明け(略)

 新年早々去年の話でアレなんですがね,先月15日の「Child」のライブの時に豪ちゃんのエフェクターケースをクルマに積み忘れて帰ってしまったので,暮れの28日に吉祥寺のストリングスに取りに行ったのですよ。お店に着いたのは22:30頃で終演間近だったのですがヴォーカルのAsaさんのライブが行われてまして楽器陣は原田芳広 (Steel pan) さん小畑和彦 (gt.) さん太宰百合 (pn.) さん。私Asaさんとは面識がなかったのですが他の方々とは知己でしたのでアンコールまで見届けたあと皆さんにご挨拶に行ったのですよ。

 半年ぶりの太宰さん「…あれ? 何でいるの(笑)」
 1年ぶりの小畑さん「おぉ,久しぶり」
 2年ぶりの原田さん「うわぁ~ 太ったねぇ~

 …もうね,久しぶりに会った人に「太ったね」と言われるのも慣れちゃいました。思えばこのサイトを始めた当初(2001年9月)の私の体重は56kgだったんですけどそれがどうよ,今じゃ身長変わらずで(当たり前だ)体重は63kgですよ。「どうせオナカが7kg増量したんでしょ」とか思われそうですが実はオナカの方はサイトを始めるずっと前から既に結構ヤバかったんですよね。一番太ったのはひょっとしたら顔かも。この辺の写真とか別人かと思うもんね。学生の頃の友人で2万3千円のアパートに住んでた凄い金欠の奴がいたんだけど,そいつが社会人になったとたんコロコロに太っちまって,私など「きっとアイツは栄養状態が悪かっただけで,実は太ってる状態がデフォルトだったに違いない」などと密かに笑っていたものですが今のオレとどこが違うというのですか全く。もう前回の更新でブチ上げた偉そうな抱負は破棄して,今年の目標は「久しぶりに会った人に『太ったね』と言われないようにする」って事にしようかな。そっちの方がはるかに難しそうですが。

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 今年の正月は岩国の錦帯橋に行って参りました。戌年であるにもかかわらずまたもやノラ猫に抱っこをせがまれる私。


今年もよろしくネ。

 

感じること<その2>

 自分の得意分野に満足し「オレのスタイルはこれ」と決めつけて以後それしかやらなくなってしまうのは気分的には楽だけれど,反面それは与えられた仕事に対して自分から可能性を模索する事を放棄し,またそれを周囲に宣言している事に他ならない。仮にミュージシャンでいうとどんな曲をあてがわれても同じようなプレイしかしないような人の事がこれに相当するわけで,もう押しも押されもせぬ大御所がそういう境地にご到達あそばされるならいざ知らず,私らのようなキャリアの浅い,しかも主に他人の曲を演奏する機会の多いセッションミュージシャンがそういう事を考えるのは5億年早いと思うわけ。確かに雑誌などで紹介される大ヴェテラン達の演奏や言動,思想などに於ける強い個性は私らのような駆け出しから見ると憧憬的なものだけれど,そういうものは若いうちから狙って到達するものではなく長い人生に於ける経験や影響を受けた音楽,突然受けた強い啓蒙などによって自然に培われていくべきものだと思う。自分のできない事ができるプレイヤーを「あれは自分のスタイルとは違うから」などと言って目を背けるようなことはせず,それをも凌駕せんという意志を持ってこの先も研鑽を積み,感受性を磨きたいと思う。というわけで来年の(というより今後の)私の目標は「遁走はしない」ということ。

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 …自分の文章が活字になった事に関する唯一の不満は「勝手に読点を増やされまくった」という事。本来私は上の文章くらいの「,」の頻度が書くのも読むのも好きなんです。皆様来年もよろしゅうに。

 ●「Live Info.」に1件追加。


 

友人とワタクシ<2>

 先日の「Child」ライブの行きがけ,ギターの豪ちゃんを乗せて吉祥寺に向かう途中での話。第三京浜・都筑ICから高速に乗ろうとしたら料金所の手前で何だか物凄くおぼつかないノロノロ走行をしている車を発見。おそらく右折箇所を間違えて乗りたくもない高速の入り口に入ったのでしょうが,Uターンも出来ないし後続車からはクラクション連発されるしでおぼつかないながらもその車はそのまま一般の料金所へ。やぢまは「ったく邪魔しやがって」などと毒づきながらETCの料金所へアクセルを吹かして侵入,そのまま料金所のゲートをフッ飛ばしてしまいました。

車載器にね,
カードがね,
入ってなかったの。

 

 一瞬前に気づいて急ブレーキを踏んでしまったので「キキーッ ドゴ」といういかにも「はい事故」的なサウンドを周辺に轟かせてしまいました。さっきの車の100倍くらいアホです。ETCのゲートはオレのようなアホがいる事を想定して割と柔らかい素材で出来ているらしく,ぶつかっても奥の方に跳ね返るようになっていて車の方も無傷で済みました。料金所のおばちゃんが駆け寄ってきて「大丈夫ですか? 気をつけてくださいね」とニコニコしながら言ってくれたのでもう恥ずかしさ倍増です。それにしても助手席にいた豪ちゃんは激突の瞬間さぞかし怖かったのではないかと思うのですが,実際には

 キキーッ ドゴッ

 豪「でででででん」

 効果音を鳴らしてくれただけでした。


 

いい度胸ですな

 ●「Links」に2件追加。

 我々のようなどこの事務所や企業にも属していないフリーのミュージシャンはいわゆるフリーライターやジャーナリストと同じ「フリーランサー」と言われる人種ですが,この「フリーランス」の「ランス」は「槍(lance)」であるという話をずいぶん前にフリーで翻訳業を営んでいる友人がメールで教えてくれた事があります。槍1本で生計を立てていた中世ヨーロッパの傭兵がその語源で,金銭を支払えばどちらの陣営にもつくという一匹狼こそが「フリーランサー」の原型なんだとか(←現在,友人のメールログは消失してしまったので他から情報を補完しました)。やぢまはこの頃バイトをしながら音楽をやっていたのでフリーランサーというよりは半フリーターのような状況だったわけですが,今でもこの話をとても気に入っていますし口約束と信頼関係だけでその日その日の演奏に対しての報酬を頂けるフリーのミュージシャンという職業自体がとても好きです。こういう感覚は報酬ではなく月給で仕事をしている会社勤めの方々には知り得ないものなのかもしれません。

 今年1年私個人にも色々な事がありましたが特に記憶に残っているのは生まれて初めて仕事の報酬を踏み倒されたこと。依頼主は法人ではなく一個人のサラリーマン氏であり私らフリーの人間がどれだけ時間と仕事の関係を大切に扱っているかなど知る由もないのでしょう。こんな所ヌケヌケと見てるとも思えませんがアナタ,万引きと同じ事をしたという自覚くらいはお持ちなんでしょうね?


 

備忘録<その66>

 ●「やぢまProjectVol.5」無事終了しました。自分で言うのもなんですがホントに楽しい良いセッションでした。来てくださった沢山の方々,素晴らしいミュージシャン達(Yukieさん華ちゃんTonny)にただ感謝あるのみ。
 ●さて,次のやぢまのメインライブは12/15のChild(於 吉祥寺ストリングス)でございます。Let’s 採血
 ●毎年この時期になると大学の後輩が忘年会のお誘いメールをくれるんだけどいつも仕事で行けないのが申し訳ない。今年は他で誘われたものも全部都合が合わず,年を忘れられないまま29日に仕事納めをして30日には広島に里帰りする予定。仕事始めは4日。
 ●某パーティーで帰り際に黄色のデカいグミキャンディーを貰った。数日後に食べようとして袋を手に取ると「食べられません」の文字。固形の入浴剤でやんの危ねぇ危ねぇ。
 ●実は2ヶ月も前に発売されてたんだけどここで紹介するの忘れてた。「Works」を更新。
 ●「Live Info.」に1件追加。