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AmaKha Broadcasting! vol.1 / 箭島裕治オンライン・クィンテットvol.7

め ち ゃ く ち ゃ 盛 り 上 が っ た

 本当に漠然とした構想から企画が始まった「AmaKha Broadcasting!」ですが,どうにか無事に第1回を終えることができました。今までと違い,演奏もしながら「徹子の部屋」みたいにトークに重きを置いて(もちろん,私が徹子さんみたいに喋れるわけはないのですが),ゲストの人となりに焦点を当てられるような配信にできれば…と意図して始めたプロジェクトだったのですが,いやー今回は演奏が本当に素晴らしくてアーカイブ見てにやけてしまいました。「ゴスペル音楽とインド音楽の融合」という初挑戦に新しい音楽が生まれる予感はしていたのですが,思いもよらぬ形でそれが裏切られたといいますか,とにかく何という自然さ,何という楽しさ。これはもう「どこそこの音楽」というよりも,吉見さん・奥山さん・橋本さんという3人の先輩ゲストの膨大な経験値と,様々な音楽に対する理解と愛情の賜物なのだと思います。トークももちろん盛り上がりましたのでその辺もいずれ公開するであろうダイジェストで見ていただきたいと思いますが,いやー本当に良いスタートを切ることができてほっとしました。吉見さん,奥山さん,橋本さん,サブスクリプション(購読)してくださった皆様,本当にありがとうございます。もちろんサブスクはいつでも受け付けておりますのでこちらのページを参考にお申し込みください。次回の配信は3/31(水)で(詳細後日),今回のアーカイブも来月末までは残る予定です。

 

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 さて,今月は久々に箭島裕治オンライン・クィンテットの配信もあります! こちらは3/27(土),16:00からツイキャスで1,500円の有料配信です! 視聴チケットはこちらでお求めいただけます。

 ご覧の通り,今回はTopo君の得意分野であるフォルクローレ音楽のグルーヴの部分に焦点を当て,カルナバル,ワイニョ,アルゼンチンサンバといったリズムの曲を私たちが演奏してTopo君や海沼さんに解説していただくといった回になります。どのリズムもシンプルな2/4や6/8拍子で,決して難解でなく親しみやすいリズムなのですが独特の味わいがあり,それを演奏者がどうやって表現しているのか…という話はNスペとかで取り上げてほしいくらい深い内容になると思います(笑)。果たして私のようなフュージョン野郎にこの独特な世界が表現できるのでしょうか? 乞うご期待!

 


前日にゲストが増えるお知らせ

 明日3/20(土)にいよいよ第1回目の配信を迎える「AmaKha Broadcasting!」ですが,何とゲスト出演者が一人増えることになりました!

 3人目のゲストは,日本を代表するタブラ奏者・吉見征樹さんです。実は企画発足当初からご出演を打診してはいたのですが,お忙しい方でして「前日になったらブックできます」ということでしたのでここまで公表ができませんでした。前代未聞,ゴスペル音楽とインド音楽の融合! …という側面もありますが,間違いなくトークがさらに5割増しで盛り上がること必至です。長くなっても皆さん呆れないでくださいね。初回拡大バージョンということで。

 サブスクリプション(購読)のお申し込みはこちらをご覧ください! たくさんのご登録,お待ちしております。

 


はぢめてのさぶすく

 うーん。更地だと思っていた3月,最初ホント暇だったので自分でいろんな企画少しずつ入れていったら,なんか全然休む暇なくなってきた(笑)。やっぱアレだな,兵隊で仕事が3つ入るのと,バンマスとして3つ仕事入れるのでは忙しさが全然違うわ。そしてこれは方々から否定されるかもしれないが,ホント私,バンマスよりも兵隊で仕事頂く方が従順な自分の気質に合っていると思…痛い痛い。石はやめて石は。

 

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 さて,一番近いリーダーイベントはAmaKhaの新企画です。第1回ライブからちょうど10周年となる3/20(土)です。

 「何だ,去年もやってたSYNCROOMライブじゃん」と仰るそこのアナタ,そんな根も葉もあることを言わないでお願い。そう,確かに遠隔同時演奏を用いた配信ではあるのですが,今企画は何と月2回の定期配信,うち1回は上記のようなゲスト付き配信,そして残りの1回はマニアックなAmaKha二人だけでの配信(誰得? 笑)で,しかも内容的には今までよりトークにも重きを置いた,より番組仕立てとなる配信なのです。題して「AmaKha Broadcasting!」! そのまんま! ヒネり無し!

 で,初回は特別にダブルゲストをお呼びする予定でして,やはり去年SYNCROOMで大変お世話になった方々に出て頂こうという事になり,初めて一緒に遠隔演奏の感動を一緒に味わった奥山勝 (pn.) さんと,それ以降の配信でPAと配信の全てをお願いする事になりこの先私が一生頭が上がらなさそうなスーパーエンジニア橋本敏邦さんをお呼びできる運びとなりました。一応この企画,配信時間は基本的に以前と同じような70〜80分くらいかしら…と思っているのですが,初回のこの日だけはお祭りだしもう2時間でも3時間でも,ネット回線が悲鳴を上げるまでとことん語り合うのもいいかなと思っています(あ,演奏ももちろんやりますよ)。

 …で気になる課金方法なんですが,こちらも今回新たな試みとして今流行りのサブスクリプション(購読)制を取り入れる事に致しました。月々1,000円(税込)お支払いいただく事で「AmaKha Broadcasting!」の配信を(残っているアーカイブを含め)全てご覧いただけます。アーカイブはできるだけ残せるようにしたいのですが,内容によって残せない回も出てくると思いますので,それだけはもうリアルタイムでご覧いただく事になると思います。とりあえず,今回の第1回は残せる選曲で臨む予定であります。

 購読のお申し込みはこちらをご覧ください(そのうち専用ページ作んないとな)! たくさんのお申し込み,お待ちしております。

 

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 その他,こんなご時世なので配信が多めですが,自他のプロジェクトでいくつかライブが入っています。演奏できる機会があるだけでも幸いと捉え,一日一日楽しく演奏したいと思っています。これ以外にも他にも何か入ってくる可能性もありますのでどうぞお楽しみに。入らなかったらごめん。

 ●3/21(日)堤智恵子4生配信

 ●3/27(土)箭島裕治オンライン・クィンテットvol.7生配信

 ●3/28(日)堤智恵子4@西新井カフェクレール 
 ※貴重な生ライブです! ナントカ宣言,解除されていますように。

 ●3/30(火)山下Topo洋平@中目黒・楽屋
 ※こちらも貴重な生ライブ。配信も設けるそうです。

 ●3/31(水)AmaKha Broadcasting! vol.2(予定)

 ●4/9(金)箭島裕治BOOT FUNK!@日吉WonderWall-Yokohama
 ※生ライブ。多分2部のみ配信ありです。

 

 今年は新しい事チャレンジしなきゃ…とは思っていましたが,何となくトーク方面に行くような予感はしていました(笑)。実は去年の第1波でライブが空っぽになった時「AmaKhaでこういうのやってみようか」と相談していた企画はまさにこういう感じだったので,成るべくして成ったプロジェクトであるとも言えます。きっと楽しいものになっていく事でしょう!

 

 


取り急ぎ,御礼のみ

 AmaKha第100回記念ライブ,たくさんのご視聴本当に有難うございました!

 アーカイブ公開は1週間ということですので,少なくとも火曜日いっぱいくらいまでは観られるのではないかと思います。Passmarketによる投げ銭をお願いしておりますので,ご協力いただければ幸いです。投げ銭チケットご購入サイトはこちらです!

 第1回目のライブを敢行した10年前にはそんな世の中が到来するとは夢にも思っていなかった「コロナ禍」という災禍,しかもよりによって今回のライブ日程が緊急事態宣言期間にバッチリ被るという私の強運によって,この100回という節目にセレブレーショナルな大編成・有観客のライブを実現することは遂に叶いませんでしたが,まぁこの配信を見て頂ければそれが何だ,音楽のチカラは頭数や鑑賞の手段とは本質的には関係ないんだということを即座に判っていただけると思います。はっきり言ってこの内容を期間限定とはいえタダでも観られるようにしてあるというのは私としては不本意ですらありますが(笑),まぁ今回はお祭りだし,イイ事にしよう! …と自分を納得させています。

 


第100回記念<生配信のみ>ライブ

 今月24日(水)に予定されているAmaKhaの第100回記念ライブですが,緊急事態宣言の延長に伴い,会場サイドと協議いたしまして無観客・生配信のみのライブに変更させていただく運びとなりました。会場でのご観覧を予約されていた皆様には大変申し訳ありませんが,KEYSTONE Club東京さんの配信クォリティは首都圏では随一だと思いますので,是非ご自宅にてデカめの画面+イイめのオーディオでお楽しみいただければと思います。配信は同店のYouTube公式チャンネルにて行われる予定です。

 ちょっと事情がありましてAmaKhaではここ1年半ほど「60分2セット」のようなフル尺ライブをご辞退申し上げていたので,ワンマンで2セットたっぷり演奏すること自体が本当に久しぶりです。サポート陣は去年AmaKha名義のライブではご一緒できなかった西直樹 (pn.) さん・岩瀬立飛 (drs.) さんに加え,2012年に大阪で初めてご一緒して以来いつかは東京でのライブに呼びたいと思っていた古賀和憲 (gt.) 君をお呼びできる事になりました。世の中巧いギタリストはたくさんいるのですが,「アンサンブルの中で自分の立ち位置を瞬間的に見つけられるギタリスト」はそう多くはいません。コンテンポラリー・ゴスペルではそのような能力に加え強力なグルーヴやソロを出力できる人が求められるのですが,古賀君は日本では本当に数少ない,それを可能にするギタリストだと思います。西さん・立飛さんの怪物コンビと古賀君のAmaKhaでの共演は当事者の私が今からゾクゾクするくらい楽しみな邂逅ですが,この空前の顔合わせを配信でしか皆様にお届けしないっていうのは,なんかこう申し訳ないですがある種の贅沢すら感じてしまいます。

 ちょうど1年前の2月初旬というと,私たち音楽屋の間でも「ちょっと日本もやばくね?」くらいの空気感はあったかもしれませんが,1年経っても未だライブも簡単にはやらせてもらえないという状況になっているとは到底想定していなかった頃だと思います。ましてや10年前,AmaKha第1回目のライブを9人の大編成で敢行した時は10年後の世の中がこのような状況下に置かれているなどと1μmも予想していませんでした(ちなみに例のウイルスの大きさは1/100μm前後です。じゃあ仕方ねえわ)。しかし不幸中の幸いだったのは今の世の中がライブの生配信はもちろん,ネット越しにお互い在宅のまま同時演奏できるほど技術やインフラが進歩している事で,これがもし80年代だったら我々のようなライブミュージシャンはマジで壊滅してたと思うんです。私たちも政府や行政の要請に対し何らかの補償を要求する権利はあると思いますが,同時に今何か普段の業態に代えて仕事ができる手段が残されているなら,非常時の間あらゆる手段を試してみるべきだとも思っています。そういう意味では私たち演奏者はまだ恵まれていると思いますし,私たちより詰んで困っている職種の方々は大勢いるはずです。

 コロナ禍以降遠隔配信のクォリティをあげるべく日夜研究を続けておられるT-SPECの橋本さんや,「どうせ配信をやるならとことんクォリティを追求して楽しもう」と実践しておられる京都RAGさんの姿勢を見て,私も「困った困った」と泣き言を言うよりは代替手段を楽しむ事にしよう…と改めて思いましたし、ライブのMCなどでも一貫してそういう姿勢でいようと努めてきました。今後はさらに,新たに作る音楽にもポジティブな気持ちになってもらえるような願いを込めていきたいですし,そういう音楽ができれば生だろうが配信だろうが遠隔だろうが,聴いてくださる人に願いは届くのだろうと思っています。今年最初のAmaKhaのライブが,そういうライブになるように…というのが今の私の目標です。