病院バトル2009 - Part3 –

 ●「Live Info.」に2件追加。


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 さあいよいよ超絶グルーヴマスター,村上広樹さんとの初の双頭セッションが本日(10/20 Tue.)新宿サムデイにて行われます。思えば村上さんと初めてお会いしたのは同じサムデイでのかなりスタンダードジャズ的なセッションでしたが,リハを終えた段階でなぜか両者に流れているファンクな血をお互いに嗅ぎ取り意気投合し「いつか一緒に何かをやろう」と言い合っていた仲なのです。今回のセッションは私にとってそれが初めて実現する待ちに待った日であり,しかも初回はあえてファンクにこだわらずジャズからポップスまで,インストから歌ものまでセッションらしく何でもやってみようという楽しみな企画です。原田さんと華ちゃんの超素晴らしいオリジナルの中からも,私が特に好きな曲を選んで演奏する予定です。あぁ我ながらなんという素晴らしい人選。皆様のお越しをお待ちしております!

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 …前回の「病院バトル」の続き。

 4月13日月曜日,朝早起きして横浜市民病院へ。でかいMRI写真があるのでクルマで行ったところ病院の駐車場が大人気で乗用車の長蛇の列(ただ狭いだけかもしれないが)。なんとか受付時刻ぎりぎりに入庫し案内された脳外科で画像を提出し待つこと30分,「ヤジマさんどーぞー」と呼ばれドキドキしながら入室。お医者様は40代初め頃と思われる男性の先生。前の病院と同じようにバックライトで照らされたやぢま頭部の輪切り画像が。

 医「ヤジマさんね,近くの病院で頭痛検診を受けたんですね」
 や「はい」
 医「これ,結論から言いますと脳外(「のうげ」って略してた)的には何も問題なさそうです」
 や「そうなんですか? 何か『脳がズレてる』って言われたんですが…」
 医「あぁ,コレ(一枚の写真を指差す)のことでしょ,これ『くも膜のう胞』って言ってね」
 や「はい(…何か怖そうな名前)」
 医「たまになってる人がいるんだけど,まず何も起こらないから大丈夫」
 や「そうなんですか」
 医「診てくれた先生って幾つくらいの方?」
 や「かなりご年配に見えました。60代かと」
 医「そうなの。まぁ僕の方から『大丈夫です』って手紙書いておくから渡しておいて」
 や「わかりました」
 医「何もなくてよかったね,心配したでしょ」
 や「いやーホントによかったです,でも副鼻腔炎についてはどうなんでしょうか」
 医「副鼻腔炎は確かにあるみたいですね,これは耳鼻科で治してもらった方がよいでしょう」
 や「これが治ったら頭痛も治るんでしょうか」
 医「それは断言できませんが,良くなる可能性は十分にあります」

 くも膜のう胞については先生が図を書いて丁寧に説明してくれました。親切な先生にお礼を言って病室を辞し車に戻り,ケータイで自宅近くの耳鼻科を探すことに。ホントはそのまま同じ病院の耳鼻科に行ければよかったのですが,横浜市民病院は完全予約制で急患以外の飛び込み外来は受け付けてくれないんだそうです。
 自宅もより駅から5分ほど歩いたところにある耳鼻科を首尾よく探索し車で出発。この耳鼻科の先生がまた傑作個性的な先生でした。

 …Part4へ続く。


 

病院バトル2009 - Part2 –

 「やぢまブートキャンプ」たくさんのご来場誠にありがとうございました。MCで扇谷君が何度も強調してた「同年代っていいものだよね」という言葉,私も本当にそう思います。私たちの生まれた1973年は第2次ベビーブームのど真ん中であり同世代の人間が非常に多い訳です。受験戦争では倍率が高くて苦労しましたが(って言っても比較体験もできませんが 笑),こうして社会に(それもフリーランサーの多い業界に)放り出されてみると同世代の仲間が多いことがどれだけ励みや助けになってきたことか。そして扇谷君も堤さん染谷君も「Funky Jazz Session」の名に恥じない本当にファンキーなグルーヴでした。智恵子姐さん,貴女はホントに凄い人だよ。

 さて興奮も醒めやらぬ来週20日には新宿サムデイにて超絶ヘヴィー級ドラマー村上広樹さん(この方のファンクグルーヴも圧巻です)との双頭リーダーセッションがあります。ジャズ界の極悪同盟とも言うべきこの新リズムセクションの上に原田芳宏さん・末永華子さんという癒し系のお二人を迎えてジャズ/ラテン/ファンク/ブラジル,オリジナル/カヴァー,インスト/歌ものと,全てにおいて飽きさせないカラフルなセッションを繰り広げたいと思います。何かね,今回の「ブートキャンプ」を終えて「20日もきっと最高のセッションになる!」という予感がしてきた(笑)


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 …さて,前回の「病院バトル」の続き。

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 医 者「撮っておいてよかったと思う」
 やぢま「え?」

 やぢまの頭部を輪切りにしたMRI画像群を見て物騒な一言目を発する老医師。…ま,まさかアレ? ひょっとしての,の,脳腫瘍とか?

 医「例えばこの写真」(伸縮棒で指す)
 や「は,はい」
 医「白い部分があるだろう」(棒でつつく)
 や「…あります(の,の,脳腫y)」
 医「これは副鼻腔炎だと思う

 …知らない病名登場。

 や「…フクビクウエン?」
 医「蓄膿症って聞いたことがあるだろう? きっとこの白い部分は鼻の奥に溜まっている膿だ」
 や「…。これって手術が必要だったりするんですか」
 医「切らなきゃならん場合もある」
 や「(げんなり)いずれにせよ耳鼻科に行かなきゃならん訳ですね」
 医「それだけじゃない,こっちを見てご覧」(別の写真を棒でつつく)
 や「はい?」
 医「膿で脳が圧迫されて左右で位置がずれている

 脳ずれベーシスト やぢまゆうぢ

 医「頭痛はこれが原因かもしれない」
 や「治るんですか,それ…」
 医「紹介状を書いてあげるからこの写真持って市民病院の脳外科に行ってきなさい」

 脳外科にかかるのなんて初めてですし医者に紹介状書いてもらうこと自体が初めてです(ネコでは経験済みだけど)。もちろん副鼻腔炎だって初めてですしそもそもMRIのような精密検査自体が初めてだったのに,予想外に次ぐ予想外の展開に頭が混乱しない訳がありません。だいたい脳ズレってどうやって直す訳? 頭蓋切開して脳髄露出させて粘土細工みたいにつまみ出したりとか? 死ぬじゃん

 ともかくこのバッドニュースをでかい写真フィルムとともに家に持ち帰り,家族に顛末を話して翌日市民病院の予約を取り付けました。3日後に脳外科に来てくれとのこと。既に私の脳内はブラック・ジャックの1シーンのように線鋸で頭蓋を開けられアタマの皿を取り外される妄想に取り憑かれています。しかしそれにしても生まれてから今の今までこんな大病(疑いですが)と全く無縁でやってこられたなんて,丈夫な体を与えてくれた両親に今更ながら感謝するしかありません。

 とは言っても今年に限って妙に医療費がかさむよなぁ。正月も強制寝正月だったし。

 …Part3へ続く。


 

病院バトル2009 - Part1 –

 ●「Live Info.」に8件追加。
 引き続き「やぢまブートキャンプ」宣伝強化週間です。またもや更新に気づかれないと悔しいので緑色で強調しておきます。気がつけば当日まであと3日。次回の更新はきっとキャンプ終了後になることでしょう。あっあのね,「ブートキャンプ」とか言っても普通のライブですからね。筋骨隆々の黒人とか出てきませんし終演まで延々と踊らされ続けるとかいったこともありませんから安心して見に来てください。


 †

 今までに何度かここにも書いたのだけどやぢまは中学生くらいの頃から頭痛持ちでして外出には頭痛薬が欠かせません。ひどいときには気分が悪くなったりもしますが,たいてい早めに薬を飲めば持ちこたえられる程度のものですので現在に至るまでその頭痛をそれほど深刻に考えたことはありませんでした。
 ところが今年3月中旬のこと。ギターの山田豪君のリーダーセッションで演奏中に突然後頭部から頭痛がおこり,それは今にも卒倒してしまいそうな,それまでに経験したことのないひどいものでした。なんとか1stセット終了までもちこたえて常備している薬を飲み,豪君にその事を話すと「やぢまさん一度病院でCT撮った方がいいスよ,僕も以前CTやって医者からもらった薬で頭痛なくなりましたから」とのこと。幸い薬がうまく効いたのか2ndが始まる頃にはだいぶ楽になったのでその日のライブは事なきを得たのですが,確かにその日の頭痛にはちと恐ろしさを覚えたので素直に豪君の助言に従おうと思いつつ帰路につきました。

 数日後,アレルギーの薬をもらいに近所の病院に行くと待合室に「頭痛検診始めました」の張り紙が。何やそれ,冷やし中華じゃあるまいし…と一瞬目をそらしたものの,例のライブのときの頭痛を思い出し受付に「いまからでも受診できるんですか?」と尋ねると「大丈夫です」との事。この病院にCTがあるのかどうか判らないものの,思い立ったが吉日と考え内科の用事を済ませた後に検診を受ける事にしました。
 頭痛相談の医者は内科でも見た事のある老先生。ライブでの頭痛の話をし型通りの質問に答えると「まぁともかくMRIをやろう」との事。やぢまはこの時点ではMRIの事はよく知らなかったのですが,後で調べてみたところ輪切り写真を撮る事が出来るのはCTと同じなんだけれど,放射線を使わないので被曝がない点,そのかわりCTに比べ多少時間がかかる点などが異なるようです。(あと耳元で機械音がうるさいとか)

 MRI撮影は30分ほどで終了し,内科の前で待つように言われ「まぁ大方どこも異常なくて『運動不足なんじゃないの?(プ』とか言われるんだろうな~」などと思いつつベンチに座って呼び出しを待っていたところ,大して待たされもせず「ヤジマさんどうぞー」と名前を呼ばれました。中に入るとバックライトの上に貼られた自分の頭部の輪切り写真がずらり。中でも眼球の断面が鮮明に写っているショットはなかなかのホラー度であり「こりゃヨメに見せたら寝込むな多分」などと想像していると写真群を睨んでいた老先生から予想外の一言が。

 「撮っておいてよかったと思う」
 「え?」

 …Part2へ続く。


 

再開したので気づいてください

 4ヶ月半ぶりに「Meditation」再開しました。と言ってもフライヤーを掲示していると昨日までと見た目あんまり変わらないと思うので赤字で強調しておきます。「Meditaion」再開しました。


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 この4ヶ月半の間は公私にわたる様々な体験や出来事に遭遇し非常に濃い人生(当社比)を歩んで参りました。日記って書き続けていないと平穏な毎日を送れないのかと本気で思ったほどです。それらを全部一度に書ききるのは困難なので,Meditationを中断した5月あたりからの体験談を今後のここの更新でちょっとずつ小出しにしていこうかなと思っております。でもとりあえずはそんなことより上に掲げた10/14のセッションの方が大事ですので皆様ぜひこの強力メンバーでのライブを池袋マイルスカフェに見に来てください。ついに「リーダーセッション」という今までの名称を改め本当に「ブートキャンプ」と銘打ってしまいましたが,今回は私も鬱憤ばらしをしたいので小難しい曲は少なめにし楽しくセッションできるジャズやファンクやその中間(?)をオリジナル/カヴァー取り混ぜてお送りしたいと思います。
 「どうしても,どうしてもその日はムリ」とおっしゃる方は10/20にも下記のような双頭リーダーセッションを新宿サムデイで執り行いますのでぜひそちらへお越し下さいませ。「両方行きます」という方がもしいるのならアナタは既に神です。神。


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 ●超久々に「PhotoGallery」を更新。


 


キューバの至宝にして世界最高峰のパーカッショニストの一人,
イラケレのオスカル・ヴァルデス師匠と。
2009年8月,大阪帝国ホテルにて。