8月は忙しくて更新頻度上げられねっス

 コーヒーを飲むのが好きなのだけれど,1年ほど前からコーヒーを摂取したあと胸焼けが起こる確率が急に高くなってきたので以後は飲む量を若干控えるようにしてきた。ところが最近,コーヒーだけでなく野菜ジュース・オレンジジュース・ウーロン茶・玄米茶・なぜかハンバーグなどでも高確率で胸焼けを起こすようになってしまい,しかもどれも好きな飲食物ばかりなので困り果てている次第。年を取るってこういう事なのね,などと寂しく考えながら水と牛乳ばっかり飲んでいる毎日。

 ちなみにやぢまが胸焼け時に飲んでいる薬は新新薬品のA2胃腸薬(顆粒)。漢方薬っぽい味がするところが萌えポイント。

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 2年前に初めての教則本を書き上げた時には「あーもうこんな重労働は最初で最後だー」と固く心に誓ったはずなのだけれど,今は「こういう本なら書いてみたい!」という教則本のテーマが一つだけある。それは「初心者から使える,五線とコードネームが読めるようになるためのベース教本」。要は「初めて触れる楽器がベース」という真っ白の人が割と本気でプロを目指す,という難関シチュエーションでもきちんと役に立ってくれる本なら書いてもいいナと思っているのだ。巷のベース教本はほぼ例外無く五線にTAB譜が併記されているけれども,あれがあると「楽器自体が初心者」という人はどうしても五線を読もうとしないし,調や和声といった音楽そのものの根幹を理解する上でも単なる遠回り(というかほぼ邪魔者)にしかならない。にもかかわらず音楽出版各社としては雑誌/教則本共に「TAB譜なし」 は有り得ないのだそうで,理由は「TAB譜がないと売れないから」なのだそうだ。
 私が温めているテーマはそのTAB譜が原則として「一切出て来ない」教則本なのだから,おそらくどこの出版社もこの話には乗って来ないだろうな~と容易に想像できる。一方こちとらは「趣味でいい」という生徒が殆どの音楽教室で10年近くベースを教えてきた経験上,「TAB譜があると誰にでもスタートが 取っ付きやすい代わりに,内容が高度になるとTAB譜しか読めないせいで落伍する人が大勢出てくる」という事実をいやというほど知らされている。だいたいよく考えたらそんな趣味中心の音教でもサックスやチェロを習う人は初心者の時点から奏法と同時に五線の読み方を習うのであり,1年も経てば演奏スキルの差は多少生まれてもドレミくらいは誰でも読めるようになっているのだ。こんな当然な事がベースでだけ広まらないのは偏にTAB譜の安易さに教える方も教わる方も頼り切っているせいであり,教える立場の自分自身も「頼り切っている一人」として「このままではいけない,自分でも新しい方法論を何か生み出して提示しなくてはならない」と一応考えているのだ。
 
 …方法論とか偉そうな事を書いてしまったが私が想定している内容は基本フォーム解説,ヘ音記号の読譜と対応する左手のポジショ ン,簡単なスケールやアルペジオの練習,リズムの読譜と普遍的なベースラインの演習,調と調号・臨時記号の解説,コードネームの概説とリズム譜を読む演習…など,コードネーム関連以外はどんな楽器でも最初に習うのが当たり前な事ばかりだ。もちろんこれをすべてTAB譜抜きでやるのである。特定の運指を示す際にもイラストや写真を使う。その方が絶対判りやすいし。

 どこからも頼まれなくてもいずれコツコツ書き始めてみるかな。ひょっとして持ち込みでもしたら賛同してくれる出版社も一社くらいあるかもしれないし。もちろん「これにTAB譜を付けて頂いて…」という話にはビタイチ耳を貸すつもりはありません。どこも採ってくれなかったら自費出版すればいいし。

 あーこれで老後の楽しみが増えた(笑)