やぢまがレッスンをしているヤマハ藤沢センターという教室には辻野君という20台半ばの男性スタッフがいてなかなか笑わせてくれるのです。
<去年の秋頃の話。>
つぢの「あっやぢま先生,どこか旅行行ってたって聞きましたけど」
やぢま「うん行ってたよ,八重山諸島」
つぢの「へえぇ,ヤエヤマ諸島ですか」
やぢま「…君知らなそうだよね,八重山がどこにあるか」
つぢの「やだなぁ知ってますよ,クナシリ島とかでしょ」
そ れ は 北 方 領 土 で す が
<何ヵ月か前の話。>
やぢま「…あぁあ終わった。お疲れさん」
つぢの「お疲れ様です,先生これから帰ってメシ作るんですか」
やぢま「そうだよ偉いでしょ」
つぢの「偉いッス」
やぢま「君も頑張って自分でメシ作んなさいよ,この前味噌汁の作り方教えたでしょ」
つぢの「教わりました」
やぢま「どうやるんだったっけ」
つぢの「えっと最初に鍋に水をはって」
やぢま「うん」
つぢの「煮干しのハラワタを取って」
やぢま「うん」
つぢの「ハラワタを鍋に入れるんでしたっけ」
ハ ラ ワ タ は 捨 て る ん で す