お知らせ各種

 今回はいくつかのお知らせをば。

 ●前回更新の折に書き忘れたのですが,先日eBASS塾の第8章前編を開講致しましたのでお知らせいたします。内容は8-1「マスター・リズム譜を弾いてみよう」と8-2「音程とテンションをベースで理解しよう」の2項目からなり,動画数は双方合わせて29,総再生時間は7時間強です。
 ベース教材としてのeBASS塾の最大の特徴は「TAB譜を一切使用しない」事にありますが,プロ・ベーシストのようにセッションできるようになるには五線を読めるだけではなくコード・ネームから自分なりのラインを即興で紡いでいけるようになることが不可欠です。この8章前編ではその初歩として簡単なマスター・リズム譜を読めるようになるとともに,コードに付くテンションとそのサウンドを理解し,ベース・ラインの中で応用できるようになることを指針としています。

 ●昨年9月よりライブ会場で販売を開始した箭島裕治BOOT FUNK! 1st Live Album「Listen? or Dance?」ですが,今月よりAmazonでも買えるようになりました! 遠方などでまだお求めいただいていない皆様に是非ご利用いただければと思います。

 

 ●今月のライブですが,4/7(火)の森丘ヒロキ3@大塚All in fun,4/9(木)のサーカス@EXシアター六本木,4/20(月)FRV!@キーストンクラブ東京,4/30(木)スパニッシュ・コネクション@ホテルグランドパレス諫早はいずれも延期や中止のアナウンスが出ています。このほかのライブに就いて同様のアナウンスがなされた場合逐一更新していきますので,Scheduleのページでご確認いただければと思います。

 ●あとはま,最近はいろんな動画を上げてますんで暇つぶしに見ていただければと思います。eBASS塾8章後編の教材づくりも進めていますし,腕が鈍ってはいけないので普通にベースの練習もしています(笑)。ただ最近は運動的なものを全然やってないので肥えはじめてきたような気もします。面倒だけどそろそろトレーニングもやんないとなぁ。

 

 


ちょっと今すぐドリフの動画見る気にはなれん

 3/19の箭島裕治BOOT FUNK!@日吉WWY,多くのご来場誠にありがとうございました。大変なのは私たちやお店だけではなくお客さん達もだと思いますが,「それでも観にいきたい」と思えるバンドであり続けられたらいいなと思っています。
 例によってこのバンドは写真を撮らないので(笑),今回も数十秒だけ動画をチラ見せします。堤智恵子女史の高らかで美しいソプラノサックスをお聴き下さい。


“Child” (comp. by Yuji Yajima)

 次回は5/24(日),BOOT FUNK!では初めて出演させていただく荻窪Roosterでのライブが決まっております。詳細は右側(スマホだと下の方)(タブレットは…ちと不明 笑)にあるライブ情報をご覧ください。Scheduleのページにも載せてあります。

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 前回の更新より2週間経った今,猖獗が下火になるどころか首都圏で感染爆発の危機が迫っているという事実には愕然とする他なく,私達や会場にとって「これをやめてしまったらもう退路が断たれる」とでも言うべき小規模なライブまでが一律に自粛を余儀なくされているという未曾有(←これ,「みぞうゆう」って読んだ政治家どっかにいたよな)の週末を自宅で過ごしながらこれを書いています。25日以降の都内における異様な感染者数の増大を知ってしまえば,もし自分のリーダーライブがこの週末に入っていたとしても流石に延期について会場さんに相談せざるを得なかったことでしょう。ミュージシャンとて社会の一員,首都圏一帯を挙げて「もうこの土日だけは」ということであれば,最後の砦である小さなライブも涙を飲んで自粛しないわけにはいきません。実際,国や行政が演者や会場への損失補填をしてくれるという保証が何もないまま,それでも関係者全員,引いては一般市民全員の安全安心のために延期を決断せざるを得なかったバンマスさんや会場サイドの苦悩を思えば身を切られるような思いであるとしか言いようがありません。

 もうご存知の方も多いと思いますが,新宿の超老舗ジャズスポットである「」さんが4月いっぱいでお店を閉めてしまわれるとのことです。私は決して出演回数は多くなく昨年森内麗香 (pn.) さんのトリオで出演させていただいたのが多分2回目でした。その折,帰り際にマスターの幸田さんから「あちこちで名前をお見かけします,ご活躍ですね」と言われて恐縮した覚えがあります。来月22日には福井ともみ (pn.) さんのトリオでのブックが決まっており,どのライブももちろん中止になって欲しくはないですがこのライブだけはどうか無事生き残ってもらえないだろうか,そんな気持ちで居ります。

 その他,新たに中止や延期が決まった公演があります。「Schedule」のページでご確認ください。

 


篩(ふるい)

 ちょっと更新が空いてしまいました。業界でコンサート・ライブ・レッスン関連の中止が相次ぐ中,サイトの更新くらい余裕でできそうなもんですが,最近ライブとあまり関係ない事が忙しくて家にはしょっちゅう居るのに全然休めてないです。私,Final Cut Proが上達し過ぎてそのうち映像会社とかに就職できたりするんじゃないかしら。

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 さて個人的な状況を報告をいたしますと今月は私,ホールとか大型ライブハウスでのお仕事が元々全然入ってなくて(笑),これを書いている段階では中止になった公演はありません。ただ来月以降ではやはり大きなコンサートが延期になったりもしていますので,Scheduleのページなどご確認いただければと思います。

 今月の小規模ライブの中にはリーダーバンド「箭島裕治BOOT FUNK!」のライブ(3/19@日吉Wonder-Wall Yokohama)も控えており,会場さんとの合意の上で予定通り開催する方針であります。こればかりはもう演者サイドの一存で決行する訳にはいかず,私たちがやりたくても会場さんの事情で無理ならできませんし,無論逆もまた真なりです。規模が大きくなればなるほど関係者さんの数も増えそれぞれの意向も複雑に食い違うでしょうし,全国各地の公演中止の裏側にどれだけ多くの人の苦悩や葛藤があったかと想像すると頭を垂れるよりありません。

 最近,SNSで「変な言い方ですが,粛々とライブをやっていきます」という趣旨の事を書いておられる音楽関係者さんがいました。「粛々とライブをやる」。私には,この言い方が変というよりも妙にストンと胸に落ちる,一番納得のいく言い方のようにむしろ思えました。仮に猖獗がなかなか治まらなかったとして,音楽家たちも永続的に自粛を続けることはできないでしょうし,生の演奏を聴きたいお客さんたちもそういつまでもライブを我慢し続ける事もできないでしょう(笑)。後半部分は不遜かつ楽観的に聞こえるかもしれませんが,お客さんたちに本当にそう思ってもらえるために,結局のところ私たちの方が「自分にしかできない演奏」「自分のバンドでしか聞けない音楽」を突き詰めるしかなく,演者にとってはそれを追究する良い機会なのだとも思えます。
 今多くのミュージシャンさんたちが試行しておられるオンライン上でのライブなども逆境下ならではの知恵であり私も面白そうだなと思っていますが,それを試そうと試すまいと,自分のバンドのリアルなライブのブックは会場さんとの合意が取れる限りは粛々と続けていきたいなと考えています。小規模であれば社会的責任がないとはもちろん考えていませんが,小規模なものまで全て自粛しても仕方がないという方向にいずれは行くと思いますし,もう行き始めているのではないかとも思えます。

 あとはもう,演者・会場・観客の3者がお互いに個々レベルで健康や感染防止に気をつけまくるしかありませんよね。普段だって「あれインフルかも」と思ったらお客さんはご来場を諦めるでしょうし,私たちだってメンバーの一人がインフルに罹ったら流石にトラ入れますから。あれ,これって以前実際にあったような(笑)

 そんなわけでして,3/19(木)は2ヶ月ぶりのBOOT FUNK!ライブです。さすがにもう「レコ発」とは銘打っていませんがもちろんCD販売もいたします。今回のライブのテーマは「発散」です(笑)。ご予約はこちらのページからどうぞ!


マルチタスクできないバンマス

 BOOT FUNK@六本木キーストンクラブ(初),ご来場誠にありがとうございました!

 CDリリース以後,お客さんにきちんとお釣りをお渡しできるようにある程度の枚数の千円札を小さなポーチに入れてライブの日に持ち歩いているのですが,今回の終演後,撤収を終えてさぁこれから帰ろう…という時にその大切なポーチを失くしてしまったことに気づき大慌て。「大金」とまではいきませんがお釣り用の千円札数十枚に加えその日に売ったCDの売り上げも入っているのですから出てこなかったら多分バンマス解雇です。閉店後のお店の前で盛大に持ち物を広げ一つ一つ調べてみたんですがどうしても見つからない,と。さんざん「無い無い」と騒いだ挙句諦めて帰宅し,明るい部屋で荷物を広げたら何回も何回も探したはずの鞄の中から普通にポーチが出てきて人生終了。次回からはバンマスが佐久間優子女史になる可能性大です。

次回は3/19(木)@日吉WonderWall-Yokohama
もう予約できます

 

 

 


「バンド」と標榜するだけではなく

 …え,何……もう…松…取れんの……

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 12月,すげー暇な予定だったので色々溜まっていたことを「あれもできるこれもできる」と思っていたのだが,気がついたらeBASS塾関連以外はほぼ何もできないまま年末になり年始になり正月が終わってました。まぁその教材制作も結構な手間暇がかかるっていうのと,先月またもや広島の実家で体調崩した(今度は救急車沙汰とかではなかったけど)ってのがちょっと痛かった,と。

 そんな中でも先月5件くらいはライブがあって,お久しぶりな人達とのライブが偶然多く色々楽しかったのだけれど,やはりメンバーが揃ったのが奇跡とも言えた17日のAkaneko Latin Project (ALP) は本当に特別なライブでした。何がどう奇跡なのかはご存知の方も多いと思うのでここで詳らかにはしませんが,彼らが演奏したくてもできなかった時の煩悶やこの日やっと4人で集まって演奏できた事への歓喜の重みを,彼らには悪いけれども演奏中私は一旦全て忘れ,ただバンマスの書いた曲や彼らの話す音楽を聴いたままに受け入れ,触発されて口をついた音楽を話すことだけに集中しました。
 思えばこのメンバーで初めて演奏したのはこのライブよりちょうど1年前となる2018年12月だったんです。この時は野口女史のマンスリーセッションでたまたま集まったメンバーだったのですが,ひとライブ終えてみて「これはヤバイ,バンドにしないともったいない」と思い立ち,リーダーにボソッと控えめにその旨を進言してみたところ,他メンバーも賛同してくれて翌2019年4月のライブがバンドとしての最初のライブになった,と。原則としてトラ(代打)を立てない,パーマネントなバンドを運営するのってブッキングの面などでホント大変なんですが,リーダーの志が高ければ回を重ねるごとにサウンドやグルーヴが成長し,そのバンドにしか出せない演奏に昇華できるという大きな見返りがあると思うんです。
 文字通り,笑いあり涙ありだったこの日のライブを見てくださった方は誰もが感動したことと思いますが,私はメンバーのうちの2人が戦っている逆境もさることながら,一つの新たなバンドを率いて行こうと決意してくれた野口女史の覚悟とリーダーシップがなければあの感動にはならなかっただろうと思っています。そして,たった1年で聴き手を感動させるバンドサウンドに昇華させてきた若い3人のミュージシャンの志の高さには,ただただ驚嘆するしかありません。

 …ま,「若い」って言ってもかせっちとはそんな歳変わんねんだけど。

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 さて,今月は私もリーダーバンドのライブがあります。日程は1/30(木),会場はこのバンドでは初めて出演する六本木キーストンクラブ東京です。

 私にとって昨年における一番大きかった出来事はやはりBOOT FUNK!のライブアルバムをリリースできたことです。タイトル曲「Listen? or Dance?」を収録したのは今からちょうど1年前の2019年1月でしたが,それよりさらに1年遡った時点では,まだ佐久間女史の仮入部(?)が決定したばかりでありアルバムのことなど頭によぎってもいなかったはずです。この辺の話は「Works」のページにも書きましたが,以降こんにちに至るまでにバンドの周辺に起こった様々な良い巡り合わせが作らせてくれたアルバムです。
 先日,とあるジャズ好きの方が去年入手された様々(本当にメチャたくさんあったのでビビった)なアルバムの中で,「インストではこれがトップ」といってSNSで紹介してくださったのが「Listen? or Dance?」でした。「厳密に言えばジャズではないかも知れないが、このノリ、このグルーヴ感」。ジャズ好きの方にそこを判ってもらえるというのは嬉しい限りで,その辺り自分でも快作に仕上がったと自負しております(自分自身の力は作品全体の1/5ですが 笑)。この方は11月のライブにも来てくださったのですが,そのきっかけは佐久間女史の出演したライブでこのアルバムを買って聴いてくださったことだったそうです。ライブを主戦場とするバンドのバンマスとして,1stアルバムがライブアルバムとなったことは幸せな事だったのだなぁと今になって思います。

 2020年最初のライブ,ALPに負けないような感動を巻き起こせる演奏にしたいと思っています(涙要素はあんまないと思いますが 笑)。メンバーの力量と志の高さに不足があろうはずはないので,あとはバンマスの覚悟とリーダーシップ次第って事になりますね。自分で自分の首を絞めたところで,本年もよろしくお願いいたします。