「Meditation」カテゴリーアーカイブ

ブログです。2001年9月から書き続けています。

全然気づかなかった微負傷

 先日お風呂に入った時「イテッ,何か右腕が沁みるな」と思って見てみると上腕部に全然覚えの無い引っ搔き傷がいくつも。少々びっくりしたもののこういう経験は今までに皆無ではなく,概ね機材の搬入出の時に壁に擦ったりして知らないうちに怪我をしているケースが多い。でも引っ搔き傷ってのは珍しいよなー,などと思いつつそんなに気にもせずその晩は風呂から上がって歯磨いて就寝。

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 翌晩,また風呂に入った時「イテッ」。おかしいな,そんな昨日の引っ搔き傷が一晩経っても痛い訳が…などと思って右腕を見て仰天。


生傷が倍に増えてた

 全然思い当たるフシがなくさすがにちょっとしたパニックに。家族には「アナタ私に隠れて猫飼ってんでしょ」とか言われるし,でも今は飼ってないし。全くもって気味が悪い。第一こんなに怪我してるのに一日の終わりまで気づかない自分が怖い。

 ともかく気持ちを落ち着かせてその日と前日の自分の行動の共通点を探してみたのだけど,「ベース弾いてた」事くらいしか思いつかない。搬入出はその日はしてたけど,前日はしてない。確かに右腕はベースに関係ありそうだけど,こんな怪我をした事なんて一度も無いんだけどなー…あっ。

 一つ思い当たる点があって,よく使っているベース(エルリック6弦)のブリッジを見てみた。ベースの弦の根元はボールエンドという金属パーツに細い芯線が巻き付けてあって,まれにこの芯線の先が飛び出ていて弦交換の時に指に刺さったりする事があるのだ。きっとスラップした時にこの芯線が腕に刺さっていたんではないだろうか。ライブ中だったのでテンション上がってて怪我してるのに気づかなかったんだよ。そうだよきっと。…ところが。


異常なし

 とんだ濡れ衣を弦に着せてしまった模様。どの弦からも芯線は飛び出ていないし,第一怪我をした箇所はブリッジには全然当たらない。むしろ2フィンガーの時にベースのボディ側面が触れる場所。もちろん塗装が剥がれてもいないボディ表面にササクレなどできる訳がないし,他の楽器だって…あ。


発見

 原因はVeilletteフレットレスでした。これ,どうなっているのかというと,ハムノイズを回避するためにボディに銅箔を貼ってるんです。で,演奏中常に腕に触れさせてアースを落としていると。普通のベースならこんな細工は必要ないのですが,ナイロン弦を張るこの楽器ではこうでもしないとアースがうまく落ちないんです。
 銅箔は貼ったばかりの時は柔らかいんですが時間が経つとどんどん強張って来てしまうんですよね。で,皺になった部分は剥がれると鋭利に尖るんです。金属ですからね。そこに裸の腕を知らずに乗せてノリノリでベースを弾いてた私。気付けよ私。

 …まぁともかくこれで原因不明の生傷の謎が解けて安心しました。問題はこのままではVeilletteを弾く事ができないので一旦銅箔を剥がさなければならない事です。剥がすのは薬品で無理なく剥がせるらしいのですが,その後ハムノイズの問題をどう解決するか。銅箔が固まってしまう前に定期的に貼り換えればいいのか。それもちょっとなぁ。


近況報告

 AmaKha meets U-TA-GE @ 桜木町Dolphy,ご来場誠にありがとうございました!

 今年の春頃,Dolphyに出演した時に亀渕友香さんのフライヤーを見つけてマスターにその話をしたら「いやー僕もゴスペル好きなんですよね」と仰っていたので,「実は僕もゴスペルユニット始めたんですよ〜,いつか出演させて下さい」という話をしてその日は辞したのですが,その後7月頃でしたか,マスターの方から私に電話を下さって「たしか三科さんって方とゴスペルやってるって言ってましたよね,一度ウチでやって頂けませんか」と提案して下さったのが今回のライブの発端でした。しかもわざわざマスターの方から持ちかけて下さったのは三科女史を勧めて下さったお客さんがいたからだそうで,もちろん私も「一度ドルフィーでやらせてもらえないかナ」と本気で思っていた矢先だっただけに,この僥倖に否やのある筈もありませんでした。

 今回林君立飛さんにサポートをお願いしたのは「」をフィーチャーしようとする意図からではなかったのですが,いざ曲目をリストアップする段になって頭の中でサウンドをシミュレートするにあたり,「やっぱ『宴』曲も歌入りで何曲かやってみたいな」と思い始め,良さげな曲を何曲かピックアップして女史に聴いてもらい,いけそうな曲をさらに絞り込んで「耳の洞の主」と「花吹雪」を歌ってもらいました。各セット冒頭のインスト曲も「宴」曲を演奏したのですが,初めて聴いた人には「Yajima」は衝撃だったようです(笑)。

 さすがにこのメンバーだと情報量の多い非常に濃密なライブでしたが(笑),それにしても林君のピアノから見える景色の多さ,楽しさにはもう脱帽するしかありませんでした。マスターも女史のヴォーカルを高く評価して下さり「また是非やりましょう」と言ってくださったので,年明け頃にはDolphyでの第2弾を結構できるかもしれません。今回のセットリストはAmaKhaサイトにアップしましたのでご興味のある方は是非見てみて下さい。林君,立飛さん,ドルフィーのマスター小室さん,AmaKhaを推挙して下さった八木さん,そして来て下さった皆様,どうもありがとうございました!

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 ここのところAmaKhaの話ばっかりでなかなか他の話題をご提供できていませんでしたのでここらで達治さん応援ライブ以降の近況報告でも。

 ●9/9はCASIOPEA 3rdの初ライブという事で,鳴瀬さん・大高さんと共演歴のある三科女史と一緒に東京JAZZ見に行ってきました! 前から10列目中央という絶好の座席で野呂さんが「Domino Line」を弾くのを見たときはやっぱりしみじみと感動しました。自分は今,このギターレジェンドのバンドでベースを弾いているのか,と。


楽屋で記念撮影をお願いしたら快く応じて下さった鳴瀬さん。
ありがとうございました!

 ●9/16は,以前「宴」でも出演した事のあるNHK-FMの番組「Session 2012」の特番「日本のフュージョン」の公開収録へ。出演バンドはDIMENSION, ISSEI NORO INSPIRITS, T-SQUAREという超絶布陣。それぞれのバンドが2〜3曲ずつ演奏した後,3バンドの選抜メンバーで1曲演奏しました(私も弾いてます)。何をやったかは放送日のお楽しみ。勝田さんのサックスは16ビートでもめちゃスウィングしてた! 快感そのもの。


NHKふれあいホールでの装備。左のAC6は生徒さんからの借り物。
敢えてマグネットP.U.だけ使用してみました。


足元。右のストンプはポーランドTaurus製のリバーブ&ディレイ「Zebu」。
音,めちゃくちゃキレイです。

 ●その翌日17日は町田の街中でツインベースのデモ演やってきました! 音楽教室の生徒さん集めが目的だったのだけど,ツインベースの演奏自体が滅多に無いので凄く楽しかったです。写真は観に来てくださった方がTwitter経由で下さったもの。


めちゃ普段着(笑)

 後ろに置いてあるBB-Xは教室の備品でして,あんまり5弦とか6弦の演奏ばかりでは見てる人がヒくかなと思って1曲だけ私が弾いたんですが,いやーBBはやっぱ名機ですよ。ジャズベともプレベともちがう存在感。立ち上がりの「バフッ」という何とも言えないパワー。Xはスルーネックのものよりさらに無骨ですね,スラップ音とかも。「媚びねえぜ」感,更に強し。いやー私パッシブとは相性悪いと思ってましたがこの1日でとたんにBB欲しくなりました。ヤマハさんが私の為に作ってくれたりしないかなー,往年のBB5000。しかも35インチ,フレットレス仕様! (←BBの意味ねえか 笑)

 ●実は既に35インチの6弦フレットレス「箭島裕治モデル(仮)」を某所にオーダーしているんです。カスタムオーダーのソリッド・フレットレスは長年の夢だったので。まだまだ詳細はナイショですが。

 ●その他,この数ヶ月は珍しくスタジオのお仕事なども続いたのでそれらがリリースされる頃に順次アナウンスします!

 ●そして12月にはINSPIRITSの新作のレコーディングが始まる予定です! 乞うご期待!


遂に!

 この4ライブを載せたモノクロのフライヤーももうそろそろ皆さん見飽きて来た頃かと思いますが,これを掲示するのも今回で最後ですのでどうかご容赦。10月と12月の分を載せたカラーのフライヤーを新しく三科女史に作ってもらってあるので,次回以降はそちらを貼り付ける予定です。

 それはともかく,今週20日木曜日は桜木町Dolphyにて「AmaKha meets U-TA-GE!」と称するスペシャルライブをかまします。立飛さんには一度AmaKhaのライブで叩いてもらった事はありますが,林君に来てもらうのは初めてです。いずれ一度は林君にAmaKhaのピアノを弾いてほしいなと思ってはいたのですが,正直こんなに早く実現するとは思いませんでした。「宴」のライブではゲストミュージシャンをお迎えする事は割とありますが,今回はいわば「宴」がゲスト参加するような感じであり,しかもベーシストは招聘する側でもあるのでどんな感じになるのか全く想像がつきません(笑)。基本,AmaKhaの曲を林君と立飛さんに演奏してもらう感じになると思われますが,「宴」の曲を女史に歌ってもらうシチュエーションもやってみたいので,当日リハであれこれ試してからセットリストを組もうと思っています。
 もう10年前から「宴」でお世話になっているDolphyにAmaKhaで林君や立飛さんと演奏できるというのはちょっと特別な想いであり感慨もひとしおなのですが,今回のライブが実現した経緯は私の企画というよりも色々な方々のご好意が重なってのものである事を付け加えたいです。詳細はまた終わった後にでもお話ししたいですが,ともかく林君,立飛さん,そしてドルフィーのマスターに心からの感謝を捧げたいです(まだ演奏してないのに 笑)。

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 最近ここMeditationも宣伝ばっかりで申し訳ないのですが,現在朝5時半であり近況報告まで書いてるとHPとMPが0になってしまいそうなのでこの辺でご容赦。10月か11月くらいにNHK-FMで「セッション2012プレゼンツ『日本のフュージョン』」という特番が放送される予定です。全曲放送されるか判りませんが私はISSEI NORO INSPIRITSで3曲,DIMENSION及びT-SQUAREとの合同セッションで1曲弾いています。放送日が決まったらまたアナウンスします!

 


あの笑い声を再び

 9月4日,南青山Body & Soulでこのようなライブがあります。

 数々の伝説(主に下ネタ関連で)をもつパーカッショニスト,横山達治さんのバンドに私も2006年から2008年まで在籍していました。故あってそれ以降は他のベーシストさん達に後任を委ねましたが,思えばその3年間にトミー・キャンベルや太田朱美ちゃんはじめ様々な凄腕ミュージシャンを紹介してもらい,数えきれないくらいたくさんの曲を覚えさせてもらいました。不運にも病に倒れ今まさに闘病中の達治さんを応援するためにペッカーさんややまきょうさんが中心となって企画して下さったのが上記のスペシャルなライブです。達治さんに有形無形の支援をするために是非たくさんのお客さんに見に来て頂き,そして来て下さった皆さんが更にスペシャルな楽しみをゲットできるように是非たくさんのミュージシャンに遊びに来て頂きたいです。
 先日,バイオリンのGutch(堀口和子さん)のセッションに参加したとき,最初にその場で渡された譜面がラテンジャズの名曲「Maria Cervantes」でした。あぁこの入り組んだ曲をいきなり渡されて動じずにいられるのも達治さんのおかげか,と思うと改めて伝説(主に以下略)のパーカッショニストに感謝の念を抱かずにはいられませんでした。9/4は私も「横山派」(最近この架空の派閥が一部のミュージシャンの間で流行中)の一員として達治さんのために心を込めて演奏します。

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 9/1のAmaKha Special Live「Gospel & Brazilian Night!」にお越し下さった皆様,どうもありがとうございました! 今までのAmaKhaのライブは誰か初めてのサポートミュージシャンが来ても最低一人はレギュラーなメンバーがいたのですが,今回は私と三科女史以外は全員が初AmaKhaという初めてのケースでもありました。私はともかく三科女史は他のお三方全員に「初めまして」だったのでさぞかし緊張したのでは…と思ったのですが,意外にも「始まってみたらそんなに緊張しなかった」との終演後の弁でした。やっぱり3人とも百戦錬磨の強者,懐の深さがパないですからねー(こういう事書くとまた石川さんに「先輩先輩言うな」と怒られそうですが 笑)。

 内容がどんなライブだったかは来て下さった方達だけの秘密にしましょうね。ともかく,素晴らしすぎるメンバーを集めて下さった銀座Swingさんに大感謝です。魚介のペペロンチーノ最高!


しかし真夏のダブルヘッダーはハードでした(汗)


君も自衛隊に入らないか?

 …というわけでAmaKha Afternoon Gig,自分で言うのもなんですが良いライブでした(笑)。今回はMCも曲順も何も決めずに当日を迎えたのですが,それも含めて「Jam」って感じで面白かったですね。いや,私のMCは相変わらずアレでしたが,回を追う毎に樹麻君のキャラが加速度的に面白くなって行くので嬉しいです。テーマが「Jam」なのになぜか同期が回ってる曲もありましたが(笑),それ以外はホントにセッション的な感じで大編成にはない楽しさを感じて頂けたのではないかと思います。来て下さった皆様,本当にありがとうございました。
 Boozy Muse,お客さんにも評判良かったようなのでまたいずれ日曜お昼のライブをやりたいです。さしあたって来年くらいかなー。クリスマス時期はゲストライブをやりたいので,少し広めの会場を検討中です。誰を呼ぶかはだいたいロックオンしてあるのですが,どこでやるか,が問題でして…まぁ考え中です。

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 さてそんな余韻に浸ってる間もなく9/1には次のAmaKhaライブがあります。しかも今度は日本のジャズスポットでは老舗中の老舗,銀座Swingへの出演です! しかもしかも今回は「ゴスペル&ブラジルナイト」と称し(どう混ぜればいいのか未だに頭抱え中),スティーブ・サックス (sax.) さん,奥山勝 (pn.) さん,石川智 (drs.) さんという凄過ぎるメンバーをお店が集めて下さいました。いやー嬉しいですけど責任重大ですね,私。超一流の先輩方を呼ぶに恥じない最高のパフォーマンスを考えたいと思います。
 ちなみにゴスペルを歌っている三科女史しか知らない方は彼女がブラジル音楽を歌っているのを聴いたら本当にびっくりするかもしれません。女史は以前そっち系のバンドをやっていた事もあり,私なんぞよりよっぽどブラジル音楽に造詣が深いです。AmaKha以前に一緒にライブをやったとき,風邪で高音が出なかったのでブラジルもの中心の選曲にしたらあまりの別人ぶりに華ちゃんが超驚いてました。「あたし,風邪ひいたかをりちゃんの方が好きかも」とまで(笑)

 そんなわけで9/1は内容的にもホントにスペシャルなライブになりそうです。もちろんいつも通りの全開フルスロットル系のゴスペルチューンもてんこ盛りにして来ますのでご安心(ご安心?)を! 直前になったらまたどんな内容になりそうかちょこっと情報出しますね。お楽しみに!