思えばこのサイトも今年の9月9日で20周年を迎えます。サイトを立ち上げた頃は確かヤマハの講師試験に受かったばかりの頃で,演奏活動といえばちょうど始まったばかりの「ピアノトリオ宴」以外は本当に数えるほどしかなかった頃だったと思います。それ以降本当に遅々としてはいましたが活動の場が少しずつ増えるにつれ「あー忙しい忙しい」と泣き言を言うだけの体で2019年までこのサイトをやってきましたが,2020年初頭から始まったコロナ禍によって今度は泣き言が「あー暇だ暇だ」という内容に180度置き換わり,実際には忙しかったこともあるにはあったのですがそれって大抵なんかの助成の申請をしているとか要綱を読んでいるとかそんなんばっかで,以前のように演奏で忙しかったことがどんなに有難いことだったのかということを身に染みて理解させられた1年でもありました。それは強ち仕事量の話だけではなく,「毎日のように仲間と演奏している」状態が自分のメンタル面に如何に好ましい作用を齎していたか…という事なんです。遠隔セッションのようなヴァーチャルなライブが,その意味で生のライブと同じ役割を100%果たせているかどうかは判りませんが,逆に遠隔セッションをやっていなければ今頃自分も相当参っていただろうな…とは容易に想像することができます。
えーそんな中,この6月後半だけは有難いことに,マジで以前のように純粋に(?)超忙しいです。これが7月になると一気にヒマになってしまうんですが(笑),せっかくなのでこの久々かつ束の間の忙しさをせいぜい楽しもうと思っております。どんなライブが入っているのかは前回のエントリーで列挙していますので,その中のリーダーライブだけをピックアップしてご紹介。
●6/20(日)AmaKha Broadcasting! vol.7
パーカッショニスト服部恵女史をお迎えするゲスト回。女史と知り合ったのは2013年の春だったのですがそれ以来しばらくの間はそれほど共演機会も多くなく,逆に2016年以降は伊藤芳輝 (gt.) さん関連のサポートで全国各地でしょっちゅう共演する間柄になりました。とはいえお互いあまりそれぞれの音楽的ルーツなどについて話をしたことはないので,今回はAmaKhaの曲をがっつり演奏してもらいつつ女史のここまでの音楽人生や演奏家としてのポリシーなどについて語っていただこうと思っております。女史に1曲だけお願いした選曲は超意外な1曲です! 一体どんな曲が飛び出すか,請うご期待。ご視聴方法はこちらから!
●6/23(水)箭島裕治BOOT FUNK! vol.47@日吉WonderWall-Yokohama
今回ご紹介する4つのライブのうち,唯一ライブハウスで行われるライブです。2ndのみ配信があります。
これを書いている時点ではまだ正式な発表がないのですが,もし神奈川県のまん延防止措置が延長された場合は申し訳ありませんが1stはご来場のみ,2ndは逆に配信のみ(無観客)での演奏とさせていただきます(ご来場のミュージックチャージは¥1,000お安くなります)。1stはあのフュージョンバンドのカヴァーを多めに取り上げ,ちょっと特集っぽくしてみたいと思っています。あと,最近Live Under the Skyの映像とか見てて無性にやりたくなった曲があるのでそんなのも取り上げようかと(多分その曲だけ4弦ベース弾きます)。2ndは多分オリジナル&オリジナルアレンジ攻勢です。
ご来場のご予約はこちらから,配信チケットのご購入はこちら(間もなく情報掲載されるかと)からどうぞ!
前回4月のライブの模様(ダイジェスト)
●6/27(日)箭島裕治New Trio “The 2nd Live!”@R-LIVE.Net
先月発足した箭島の新規プロジェクトで,奥山勝 (kb.) さん/服部恵 (perc.) さん/私 (bs.) からなるピアノトリオ「箭島裕治New Trio」の第2回目のライブ。誰かもっとひねりのあるバンド名を考えてください(笑)。
第1回目のライブでは,ひねりのないバンド名とは裏腹にメンバー3人のひねりの利きまくったオリジナル曲を中心に演奏をお届けし,えらいこと好評を博しました。今回は選曲を基本的にリーダーたる私が担当し,とあるコンセプトを意識したライブに仕立てようと画策しております。まだまだ遠隔演奏にチャレンジするミュージシャンが多くない中,これほどの凄腕ミュージシャンたちがバンドに参画してくださることに感謝しながら演奏したいです。いずれはゲスト回なども設けたいなと妄想しております。
遠隔ミキシングはこの分野で右に出る者はいない第一人者,橋本敏邦さんが担当してくださいます。配信チケットのご購入及びご視聴はR-LIVE.Netへどうぞ!
前回の1stライブの宣伝用トレイラー。今回用のも作らなきゃ
●6/29(火)AmaKha Broadcasting! vol.8
ABCを企画した当初「月に配信が1回じゃお得感がイマイチだからさー,おまけで2人だけの配信も1回付けようよ」「それ,誰か観てくれる人いるの(笑)」などといういい加減さで設けられたABC・AmaKhaオンリー回ですが,現在のところ私が企画するあらゆるライブの中でこの「ABCオマケ回」に一番手間暇がかかっています(笑)。結局のところ三科も私もやり始めたらとことんこだわり抜くタイプなので,「季節に合った曲をやろう」「ならせっかくだからオリジナルのアレンジをしよう」「アレンジするならvoとbsだけでも成立するアレンジにしよう」「成立しそうになければルーパーやハーモナイザーなど何でも使ってしまおう」と話が大きくなり,結局準備と機材設営が尋常でない規模になってしまう…というのがお決まりのパターンになってきました。それだけに音楽的な内容としては相当充実した内容になっていると自負しているのですが,どのアレンジも1回やったら終了なので個人的な感覚としてはコスパの悪さが半端ないです(笑)。いずれこのオマケ回だけをダイジェストにまとめて,ここまでの私たちの努力を多少なりとも多くの方々に知ってもらいたいな…とは思っているのですが。
ま,ともかく「オマケ回は必見」という形容矛盾で今日の更新を終えたいと思います(笑)。ご視聴方法は例によってこちらから!