「Meditation」カテゴリーアーカイブ

ブログです。2001年9月から書き続けています。

内容暴露

  いよいよ迫って来ました6/5(金)箭島裕治ベース・ワークショップ。実のところ企画当初,テーマを絞り込む段階で扱いたいお題が色々あり過ぎて困ったものですが,あれこれ考えた末に今回は「サウンドメイキングとセッションの実践」という内容に絞り,実際にライブの現場でどのような音作りをすれば良いのか,またコード譜を見ながらセッションをする際にどのようなプレイをすれば良いのかという,多くのアマチュアプレイヤーの命題となっているであろうテーマを扱う事に決まりました。
 昨日最終打ち合わせを終え,タイムテーブルの細部まで正式決定しました。概ね,以前ここに投稿した私の草案のままですが,ピアノトリオによるライブ演奏 を4曲に増やし,純粋なコンサートとしての側面も強みを増しています。以下,ワークショップで行われる主なコーナーに就いてどのような内容になるのかお知らせしたいと思います。

 ▶ピアノトリオ演奏:前半と後半に2曲ずつ,西直樹 (pn.) さんと岩瀬立飛 (drs.) さんと私 (bs.) によるトリオでの演奏をお楽しみいただきます。セッション実践コーナーで扱うお題とリンクした曲もありますので,演奏自体が教則的な内容にもなっております(多分)。何と会場のモニターには演奏者が見ているのと同じ譜面が映し出されます。
 ▶サウンドメイキングについて:私が年間150以上のライブ演奏による実戦経験で培った,「自分にモニターしやすく会場にもよく届き,共演者にはうるさ過ぎない」アンプのセッティング,そしてサウンドの抜けが悪かったりこもったりする場合のイコライジングの仕方を受講者の皆さんだけにお教えします。
 ▶セッション・テーマ1及びテーマ2:それぞれ前半と後半で扱います。受講者の皆さんのうちの希望者の方に登壇して頂き,その場でメロ付きのコード譜 (リードシート)を見ながら西・岩瀬両氏とセッションして頂きます。楽器はお持ちいただいても構いませんし,私の所有するインナーウッド(4弦JB・4弦 PB・6弦フレッテッド・6弦フレットレス)の何れかを使っていただいても構いません。テーマ1はやや易しめ,テーマ2はやや難しめとなる予定です。お題となる譜面は会場のモニターにも映し出されます。
 ▶休憩時間中も是非インナーウッドの楽器に触れてみてください。普段のライブではこういうのは無理ですが,今回は木内さんがついていてくださるので大丈夫です。また,会場ではドリンクの販売が行なわれ,簡単なおつまみ等も提供されるそうです。
 ▶箭島裕治eBASS塾/西直樹音楽塾について:当初,配信会社のキバンインターナショナルさんにPRして頂こうと思っていたのですが,「西さんと箭島さんで自由に宣伝して下さい」と言われてしまったので,単なる10分間のフリートークになると思われます(笑)
 ▶ピアニスト・ドラマーに訊く「良いベーシスト像」:実はこの日のハイライトはここかも知れません(笑)。彼ら自身のセミナーではベーシストに対する注文とかは聞けないと思いますから。真のトップ・プレイヤーが語るベーシストへの想い,お聴き逃しなく!
 ▶ベース工房「インナーウッド」代表・木内広隆氏によるeBASS塾使用楽器・箭島裕治所有機の解説:これも貴重です。だって木内さんが普段やっておられるセミナーって,クラフト関係よりも今回のようなセッション講座の方が多いですから(笑)。ここでは私の楽器に就いての他,木内さんが楽器製作で 大切にしておられる事,そしてプレイヤーの皆さんに伝えたい事などについて語っていただきたいと思っています。
 ▶質疑応答/告知:私だけでなく,木内さん,西さん,立飛さんにもどんどん質問して下さい。どんな質問が飛び出すか,とても楽しみです。

 …ちょっと,凄くないですかコレ? 私も自分で書いてて凄いと思い始めました(笑)。こんな企画そうそう出来ないですよ。だってオレが準備大変だもん (笑)。出来れば年一くらいでこういう企画をやりたいですが,「次はいつやるよ!」というお約束も出来ないので,どうかこの機会を皆さん逃さないで下さい。そしてベースという楽器はベーシストの独善の為でなく音楽全体の為に,そして全ての音楽好きの人々の為にプレイされるのだということを広く知って頂ければ幸いです。

 受講のお申し込みはこちら→ http://bit.ly/1J1ywi4 。当日飛び込みでいらしても開演前なら恐らく大丈夫ですが,ドリンク等が足りなくなっても困るので出来れば事前にお申し込みを済ませてください。ベースをやっておられる方,やっていないけどベースが好きな方,やっていないけど音楽が好きな方,ご来場お待ちしております!


近況報告(GW編)

 2月に中級編第4章,3月に同・第5章を立て続けに開講した箭島裕治eBASS塾。順当に行けば4月に第6章を開講して無事中級編が全て揃う筈なのに,5月になっても「撮影が進んでいます」的な気配を全く醸し出していないのはなぜかと言いますと,4月は別のお仕事の準備のために撮影をお休みしてたからなんです。そんな1ヶ月も準備期間が必要な仕事とは一体何なのかといいますと,なんと明日5/7からISSEI NORO INSPIRITS 5thアルバムのレコーディングなのです。

 例えばポップスの録音とかの場合,当日譜面をもらってプリプロを1回聞かせてもらっただけで「それではヨーイドン」なんてことはザラにあります。前もって資料をもらえるとしても1週間前とか3日前とかであることが多いです。この場合は予習できる期間が資料をもらってから当日までの数日間ということになりますが,ポップスでは内容が難解であることはあまりないのでそれでも十分事足ります。当日渡しの場合は予習はできませんが,同じ理由からそれで困るということはあまりありません。

 また,オバタラ・セグンドのように難易度の高い音楽をやっているインストゥルメンタル・バンドの場合も,普段ライブで何度もやっている曲をレコーディングするわけですから,殊更その録音のための準備に時間がかかるということはありません。ピアノトリオ「宴」も然り。個人的にはそういう場合でも一定の準備はして臨みますが,他の仕事を減らしてまで1ヶ月もかけて準備するということはありません。

 ところがINSPIRITSの場合は,完全に初めて合わせる新曲をまず11曲レコーディングするんです。そのためのリハーサルもありません。で,CDの発売日が決まったらそれに合わせてレコ発ライブをブック…という流れなので,録音当日までに各自が曲を理解しておかなければスムーズに事が運ばないのです。全曲が高速ユニゾンキメキメ…ということはありませんが,バラードやミディアムの曲もコード進行は高度なものばかりであり,その為譜面だけは半年以上前から貰えることが多いですが,プリプロはありませんので自分で打ち込むなりピアノを弾くなりしてサウンドを確かめておかなければなりません。
 そんなわけで,以前Jazzlife誌のインタビューでもお話ししましたが,私はINSPIRITSの新曲の譜面をもらうとそれを全部打ち込んでプリプロを作り,サウンドを耳で覚えてからレコーディングに臨みます。難しいコードでも初見で弾く事は不可能ではないですが,最初の合奏でいきなりCDに入れられるような生き生きとした演奏をするには,目よりも耳でサウンドを理解する方が断然良いのです。

 今回に関してはなんと1年前から譜面を貰えていたのですが,常に何かしら他の宿題を抱える状態が続いており年が明けても全く着手できませんでした。それでも3月くらいにはいよいよ…と思ったところでインフルエンザに罹ってしまい,1週間ほどの貴重な時間を棒に振ってしまったのが実に痛かったです。4月に入ってようやく譜面を読み始め,プリプロを作りつつ練習を進め,つい数日前ようやく全曲を完全掌握したところです。まだお伝えできませんがアルバムタイトルはすでに決まっているそうで,私の中でもどの曲にどんな楽器を使うかほぼ決定しています。
 この録音が終わればeBASS塾の撮影もすぐに再開されると思います。実は6章も9割がた撮り終わっていますので,再開されれば遠からず開講をお知らせできる事でしょう。そこから先暫くはまたeBASS塾で忙殺されると思いますが(笑),おそらく私も人生の折り返し地点は過ぎていると思いますし,これから先の1日1日を大切に使って色々な音楽を色々な形にして残していきたいなと思っています。音楽に生きるという事は他の色々な事を犠牲にするという事でもありますが,毎日音楽を続けていかないと後々後悔しそうですし,続けていく方が自分の性分にも合っているなと思う昨今です。

 …そうそう,6/5(金)に行われる箭島裕治ベース・ワークショップもその一環ですからね(下や右にあるフライヤー参照)! コード譜によるセッションとか,サウンドメイキングとかいろいろ専門的っぽいこと書いてますが,半分くらいはライブ(しかも最高のメンバーによる)みたいなもんなのでベースや他の楽器をやってない人でも是非音楽を楽しみにいらしてください。会場は撮影スタジオですが客席とステージがある広々した空間でとても居心地が良いです。当日はお飲み物などの販売も行ってくれるそうです。ワークショップご参加のお申し込みはこちらのサイトからどうぞ!


初めての試み

 Twitterでちらりちらりと触れておりましたが,ようやく受付体制ができましたので情報リリースです。6/5 (金)に第1回箭島裕治ベース・ワークショップを開催します。会場は秋葉原。地下鉄の湯島駅や末広町駅ですとなお近いです。

ワークショップの詳細はこちら
受講のお申し込みはこちら

 

 今回は何と日本が誇るスーパープレイヤー,ピアニスト西直樹さんとドラマー岩瀬立飛さんをお招きし,ミニライブに加え幾つかの題材でジャムセッションを実演し,受講者の皆さんにも何人かに参加していただきたいと思っています。トップミュージシャンと共演できるチャンスです!
 さらには特別ゲストとして孤高のベース工房「インナーウッド」代表・木内広隆さんをお招きし,私が所有しているStudio356フレットレスやeBASS塾で使用しているGigJ4C,さらにはその日までに新規導入予定である幾つかのベースについて解説していただき,氏が楽器製作においてこだわっておられる点についても語って頂こうと思っております。ベース経験者でなくても,また楽器経験者でなくても受講可能です!

 …と,上にリンクを貼った「詳細」についてここにほとんど書いてしまいましたが,このような形でワークショップを開催するのは私個人としては初めてでして,もちろんヤマハ講師やeBASS塾での経験からセミナーの進行そのものについてはたやすくイメージできるのですが,この記念すべき第1回に於いて,非常に多角的なテーマを持つベース道から限られた時間の中で何と何を取り上げるべきかについては結構迷いました。で,今回は特に多くのアマチュアベーシストにとって悩みの種であろうと思われる「サウンドメイキングについて」,そしてもう一つは皆さんがどのくらい弾けるのかという私個人の興味もあるのですが,「コード譜によるジャムセッションの実践」というテーマをメインとして取り上げてみました。特に後者については共演してくれるミュージシャンがいない事には始まらないテーマなので,今回のワークショップは特に貴重な機会になると言って良いと思います。

 もちろんその他にも幾つかのコーナーを設ける予定でおりますので,ぜひ上記リンク「詳細」をご覧ください。「第1回」とは銘打ったものの,仮にシリーズ化できたとしてもせいぜい年1ペースと思われますので,ベース弾き・ベース好き・ベース以外弾き・すべての音楽好きの皆様,この機会をお見逃しなく! 受講のお申し込みはこちらからどうぞ!

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 AmaKha Live@銀座No Bird,ご来場誠にありがとうございました! 次回は6/21,桜木町Dolphyです。


告知がいっぱい

 色々とご心配おかけしましたがどうにか恢復いたしまして仕事にも復帰しております。出演できなかった2ライブにつきましてはピンチヒッターを務めてくれた小林修己君が素晴らしいプレイをしてくれたそうで本当に助かりましたが,家で溜まっていた宿題が手付かずになってしまっていたので,その遅れを取り戻さねばなりません。これから必死の日々が続きます。

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 さて,表題の通り今回はお知らせしたいことがいっぱいあります。

 ●まずはeBASS塾関連。中級編第5章「リズム・トレーニングの基礎」開講いたしました。

 中級編で「基礎」を扱うことに違和感を覚えられる方もいるかもしれませんが,ここで扱うリズム・トレーニングとは拍のウラで足を踏みながらマイナス・ワンに合わせて演奏したり,クリックをウラで聞きながらファンクのフレーズを弾くなど,ある程度ベースを弾けるようになってからでないとできない練習ばかりです。
 そしてプロの目から見ますと,このレベルのリズム感がついていることはベーシストとしては大前提であるとも言えます。いくら高速にフレーズを弾くことができても,肝心のリズムがヨレヨレであってはベースの役割が果たせているとは到底言えません。
 そのような理由から,私は上の動画のようなリズム・トレーニングを始めるのは中級の段階が一番ふさわしいと考えています。私自身もそうでしたが,高校生くらいでベースを始め,大学に進学して音楽サークルに入ると急にバンドメンバーのレベルも上がったりするわけで,その時に周囲から「1拍が短い」とか「リズムに粘りがない」というようなことを言われることも往々にしてあると思います。そんな抽象的なことを言われたってどうすればいいか判らないよ…的な悩みを抱えている全てのベーシストに,この「リズム・トレーニングの基礎」をお勧めしたいです。
 受講のお申し込みはこちらのページからどうぞ!

 ●そしてAmaKha関連。こちらも動画を一つご紹介します。先月28日に行われた「OBATALA SEGUNDO x AmaKha Special Joint Live!」のハイライト動画(中路さん曰く「ヤバすぎる」)です!

 まだこちらではお礼を言えていませんでしたが,満員のご来場本当にありがとうございました! 今回残念ながら来られなかったという皆さんにもこの動画で雰囲気の一片でも伝わればいいなと思います。そして次回のジョイント(まだ全くの未定ですが 笑)開催の折には是非リベンジして頂きたいです!

 ●そしてそのAmaKha。次のライブは4/11,久しぶりの銀座No Bird西直樹 (pn.) さん・岩瀬立飛 (drs.) さんとのカルテットによるライブです。また6月に桜木町Dolphy,7月には中路英明 (tbn.) さんをゲストにお迎えして千葉みなとClipperでのライブを予定しています!

 ●そして最後に。これは私がベースを弾くイベントではないのですが,AmaKha三科かをり女史が率いる「KWRゴスペルクワイア」の15周年コンサートが6/6に鎌倉芸術館で行われる予定であり,このコンサートで東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」(オリジナル・ゴスペルアレンジバージョン)を一緒に歌って下さる一般参加の方々を募集しているのだそうです。この一般参加には5/6に行われるワークショップに参加していただくことが必要とのことで,詳細はこちらのページをご覧いただきたいのですが,この「花は咲く」のアレンジを何とワタクシ箭島裕治が担当しているのです。いつもAmaKhaでやっているゴスペルアレンジとは一味違うアフリカンテイストのゴスペルになっており,自分でも出色の出来であると自画自賛しております(笑)。6/6の本番は何と高橋ゲタ夫 (bs.) さんや中島徹 (pn.) さん他,錚々たるにも程があるメンバーがバックバンドについてくれますので,ゴスペルファンのみならずジャズやラテン好きの方々にも見逃せないワークショップとなっております。ぜひ奮ってご参加ください!

 ●…うーん。まだ他にも告知しなければならない事がいっぱいあるような気がするのだが。ま,思い出したらまた書きます。


お知らせ(2)

 先にご報告いたしました通り,本日3/11の望月衛介 (pn.) さんのコンサートは箭島が体調不良の為出演できませんので,ベーシストの小林修己君が代役を務めてくれます。また,3/14の上野山英里 (pn.) さんのトリオのライブにつきましても小林くんがピンチヒッターを務めてくれることになりました。

 対バンのベーシストとして初めて会った時にその素晴らしいプレイに度肝を抜かれて以来,彼は私にとって高橋ゲタ夫さんや八尋洋一さん同様にリスペクトするベーシストの一人です。皆様是非両ライブに足をお運びいただいて彼のプレイを堪能していただければと思います。