自分が青二才の頃から(いや今もですけど)お世話になっている大好きなライブハウスで遂行する事が出来て本当に幸せでした。
 水戸は東京や横浜よりも震災の影響がずっと大きく,スタヂオも石田外科医院も無傷ではなかったのですが,それでも石田先生はじめスタッフの皆様に暖かく迎えて頂き,地元でゴスペルをやっておられる方にも沢山お越し頂けて本当に良かったです(私信:長谷川由里香女史,宣伝ありがとうございました!)。
 思えば自分が初めてゴスペルの仕事をしたのは2002年の4月ですから,「」の1stアルバムの録音で初めて自由が丘スタヂオを訪れたのとほぼ時期を同じくします。ベーシストとしてゴスペル音楽に触れたのはその時が初めてで,音楽としてのゴスペルをいっぺんで好きになったものの,まさか9年後に自分でゴスペルユニットを結成し,剰えそのユニットを率いて自由が丘スタヂオに還ってくる事になるとは想像もしていませんでした。人生って,本当に何が起こるか判らないものだなァとつくづく思います。

 AmaKhaの4thライブは来週12日にすぐあります。今度は八王子のLive Bar X.Y.Z→A,もう私や三科女史にとってはお馴染みのライブハウスです。グルーヴマスター森丘ヒロキがAmaKhaに戻ってきますよ!
 そしてそして,本日8/2と明後日8/4は7ヶ月ぶりのISSEI NORO INSPIRITSのライブです! 前者はSHIBUYA-AX,後者は大阪Big CATと会場もデカ箱です。例によって20曲近いプログラムを全曲暗譜,リハは1日ぽっきりという極限状態で今回も臨みます。もうね,やるべき準備は今日までに全てやった。ってか,今月自分のユニットも含め22本のライブがある中でINSPIRITSの曲を全曲暗譜している事を誰か褒めて下さいマジで。あ,もちろん実際にライブをミスなく終えられたらで構いませんので。…まぁそれはともかく,今回もアゲアゲ(まだ使えんの,この言葉)の超絶セットリストが組まれておりますので今からでもご都合のつく方は是非見に来てくださいね! なんといってもスケジュール調整が至難でめったに見られないんですから,このバンドのライブは。