「Meditation」カテゴリーアーカイブ

ブログです。2001年9月から書き続けています。

ホッキ貝初めて食べた

 現在ギタリスト伊藤芳輝 (gt.) さんのツアー第3陣で北海道に来ており,移動中の車中で運転を仙道さおり (perc.) 女史に任せてこの日記を書いています。
北海道に来るのはほぼ2年ぶりで,2015年の上富良野でのお仕事以来です。今回の旅は6公演,函館→厚沢部→苫小牧(イマココ)→蘭越→札幌→旭川と回っています。これらのうち訪れた事があるのは札幌/旭川/函館で,演奏で来た事があるのは札幌だけです。その札幌の会場も初めて出演する「くう」さんなので,事実上私にとっては6公演ほぼ全て「初めまして」な環境のお仕事です。

(「くう」さんでのライブの情報はこちら)

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 今月はAmaKhaのライブがお休みなので,私のリーダーライブはこの6/16のBoot Funkのみです…って,このパターン前回と全く同じね(笑)

 No BirdさんでのBoot Funkのライブは2回目ですが,前回2月の時は堤女史がインフルエンザで欠席だったので,正規メンバーが揃って出演できるのは今回が初めてです。昨年はBoot Funkのライブは4回でしたが,今年は2カ月に1度,全6回のペースでやれそうで,軌道に乗ってきたなぁという実感があります。ライブのご予約はこちらからどうぞ(公演日6/16をご指定ください)!

 AmaKhaの方は先月2回やって今月はお休み,そして来月は千葉みなとクリッパーTony Guppy (Steel Pan) さんをお迎えするスペシャルライブがあります! そしてこのライブ以降,自主企画ライブを数ヶ月お休みさせて頂いて新曲制作期間としたいと思っております(お誘い頂くイベントはオファーお受けできますので随時ご相談ください)。年末か来年初頭くらいからライブを再開できればいいなと思っています。
 クリッパーでのライブはそのような事情により混雑も予想されますので,是非ご予約の上お越しください(043-239-9240) ! お待ちしております。


ブラック自営業

 どこかでつい愚痴っちゃいましたが今月の私のOFF日,何とわずかに1日だけなんです。そんな事になったのはもちろん人生初であり,最初は「えらいこっちゃ死ぬかもしれん」などと一人で騒いでいたのですが,過去のスケジュールをよく見てみたら「OFFが2日だけ」という日は既に経験済みだったみたいでなんだか拍子抜けしちゃいました。1日とか2日とかになっちゃうとぶっちゃけもうあんま変わんないですしね。「ひと月まるまる無休」とかだとさすがにちょっと引きますけど。

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 今月はAmaKhaのライブがお休みなので,私のリーダーライブはこの4/18のブートファンクのみです。

 これは皆さんに向けて言うような事ではないかもしれませんが,実はブートファンクのライブで毎回悩んでいる事が一つありましてね。それはセットごとの曲数を「4曲にするか5曲にするか」なんです。これって色々な要素が絡むんですよね,曲調とかソロの人数とかMCの長さとか新ネタの数とか。どれがどう作用するかはご想像にお任せしますが,今回4/18のライブは「5曲ずつ」で行く事を予告しておきます。新ネタがなんと3曲入る予定です。ご予約サイトはこちら。ご来場お待ちしております!


レコーディングも2件入って〼

 なんか気がついたら年跨いじゃってましたけどみなさんお元気でしたかね。もうこのサイト,最近はほとんど「Schedule」のページと右側の「★やぢま通信」を更新するだけで精一杯ですけど,忘れた頃にこうやってMeditationを更新することもあるのでたまには遊びに来てやってください。更新した時にはTwitterに「更新した」とかほざきますんで。

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 えーっと,今回はこんな感じで近々の予定をお知らせしようかしら。各フライヤーはクリックで拡大できますよ。


●まずAmaKhaですが,今月は久々に横浜Thumbs Upで大型のLiveを敢行します。題して「AmaKha Special Vocal Live 2017」! 初共演の強力なゴスペル・ヴォーカリストMarisaさんに加え,2014年のSpecial Liveにも参加してくれた実力派ヴォーカリスト眞田静さん・PJ君をフィーチャーし,AmaKhaのオリジナル曲/アレンジ曲を中心にいろいろなゴスペル曲を演奏します。サポート陣はアルバム「Glorious Thing」に参加してくれたリズムセクションで,全員揃ってのライブでの共演は初めてです! ご予約はこちらから(公演日1/21をお忘れなく)!

●そして昨年4月から活動を再開した私のインストユニット「箭島裕治Boot Funk!」ですが,前回12/6のライブよりメンバーを堤智恵子 (sax.) 女史・山田豪 (gt.) 君・黒瀬香菜 (org.) 女史・加納樹麻 (drs.) 君と私 (bs.) の5人で固定し,バンドとしてリスタートしました! 私このバンド化が嬉しくていろいろなところで吹聴したつもりだったのですが,肝心の公式サイトで言うの忘れてただよ。

 次回のライブはバンド化後初の都内でのライブです! 2/3(金),銀座No Bird,19時半開演! ミュージックチャージが本来3,500円のところ,この日はなんと開店5周年記念特別価格2,000円だそうです! マジで結構お得。ご予約はこちらから(公演日2/3をお忘れなく)!

●それから,近日のスケジュールでお勧めなのが1/7(土),吉祥寺Stringsで行われる新ユニットTrinkleのライブ。私が大変リスペクトしているEMiKO VOiCE (vo.) ・生田さち子 (pn.) 両女史とのユニットで,今回で多分5回目のライブかな? 3人でオリジナル曲やアレンジ曲を持ち寄って演奏するユニットですが,お二人とも大変志の高いミュージシャンなのでとてもやりがいがあります。私はラテンの某有名曲や,なんとシュープリームスのアレなどをアレンジして提供しています!

 例年,師走の反動で1月などは結構暇なものですが,今年はそこそこライブ予定も入っている上,昨年11月に上級編7章前半を開講して以降あまりの多忙ゆえにeBASSの制作が完全にストップしてしまっていたので,余暇を見つけて映像の編集を再開させなければなりません。なのでありがたい話ですが,今年は1月も大変忙しいです。体力的にも大変ですが,皆さんがライブを見に来てくださる事が何よりのエネルギーになりますので今年も是非いろいろな会場に足をお運びいただければと思います。心よりお待ち申し上げております。


子供に還る日

 私は父が大阪の団地に住んでいた頃に生まれ,4年後にはもう奈良に引っ越してしまい,以降父は転勤続きで家族ごと社宅に住んでいたので私には実家というものがない。一応プロファイルには「大阪府生まれ」と書いてあるが文字通りただ「大阪で生まれ」ただけであり,4歳までしか住んでいなかった大阪府堺市が自分の故郷であるという意識はほぼゼロだ。それでもあえて故郷はどこかと尋ねられればそれは4歳から10歳までを過ごした奈良県奈良市だと答えると思う。今では私は人生の3/4を関東で過ごしており,現在の仕事を続けるには首都圏に住み続ける事が不可欠なのが現実だが,それでも過去住んだ地で一番好きなのは長閑で人のあまりいない,子供の頃カブトムシを探して走り回った奈良に違いない。

 そして2番目に好きなのが多分,今住んでいる神奈川県の某所だ。越してきたのは今年の3月で,私にとっては通算9回目の引っ越しだった。ここは街としては比較的新しく私が奈良で住んでいた団地より20年ほど遅れて造成された筈なのだが,それでもどことなく奈良の頃の住まいに似ている感じがするのだ。何がと言われると困るのだが一番似ているのは独特の匂いがするアベリアの生垣かもしれない。それに草木や虫などの自然が意外に豊かな事,それから何と言っても人が少ない事だろうか(笑)。昨日も駅までの道すがら元気に跳ね回る茶色いイボバッタを見つけたのだが,これに遭遇するのも多分奈良を離れてからは初めて(=33年ぶり)だったように思う。駅to駅だと渋谷まで30分そこそこの好環境でありながら,(あくまでも自分にとってだが)こんなにも奈良にそっくりな田舎に住めるとは思ってもみなかった。思えば自分がピアノやヴァイオリンを始めたのもまさに奈良に住んでいた頃であり,自分が音楽を始めた奈良とよく似た街に,いま毎日音楽の仕事をやっている自分が住んでいるという事にある種の一区切り感というか,「やっと一周した」感みたいなものを覚える。私はどちらかといえば「住めば都」タイプなので今まで何度引っ越しをしても「この街はもう嫌だな,別の場所に引っ越したい」と思った事はないが,今の住まいには何か特別な安寧があるように思う。永く住みたい街だ。家賃も安いし(笑)。


…gone much too early

 (某SNSからの転載です)

 ︎私がレッスンをしている渋谷の公園通りにある音楽教室がまだ駅東口にあった頃、同じ曜日に来てサックスを教えている金髪のデカい先生がいた。この先生は私より一回り以上年上で本当に凄いプレイヤーなのだが、いつも私がロビーで生徒やスタッフと話をしていると背後から忍び寄っていきなり私の脇腹を全力でくすぐるという大変困った人で、私が「ひっ」と叫んで飛び上がると走って逃げるというオトナにあるまじき行為を取る人だったが教室のスタッフ達からは大変敬愛されていた。

︎ のちに何度か演奏をご一緒する機会にも恵まれたが今更私如きがこの方の凄さ・素晴らしさについて書くなど正に僭越というものであろう。超絶な実力者でありながらとてつもなく華もエンタメもあるという、私のような地味めなミュージシャンには人生があと2回あっても辿り着けないような存在だった。

︎ やがて東口にヒカリエが出来る頃教室の移転が決まり、ベース科とサックス科は建物が離れてしまうことになった。

 箭島「なんか寂しくなっちゃいますねー」

 大路「そーだなー、もうコチョコチョ攻撃もできなくなっちゃうもんなー」
 箭島「…(そこかいな)」

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︎ 今朝方、その先生が亡くなられたと知った。あんな、太陽のような人が居なくなってしまうなんて信じられない。離れてしまうのはせめて教室だけにしてほしかった…。