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箭島裕治“オフライン”トリオ

 初めての出演となったスパニッシュ・コネクション@北九州ストロベリー・サワーも無事に終わり(楽しかった!),その後順に太宰府・博多・移動日を挟んで松山公演を恙無く終え,現在は高松に向かう車中でこれを書いています。車での移動だとサービスエリアでの食事が多く,ご当地の推しメニュー(愛媛だと鯛の漬け丼とか)があるとお腹が空いていなくてもついつい頼んでしまったりするのですが,この「空腹でないのに大量の炭水化物を摂ってしまう」っていうのが我々ライブミュージシャンの最も恐れる「ツアー太り」への最短距離であることは間違いないので,ここから第3陣の最終公演@苫小牧に至るまで,「自分は本当に空腹なのか,『食べたい』と『食べてみたい』を混同していないか」を常に自問自答しながら1日1日を乗り越えていきたいと思います。とはいえ,演奏前にはしっかり食べておかないと空腹で演奏中に遭難しそうになるので,演奏クォリティの向上のためにも腹時計の管理は大変重要です(笑)。

 

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 さて,今日も2つのコンテンツをシェアしたいと思います。

 ●シェア(1)【生配信】箭島裕治オフライントリオ@Kokopelli

 直近の箭島リーダーライブがこれです。今回はSYNCROOMによる遠隔ではなく普通に1か所に集まってのライブ配信です。
 Kokopelliはケーナの山下Topo洋平君所有のホームスタジオで,いつも遠隔配信の際にZoom画面の一角をひときわオサレに演出しているアレです。ライブが軒並み中止になっていたあの頃,自宅でTopo君のリーダーライブの配信を見ていて「おぉ,これは一体どこのお洒落カフェかいな」と思っていたら,後で彼の自宅だったと知り仰天したという。その後リハーサルで一度実際にお邪魔したのですが,ついにライブでお邪魔する日がやってきたというわけです。
 今回のメンバーは私の「オンラインクィンテット」からのたまたま空いていた選抜メンバーで,Topo君 (quena) と佐久間優子さん (pn.) と私による「オフライントリオ」です。思えば私が遠隔配信に取り組み始めた5月,自力での配信にチャレンジした2回のうちの1回がこの3人によるものでした。その時は私のPC管理がお粗末だったせいで無トラブルというわけには行かず,「やっぱ打楽器なしで難曲を遠隔セッションするのは無理があるか〜」とも思ったのですが,あれから橋本さんにミックスと配信をお願いするようになりソフトウェアもSYNCROOMに代替わりし,そして先月の配信で再び同じ難曲を同じ3人で演奏してみたら何の問題もなく楽しく演奏できた,と。「江戸の仇を長崎で」とまでは言いませんが,まぁ田無あたりでは討てたのではないかと思います。田無も江戸か。
 そんな苦労を共に乗り越えた3人が,満を持して実空間で共演することになりました。「オフライン」と銘打っておりますが我々3人がオフラインなだけで,ライブ自体は配信のみとなり会場でのご観覧はできません。その代わり,生放送とリピート放送の2回の配信を予定しております。今回はTopo君の全面的な協力のもと,マルチチャンネル放送など様々な試みを敷設する予定です。皆様是非ご覧いただいた上で,こちらから投げ銭にご協力いただけましたら幸いです。

 

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 ●シェア(2)【アーカイブ動画】スパニッシュ・コネクション@太宰府・Jazz工房Nishimura

 スパニッシュ・コネクションの今ツアーの動画は他にもGrecoさんのものが上がっているのですが,アーカイブ公開期間があと数日ということでこちらを先にご紹介しておきます。本番の数週間前に急遽決まった配信なのですが,その割にはカメラ数も多くなかなか凝った配信となっており,お楽しみいただけるものと思います。最少編成での演奏がまるごとupされているのは今の所これだけですので,こちらも是非お楽しみいただいた上で投げ銭にご協力いただければと思います! また,これを見て「実際のライブを見てみたい!」と思われた方は現在絶賛ツアー中ですので高松(10/14)・京都(10/16)・阿佐ヶ谷(10/21)・盛岡(10/24&25)・函館(10/27&28)・札幌(10/29)・苫小牧(10/30)・六本木(11/19)のいずれかの公演に足をお運びいただければと思います(なお,この太宰府と同じ最少編成での演奏がお楽しみいただけるのは京都公演と阿佐ヶ谷公演のみです!)。


AmaKha初の映像作品と北九州への訪問予告

 9/27のオンラインクィンテット(YYOQ)ご視聴,並びに9/20・28の遠隔セッションセミナーご受講誠にありがとうございました!
 YYOQの方はいずれまたハイライト動画を編集してちらりとお見せしたいなと思っております。後で非公開のアーカイブ見返してみたら,自分で言うのもなんですがいいライブでした(笑)。ゲストヴォーカルの名知玲美さん,ありがとうございました!
 セミナーの方はハイライトの公開は考えておりませんが,内容の濃密さを考えるとこのままお蔵にするのも勿体なさすぎるので,いずれまた配信用の動画として編集し直し有料で閲覧できるようにしようかな,と思っています。

 

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 さて現在,福山に向かう機材車の運転をタブラの吉見征樹さんにお任せしてこの記事を書いています。

 前回更新の折に「シェアしたいものがいっぱいある」とか言っておきながら1つしかシェアせずにバックレてしまったので(笑),今回はせめて2つをシェアしようかと。この数日間にシェアしたいものはさらに増えているので,毎回2つシェアしても追いつかないような気もしてきましたが,こんな時(旅の移動中)でないとできそうにないのでコツコツやっていきます。

 ●シェア(1):AmaKha「いつも近くに」(KWR Remote Choir Version)

 横浜市映像配信支援プログラムAmaKhaで応募した企画が採択され,代表曲「いつも近くに」のリモート・クワイア・ヴァージョンを制作することができました。コロナ禍以降「Final Cut Proがあればこういうのもできるかも」と妄想はしていたのですが,事前にある程度予測はしていたもののいざやってみるとやはり映像編集とミキシングが超大変で(ミックスは私ではありませんが),8月末には配信できるはずだった予定がばっちり1ヶ月も遅れてしまいました(笑)。しかしそのおかげで納得いく仕上がりになり,苦労はしっかり報われたと感じています。
 収録は無観客でこそあったものの,音楽ホールでミュージシャン・音響さん・照明さん・撮影スタッフさんたちとお仕事ができたのは本当に久しぶりで,早く以前のようにこういったお仕事が度々できるようになってほしいと願わずにはいられませんでした。貴重な機会を作ってくださった支援プログラム事務局の皆様に厚く御礼申し上げます。
 AmaKhaとしても今までたくさんの動画をアップしてはきましたが,きちんとプロの方々に撮影していただいたものとしてはこれが初の映像作品となります。また個人的にこの曲をフレットレス・ベースで弾いた音源を一度は残したいと思っていたので,今回それが実現できたのも良かったです。

 ●シェア(2):超久々に北九州に行きます

 昨年1月ごろから北九州のベース専門店Ties Storeさんと提携店の横浜045guitarsさんに主にTrickfish関連で色々とお世話になっているのですが,実は私が北九州を訪れたのって過去2回しかなくて,2016年1月のMasayoさんのツアーと翌々年6月(だったと思う)の渡辺真知子さんのお仕事だけなんですよね。なので,Tiesさんと蜜月になってからはまだ一度も行けていないのですが,そのTiesさんのおかげで遂に来週北九州にお邪魔できることになりました。スパニッシュ・コネクションのツアーは当初,10/6の岡山と10/10の博多の間が3日間空いていたのですが,OFF日が3日間も空いているのも何なのでTiesさんに「ワークショップでもやりましょうか」と持ちかけたところライブができる会場をご紹介いただき,結局ベースのワークショップはやらないことになりましたが(笑)北九州でスパコネのライブができる運びになりました。会場は初めてお伺いするストロベリーサワーさんです。今からとても楽しみです!

 スパコネのツアーは本日10/1から第2陣が始まります。第1陣の(1)西荻窪(2)桜木町(3)平塚1(4)名古屋(5)近江八幡(6)福井(7)金沢(8)銀座(9)大塚(10)平塚2(11)千葉が既に終了しており,第2陣は(12)福山(13)倉敷(14)生駒(15)和歌山(16)大阪(17)岡山(18)広島<平松・吉見のみ>(19)北九州(20)博多(21)太宰府(22)松山(23)高松(24)京都の順で回っていきます。コロナの影響で当初の予定より10公演以上減りましたが,逆に最近になってブックされた会場もあり,11/19のツアーファイナルも含めると全部で33公演(うち箭島の出演は32公演)となる予定です。最近は盛んに配信が行われているおかげで地方の方々からも「ライブが見られて嬉しい」というお声を頂いていますが,そんな中このようなツアーができる事は奇跡的であるとも言えますので各地にお住いの方々に是非貴重なリアルライブを見に来ていただければと思います。

 


久々のオンラインクィンテット生配信

 いやーちょっとね,シェアしたいモノがいっぱいあるんですが。

 

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 時系列上早いものから行くとまずはこちら。箭島裕治オンラインクィンテット第3回目の生配信です!

 今回は海沼正利さん (perc.) がお休みなのですが,ゲストとして実力派ヴォーカリスト名知玲美さんをお呼びしてお送りする90分(決めてないけど,大体そんくらいかと)となります。

 今回玲美さんをお呼びしたのは大きな理由がありましてですね,実は玲美さんは我々の界隈でいち早く遠隔セッションに取り組まれ,ノウハウも私なんぞよりずっと早く公開しておられたんですよね。

 私などNETDUETTOというアプリ自体を知ったのが今年の4/12の事なんですが,玲美さんはその3日後にはもうこのような試みをアップしておられたんですよね。コロナ禍の中,遠隔セッションの持つ可能性に本当にいち早く注目しておられたことが伺えます。

 一方6/29に代替わりしてリリースされたSYNCROOMに飛びついたのは私の方が早くて,今回のこの配信への参加をお願いした段階では玲美さんはまだSR未体験だったようです。その後「レッスンで初めて使用してみたら快適でした!」と仰っていたので,やはり私たちが(あくまで感覚レベルで)「SRになってより演奏しやすくなったな〜」と思ったのはどうやら間違いではなかったようです。

 今回はそんな玲美さんに初めて(かな,多分)SYNCROOMで生配信ライブに挑戦していただいて,NETDUETTO時代との印象の違いや今までの成功/失敗体験などいろいろなお話を伺いたいと思っています。オンラインクィンテットでは毎回テーマを決めて,アレンジの書き下ろしを1曲はやろうと思っているのですが,今回は頑張って2曲アレンジ書きました! 意外な選曲にきっと驚かれると思います。どうぞお楽しみに!

 

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 長くなっちゃうので,他にシェアしたいものは次回に持ち越し(笑)

 


生観覧が輝くための生配信

 「気がついたらもう明日」になっていました。箭島裕治BOOT FUNK!,実に半年ぶりの単独でのライブが9/14(月),日吉Wonder-Wall Yokohamaで行われます。今回は会場からの生配信も敷かれており,有料かつアーカイブなしですが大変リーズナブルな価格設定になっておりますので,遠方で会場に来られない方々に是非広く利用していただきたいと思っている次第であります。またご来場の際のミュージックチャージもご予約の方が幾分お安くなっておりますので,ご都合のつく方は是非ご予約の上お越しくださいますようお願いするものであります。

 ご来場の予約はこちらから,また配信のお申し込みはこちらからお願いいたします!


単体の映像も久しくご紹介してなかったので,こちらに

 

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 このブログを遡っていくと判るのですが,本当は5/24に荻窪ルースターでのライブが予定されていたんですよね。それが敢行されていれば半年もライブが空くことはなかったのですが,4/7に緊急事態宣言が発布されとてもライブハウスに集まれる状況ではなくなってしまい,結局そのライブは涙を飲んで中止にせざるを得ませんでした。首都圏での宣言解除は中止になったライブのわずかに1日後の5/25で,そこからは徐々に無観客の配信ライブなどが行われるようになり,現在ではキャパを制限しながらのライブが割と普通にブックされるようになっているのは皆さんもご存知の通りです。
 冒頭に「気がついたらもう明日」と書きましたが,思えば以前は日々の雑務に追われてよくそんなことを書いていたなぁと思うんですよね。それを今再び言えるほど忙しくなってきたのはある意味何ともありがたい話だなぁとは思うのですが,一方でライブを観にきて下さる方々にとってはご自身が足を運びたくてもご家族や職場からそれを諫められるなど,中々ライブに行きづらい状況も続いているようです。そんな折に一時的にでも演者・店・お客さんの三者が満足できる手段があるとすればやはりそれは生配信をおいて他になく,それもお客さんに十分納得してもらえる高品質の配信が必要不可欠であろうと個人的には思います。

 WonderWall-Yokohamaさんでの配信が始まった折,私もポケットマネーを投じて試聴させていただきましたがなかなかのクォリティだったので,きっと明日の配信は視聴者の皆さんに楽しんでいただけるものと楽しみにしています。また,ご事情の許す皆様にはぜひ会場に足をお運びいただき,キャパの制限された店内でゆったりと美味しいお食事を楽しみながら生演奏を聴いていただきたいと思います。配信が高度になればなるほど,生ライブの観覧はさらなる贅沢として一層魅力を増して認知されるものと,いち音楽好きとして確信している今日この頃です。

 


「激レア・スパニッシュ・コネクション」と命名されたそうです

 いやー,堤さんやり遂げましたよ。SYNCROOM配信。

 私以外は全員東京音楽大学の卒業生だったという稀有なライブだったのですが,初共演であるはずの海沼さんとつっつんが人としてやたら馬が合う感じがしたのはそのせいだったのかと。まぁその辺は見ていただければわかると思いますが,アーカイブ公開は本日9/6(日)までだと思いますので,みなさまお時間見つけて是非ご覧いただければと思います。投げ銭(動画の説明欄に方法が記載されています)の方も是非よろしくお願いいたします。

 

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 さて今日は名古屋の宿でこれを書いています。今月1日から始まった「スパニッシュ・コネクション」のツアー,昨日5日が4日目にして遠征シリーズの初日でした。今回はバンド結成20周年記念という節目のツアーだったのですが,リーダーでギタリストの伊藤芳輝さんが病気療養の為,今ツアー全公演の出演ならびに今年の演奏活動全てを取り止めなくてはならなくなったので,なんと今ツアーは正規メンバー平松加奈 (vln.) さん・吉見征樹 (tabla) さんとサポート箭島 (bs.) の3人で回ることになりました(東京でのライブ,10/1福山,10/24以降の東北〜北海道は服部恵女史がビブラフォンで参加してくれます)。「スパコネでギターがいないって成立するんかいな」とみなさんお思いでしょうが(私もそう思っていましたが),実際の演奏の様子をご覧になればきっと「実物を見てみたい!」と思っていただけるものと思います。

 ツアー日程は芳輝さんが休場となったことでいくつかキャンセルになった会場もありますが,和歌山・高松の会場が確定し,他に幾つか公演が増える可能性も出てきました。随時Scheduleのページを更新していきますので,チェックしていただければ幸いです。