「Meditation」カテゴリーアーカイブ

ブログです。2001年9月から書き続けています。

一世一代

 今回も残念ながらライブ延期のお知らせから。3/27にTokyo TUCにて行われるはずでしたTommy Campbell Vocal Eyes Session Bandのライブは震災の影響により延期となりました。振替はまだ決まっておりませんが,おそらく6月以降になるであろうという見通しです。正式に決まり ましたらもちろん再びこちらでお知らせさせて頂きます。(→「Live Info.」)

 そして今回の更新はおそらく「AmaKha the 1st Live」までの最後の更新です。ブッキングが決まったのは10月くらいでありそれだけでも十分に長い準備期間設定でしたが,「こういうユニットを立ち上 げよう」と本格的な計画を始めたのはおそらく8月頃ですからこのライブ実現まで7ヶ月間,途中で私が体を壊すなどして資料作成がギリギリまでずれ込み他のメンバー8人に大変な迷惑をかけてしまいましたが,ともかくやっとここまで漕ぎ着けたんだなぁと今しみじみ感慨に浸っています。
 AmaKhaサイトのメールフォームに「ライブは予定通り開催でしょうか?」 というご質問メールがごく少数ながら入ってきておりますが,先日Thumb’s Upのスタッフさんとお会いして直に協議し, 予定通り開催する事を確認し合いました。「こういう時こそ良い音楽で皆に元気になってもらいたい」という想いが私達とお店側で全く一致していた事はとても嬉しく,記念すべき初ライブを良いお店で開催できる事をとても誇りに思います。
  ちなみに先日15日,都内のリハーサルスタジオで今回唯一のAmaKha全体リハがありました。交通機関が乱れる中9人のプロミュージシャン全員が無事集 まってくれて,「初めまして」も知り合いもまざる中同じ音楽に向けて力を注ぐというリハ風景には一種静謐な感動がありました。本番ももちろんそうなる事でしょうが,私はこの日のリハーサルの光景をおそらく一生忘れない事と思います。

 当日のライブ会場には震災義援金を募る箱を置こうよ,という相談をしております。じゃあ箱は誰が作るの,という話になると普通はバンマスたる私が作るのが筋ってものなのかもしれませんが,中学の時に美術と技術の成績が両方1だった私が作ると誰もお金を入れてくれそうにない箱が出来る可能性があるので明日東急ハンズで良さそうな箱を探してきます。

 さあ皆さん,3/20に横浜Thumb’s Upでお会いしましょう。私個人にとっても一世一代のライブです。

 (「AmaKha」デモ音源試聴はこちら


資料を聴いてくれただけで『音楽の力を再認識した』というメンバーに恵まれた私は幸せ者です

 例によって誰も心配してないと思いますが(<もはや恒常的な被害妄想に 笑)やぢまゆうぢおかげさまで無傷であります。と言ってもあの時刻はリハーサル で都内の結構古い建物にいたので(Uさんゴメン),今までの人生で経験した事の無いほどの揺れを味わい足がすくんでしまいました。

 まずはご一報,3/16に行われるはずでした「千代田チャリティーコンサート」は地震の影響により中止となりました。まだ公式サイトの方ではアナウンスされていないようですが,私の方に入った連絡をもとにこちらでお知らせさせて頂きます。

 私自身の状況は出来るだけ当「Meditation」も更新したいのですが,今は一日数ツイートしておりますので詳細はツイッターをご覧頂ければと思います。私のツイートのあまりの内容の無さに幻滅されても当方では責任を持ちませんのでその辺も一つよろしくお願い致します。

 その他のライブについても判り次第情報を更新して行きたいですが,「Live Info.」のページはPCを持っている時でないと更新できないので,そちらの方もTwitterの方でより新しい情報を提供できると思います。ツィートならどこにいても携帯から簡単に発射できますので。

 3/20のAmaKha 1st Liveにつきましては主宰としてはもちろん決行したい意向です。こういった状況下で電力を使用するライブ演奏を敢行する事についてはご批判もあろうと思 いますが,私達ミュージシャンにできる最大の社会貢献は,結局のところ私達の仕事そのものでもある音楽の演奏によって聴いてくださった人々に元気になってもらう事に他ならないというのが私の個人的な信念です。もちろん皆に元気になってもらうにはプロとして最高の演奏をしなければなりませんが,私はその点につきましてはこのライブに絶対の自信を持っていますので,ファンク/ゴスペル大好き,グルーヴ命という方々におかれましてはぜひともお見逃し無きようにお早めのチケットご購入をお勧め致します次第であります(もちろんライブの決行に関しましてはライブハウスさんとの協議は不可欠ですので,万一の事がありましたらそれも早めにアナウンス致します)。

 節電も支援も出来る事しか出来ませんが,出来る事をやりながら今日もベースを弾き続けます。この仕事のプロフェッショナルであるために。


2月のご報告

 「何週間も更新が滞ってすみませんでした」と詫びを入れた直後に1ヶ月更新を放ったらかしていたベースの箭島君です。「どうかしたんですか?」「お体でも悪いんですか?」というお問い合わせが遂に1件もなかったのが普通に悔しいです。

 ●例のマイコプラズマ肺炎(らしきもの)ですが残念ながらまだ完治しておりません。咳は少なくなったものの歌ったり話をしたりすると簡単に出るの でライブやレッスンなどにまあまあ支障を来しております。しかし医者を含め誰に訊いても「あれは長引くんだよ~」という話をされるので根気よく薬漬けになって治癒を目指しております。

 ●で結局2月は何をしていたかといいますと,ライブはそれほど多くはなかったのですが上旬に数日間件の病気で寝込んでしまい,そのせいでレッスンの振替をしたり私的な宿題が山のように溜まってしまったりと人目につかない用事で振り回されておりました。しかし中には「志賀聡美さんのリーダー作品のレコーディング」や「中西俊博さん森丘ヒロキ君と私によるトリオライブ」などとという非常に刺激的なお仕事もありジャズミュージシャンとして非常に成長させて頂いた月でもありました。

 ●「」のライブが久々に柏のスタジオ・ウーでありました(2/27)。今回私が忙しかったせいで全くと言っていいほど宣伝が打てなかったのですが,それでも少しずつお客さんが増えてくれるのが大変有 り難いです。次回また6月に柏で演奏する予定ですが,その前の4月に久々の赤坂ビー・フラットで,しかも久々のゲスト入り「宴スペシャル」を敢行します!  皆さんゲスト誰だと思いますか? あの方ですよ,あの方!

 ●AmaKhaに関しては2月はとにかく資料の作成に明け暮れた月でした。本当は1月中に終わらせなければならなかった作業なのですが件の病気(←またかよ)その他の 事情により1月中に殆ど手をつけることが出来ず,実は現時点でもまだ多少宿題が残っているという状況です。しかし先日クワイア(コーラス)のみのリハーサルが無事終わり,ライブで表現するサウンドを初めて人力で形にしてもらったこともあり私も三科女史もまずはホッと一息つけたところです。この間AmaKhaサイトの更新が全く出来なかったので,先ほど試聴用のサウンドクリップを作り1曲だけアップロードしました。サビと2番のAメロだけですが女史の圧倒的な歌唱力を十分お楽しみいただけると思います。

 ●そのAmaKhaのライブ(3/20,横浜サムズアップ)ですが,私の主催のライブでは初のチケット制を採っておりますので是非お得な前売チケットをお買い求めくださいAmaKha公式サイトContact Us」のページにありますメールフォームよりお求めいただけます)。万一チケットを持たずにお越しいただいて「座席がない」ということになっても申し訳ありませんので。

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 さあ3月,AmaKhaをはじめライブが目白押しです。気合い入れて行きます!


何とか生きております

 何週間もほったらかしになってしまっていて大変申し訳ありません。1月下旬くらいから気管支炎のような咳が出るようになり,「まぁ気管支炎くらい」と 思って放っておいたら2月になって結構な高熱を出してしまい慌てて病院に行ったら「マイコプラズマ肺炎かな」などと物騒なことを言われてしまいました。現 在は快方に向かっていますがおかげでAmaKhaのアレンジなどが全く進んでおらず非常に困っております。メンバーのみんな,本当にゴメン。いいアレンジ書くから赦せ。


年始にあたって(遅)

 先日,私が最も尊敬していて昔から大変お世話になっているピアニストのご自宅に打ち合わせに行った。お会いするのも1年ぶりだったので打ち合わせのあと仕事やプライベートの相談にいろいろと乗って頂き,自分の煩悶をかなり解消することが出来たので本当に有り難く思った。

 思えばミュージシャン同士でゆっくり呑み交わすことなんて旅仕事の時くらいしかないし,よしんばそういう時でも誰にでも何でも話せるという訳でもない。さすがに「」の二人とは何でも忌憚なく話せるけれど,こちらから彼らの私生活を詮索するようなことはもちろんないので,私はあの二人の日常について意外なほど何も知らないのだ。

 ミュージシャンにも色々なタイプの仕事人がいるので誰でも相談相手になりうる訳ではないのだろうけど,自分とスタイルの近い仕事仲間はやはり自分にとって大事な存在なのだと思う。私たちの仕事は生活スタイルやメンタリティーも独特なので,きっとそういう仲間は仕事面だけでなくプライベートな問題を相談する上でも大切な存在に違いないのだ。もちろん必ずしも「同じ職種の人間以外は相談相手たり得ない」とは言えないけれども,例えば「フリーランスである」 「モノを創ること・技術を売ることが生業である」「人前でする仕事である」そして何と言っても音楽という「形(媒体という意味ではなく)のないものを創っている」…等といった属性を理解してくれるような,あるいは理解できなくてもそれらがどういった苦しみ・楽しみなのか想像を巡らせ てくれるような相手でないとなかなか話し合っても気持ちが通じ合うのは難しいのだろうなと思う。

 「宴」に限らずミュージシャン仲間にはそれほど相談事を持ちかけない自分だったけれども,ここ最近はそんなこともあり仕事仲間のありがたみを身に沁みて判った年始だった。毎年,年が明けたくらいではさしたる感慨も持たなかったけれど,今年は何か仕事と私生活の両方に新たな気持ちで向き合えそうな気がする新鮮な年明けだったように思う。私はどちらかと言うと人見知りな方なので誰にでもすぐに心を開くようなことは出来ないけれど,仕事仲間で本当に「仲間」と思える人物は大事にしなきゃ…などと改心(笑)した2011年初頭だった。