「Meditation」カテゴリーアーカイブ

ブログです。2001年9月から書き続けています。

しんねんはひざがいたい #年男

 うーむ。もう少し早く新年最初の更新をして8日のライブの宣伝をするつもりだったのですが,今年は年末年始ちょっとバタバタしておりまして結局ここの更新が1月5日まで押し出されるということに相成りました。気がつけば本番まであと3日。しかもアレがアレで開催自体がちと怪しくなってきたという(笑)(笑えないけど)

 …の前にまずは年末,12/29の2配信を見てくださった皆様,また投げ銭を投入してくださった皆様,本当に有難うございました!
 オンラインクィンテットの方は散々自分も遠隔セッションに参加してきた家人が配信を見ていて「音良かった〜」と改めて感心するほどでした。「そんなの演奏してる方も判っているんでしょ」と思われるかもしれませんが,実はSYNCROOM上では橋本さんPAを通る前の音でしかモニターできないんです(メンバーたちの音量バランスは各自が調整できる)。なので配信を見てくださっている皆さんの耳に届いている「仕上がった音」は,私たちにはアーカイブを見てみるまで判らないんですよね。もちろんリハーサル時に巻き戻しチェックをしてサウンドを煮詰めてはおくのですが,本番終了後数日経ってからアーカイブを見るのはそういう意味でも大変楽しみなのです(少なくとも私個人にとっては)。
 そんなわけで2020年最後の配信に設けたテーマ「スタンダード特集」,お楽しみいただけましたでしょうか。来年最初のテーマも,もう私の中では決まっているんですよ(肝心の日程が全然決まっていませんが 笑)。


左足クラーベに初挑戦

 そして同日の18:45から23:00まで,4時間15分に渡って配信したTopo君とのトークライブ。まぁこれは沢山のゲストの方に来ていただけたからこそ実現できた企画でして,きっと視聴者さんもお目当てのゲストの方の時間帯あたりを見ていてくださった方々がほとんどではなかったかと思うのですが,中には「ほとんど全編見てました」という剛の者もいらっしゃったそうです(笑)。トークのプロではない自分に4時間以上のトーク番組が仕切れる訳は元来ないのですが,何となく「きっとTopo君とならやれるだろう」という予感がしたというのは前のエントリーに書いた通りです。で実際やってみて,もちろん私のトークのクォリティは日曜大工レベルだったと思うのですが(そこは投げ銭なので許して 笑),実際Topo君のおかげで特に疲れも感じず自然に「今年想ったこと」(だけではないですが)について話せたように思います。唯一皆を驚かせられたのは「23:00ピッタリに終わった! すげー!」ってとこですかね(笑)。

 来年末にもまたやろうと思います。サブタイトルももう考えてあります(笑)。


佐久間優子さんと奥山勝さんが参加してくださった時間帯のトークとセッション

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 …さて,年明け最初のリーダーライブはこちら! …なのですが。

 ワタクシ年末年始に家事と久々の予習地獄に追われておりましてですね,報道とかあんま見てなくて結構な情弱ぶりを発揮していたんですよね。で昨日(1/4),ライブ行く前後の電車の中で自分のライブの宣伝メールの文言をスマホで打ってですね,帰ってお風呂入って寝て,翌朝(1/5)PCでそのメールをBCCで一斉送信して,オッケーこれで一つタスク終わったわ,じゃ朝ゴハンでも作るか…とか言いながらTVつけたらアナタ,私の知らない間に何か緊急事態宣言とか(笑)。しかも政府の皆様におかれましては緊急事態宣言のための検討にこれから入るとかなのね。緊急なことのための検討って,なんか形容矛盾なんぢゃないの…いやいやその前に,世の中が緊急とか言ってる時に私「ライブ来てね☆」みたいなメール100人近い人に一斉に送っちゃったよ。これってどうなん…という話をあとから起きてきた家人にしたら「多分メール見た人全員『こいつ超能天気だな』って思うんじゃない」とのことでした。ま,そりゃそーだ(←志村けん)。

 で,この1/8のライブなのですが,配信が敷設してあるので無観客試合で生き残る可能性もまだ残されています。方向性が決まりしだいScheduleのページに掲載いたしますので,もうしばらく(一両日中かと思われます)お待ちいただけますようお願いするものであります。

 2019年までの自分たちの音楽活動に比べれば,今年もしばらくの間は私達にとってイレギュラーと言える期間が続いていくものと思われますが,何事も「以前と同じであることが当たり前」であるわけがないものと割り切り(=諸行無常),その時その時に使える方法を考えながら仲間たちと音楽を発信していきたい,と考えています。

 


年末年始のリーダープロジェクト3つ

 うわ,なんか24も25も普通に仕事している間にクリスマスなんてあっという間に終わってしまったぞなもし。今年はライブでCDを手売りするのも憚られるんで,シーズン中に売れたクリスマスアルバムはネット販売の2枚だけですよ。たった500枚しか刷ってないのに,いったいいつになったら廃盤になるんだか(笑)

 

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 さて,今年はカウントダウンイベントも帰省もないので年末12/29(火)に2つも配信イベントぶっ込んじゃいました。まずはこちら。

 山下Topo洋平 (quena) 君,佐久間優子 (pn.) さん,海沼正利 (perc.) さん,橋本敏邦 (mixing) さんと私 (bs.) による遠隔同時演奏バンド「オンライン・クィンテット」の配信5回目です。12月の配信なんでクリスマスソング特集とかできれば良かったんですが,バッチリ4日も過ぎておりますんで今回は「ケーナで聴くスタンダード・ソング集」というテーマにしました。なので今回は全曲,きっと皆さんがよくご存知の曲ばかりです(その代わり私と佐久間女史によってばっちりアレンジされていますが)。16:00配信開始です! どうぞお楽しみに。

 そして同日の18:45からは,年末特別企画としてこのような配信を企画してみました。個人的にも初めての試みです。

 ライブが全くできなかった5月ごろにSYNCROOMの前身アプリ「NETDUETTO」の存在を知り,遠隔同時演奏というものに取り組み始めてから半年ほど過ぎましたが,なんとなくこの遠隔演奏による配信が「自分に向いているな」と最近思うようになったんですよね。で先日,それとは別でTopo君が自宅スタジオから一人で演奏とトークをする配信を少し見ていたのですが,そのとき私「そうか,自分にとって遠隔配信がやりやすいのは彼が進行の補佐役になってくれているからだ」と気づいたんです。彼は通り一遍でなくちゃんと内容のあるトークのできる人だし,聴き役に回れば回ったで聴き上手というか,受け答えや相槌がわざとらしくないんですよね。我々はミュージシャンなので演奏さえ良ければトークなんてどうでもいいじゃん…と考える同業者もいるかもしれませんが,ライブにしろ配信にしろ,演奏に進行も含めた全体でショウとして成立すべきなので,トークが適当でいいということはないと思いますし,進行役が自分から「自分はトークが苦手です」と標榜するのは御法度…とまでは言いませんが,野暮だと思うんです。聴き手にとっては「そんなん知らね」って話だと思いますしね。
 話が少々逸れましたが,Topo君も常日頃からSNSやブログに「配信」やそれに頼らざるを得ない現状についてよくテキストを書いておられ,色々と多くの考えを巡らせているようなので,私たちライブミュージシャンにとって非日常の連続だった今年1年を年の瀬に振り返り,配信その他我々を取り巻く環境についてたっぷり放談しよう,という企画がこのトークライブなんです。題して,最後の聖戦ならぬ「最後の投げ銭」。今年一年,ことに遠隔セッションによる配信は実験的だったこともあり,課金の方法としては「一応無料で観ることもでき,満足してくださった方々に任意の金額をドネーションとして投入していただく」という,いわゆる「投げ銭」が適当と思われていたのですが,エンジニア橋本さんのご協力やSYNCROOMのリリースによって音質・画質も格段に上がり,安定性もほぼ心配ないところまで漕ぎ付けられた今,来年からは普通のライブと同じようにSYNCROOM配信にも一定の視聴料をつけることにしよう…というつもりでいるんです。SYNCROOMに限らずライブ配信そのものが多くのミュージシャンやライブ会場にとって手探り状態だった今年1年は「投げ銭」が主流だったこと自体自然な成り行きだったと思うのですが,いずれは「プロの演奏を聴くにはお金がかかるもの」という原点に立ち返らないと私たちも食べていけなくなりますし,私たち自身がそのムーブメントを起こしていかないとなんとなく不公平な状態がなんとなく続いていってしまいそうな気がしまして,もしそうなったとしたらそれはやっぱいいいことではないと思うんです。
 もちろん,一律にお金をいただく以上配信の音質画質に一定のクォリティが担保されていないとならないのは自明の理で,「スマホ1台」みたいな安易な配信に乗らないことも私たちプレイヤーが心がけていかなければならない事だと思います。「配信ってさー,音悪いよね」という人が増えてしまうのは,結局のところ多くのミュージシャンの首を締めてしまうことになりかねませんので。

 …はっ! こういう話をトークライブのためにとっておかなければならなかったんだわ。私ったら。
 というわけで,この続きは29日18:45から始まる配信(上掲のYouTube)にて! 今までSYNCROOMで一緒に共演してきたミュージシャンたちもゲストとしてトークに参加してくれます(しかも6人も)。お楽しみに!

 

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 そして2021年,年明け1発目のリーダーライブはこちら。

 遠隔セッションをやってると通常の,ごく当たり前にみんなでライブハウスに集まって演奏するライブのありがたみというものが一層よく判ります。昨今の社会状況を考えるとライブを見に行くことに二の足を踏んでしまう方も多いかもしれませんが,ここWonder-Wall Yokohamaをはじめ私たちが演奏するようなお店はほとんどの座席が向かい合わせではなくステージの方を向いていることが多いので,普通の飲食店でお食事をするよりも何らかのリスクは低いんじゃないかと思います。とはいえ,何事にも「100%絶対」ということはあり得ませんので,ご心配な方は是非配信で気兼ねなくお楽しみいただければと思います。

 BOOT FUNK!も佐久間優子女史の加入で現在のメンバーになってからそろそろ3年が経ちます。女史加入当初からすでに長年やっているバンドのようなサウンドではありましたが,そこからさらに3年間同じメンバーでコンスタンスにライブをやり続けたバンドならではの,円熟のアンサンブルと鉄壁のグルーヴをお楽しみいただければと思います。

 


私もツイキャス勉強中

 「BOOT FUNK! feat. AmaKha」@荻窪ルースター,ご来場誠にありがとうございました! BOOT FUNK!が固定メンバーのバンド体制になってから早5年,2つのリーダーライブのジョイントは「いつか機が熟したら」とは思いつつなかなかいいタイミングがなかったのですが,ついに今年6月,キーストンクラブで初めての無観客ライブを行なって以来,気がついたら年が暮れるまでに会場を変えて3回もこのメンバーでライブをやってしまっていました(笑)。まぁそれだけ良い企画だったとは思うのですが,来年は少し希少感を出すために1回くらいで我慢しておかなければなりませんかね。メンバーが6人となり音量もまぁまぁ爆音ということでそれなりに会場を選ぶプロジェクトですが(笑),それでもこれから年に1度はどこかで敢行したいです。

 配信の方はアーカイブを2週間公開するとのことですので,おそらく12/13(日)あたりまでは観られるのではないかと思います。なかなかの音質/画質で楽しめますので,是非チケットをこちらからお買い求めの上期間内にご覧ください!

 

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 前回,「アートにエールを!」に採択されたAkaneko Latin Projectの演奏動画をここでご紹介しましたが,入院中のバンドリーダーと相談してそれより少し前に作ってあったリモートセッションの動画を最近公開しましたのでこちらもご紹介。「ピアノトリオ宴」時代の私の曲,「The Glacial Queen」を演奏してくれています。

 いやーしかし,茜ちゃんもかせっちも健太くんも本当ラテン上手だよなー。この曲は別にラテン研究会のつもりで書いたわけではないのだけど,ラテンのエキスパートが3人集まるとちゃんとした(?)ラテンの曲に聴こえてくるから不思議。

 


「かなめ」

 いよいよ近づいてきました,BOOT FUNK + AmaKhaのジョイントライブ。会場は私が中学生〜大学生くらいの間を過ごした街,荻窪にあるルースターさんです。今までルースターさんは本店とノースサイドの2店舗があったのですが,今年9月からノースサイドに2店を併合し,新たに「荻窪ルースター」さんとしてリスタートされました。今まで他のバンドでは私もよく南口の本店に出演させていただいたことがありますので,お客さんの中にも「あ,ルースターね,南口出てすぐの。OKオッケー」というイメージを持たれている方も多いと思いますが,北口・杉並公会堂の近くに移転してますのでどうぞお間違いなく。またリーズナブルな生配信もありますので(あって良かったホント),ご来場が難しい方は是非ご利用ください! 来場予約・配信視聴とも,お申し込みはこちらのサイトで承っております。

 下の動画は6/1に同じメンバーで六本木キーストンクラブさんに出演した時の配信動画のハイライトで,確か当時,お店の配信視聴者数の記録を塗り替えたはずです。自分でもものすごく気に入っている動画なのですが,よく考えれば自分のリーダーバンドを2つ合わせたんだから自分が気にいるのは当然ちゃ当然よね(笑)。自分の好きなものばっかり詰まってるんだから。

 

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 動画と言えば,そしてルースターと言えばもう一つここでシェアしたい動画が。

 最後にAkaneko Latin Projectのライブをルースターでやってからそろそろ1年になろうとしています。もうご存知の方も多いと思いますが,バンマスでピアニストの野口茜女史は2020年の殆どを闘病生活で過ごしておられます。

 この動画は東京都の芸術支援プロジェクト「アートにエールを!」に応募し採択された作品で,ALPの最も新しい演奏動画でもあります。曲はこの動画のために書き下ろされた新曲で,女史の演奏は入院と入院の間隙を縫って録画/録音されたものです。また時折インサートされる写真は,女史が撮った日本の風景と加瀬田聡 (perc.) 君が撮ったキューバの風景からピックアップしたものです。

 私はこの動画を見ると,2種類の懐かしさを感じます。

 一つは「懐かしい」といっても大層淡いものです。
 ちょうどこの演奏動画を各自で撮っていた頃はまだ「ライブ」そのものが自粛から明け切っていない頃で,他のミュージシャン達も皆音楽を外に向かって伝えるために,オーヴァーダビングによる慣れない動画の制作を挙ってやっていたよなぁ…という懐かしさです。しかし淡いといってもたかだか半年そこら前の事を「懐かしい」と思うというのは,それが今の自分たちと全く違うムードであるからかもしれません。

 いま一つの「懐かしさ」は逆に「郷愁」といってもいいもので,それはもちろんこの4人で演奏する事自体に対するものです。娑婆にいるメンバー3人は皆このバンドで再びライブができる日,何ならリハーサルができる日すらをも恋焦がれていると思いますが,待ち時間が長いほど再会の喜びも大きいと思いますので,どうかバンマスにおかれては我々3人を放置プレイしてゆっくり体を治してきてくれたらと思います。

 

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 当たり前だけど,やっぱりバンマスはバンドの要なんだよね。バンマスがいなければバンドはできない。残りのメンバーで演奏ができたとしても,それは元のバンドとは別のセッションでしかない。スパニッシュ・コネクションのツアーは「ツアーだったからこそ」バンマスがいなくても敢行できたのかもしれない(中止にするのも容易ではないから)。

 茜ちゃんも千鶴ちゃんも芳輝さんも,みんな「要」なんだよなぁ。そんな「要」感がバンマスとしての自分にもあるのだろうかと考えてしまう今日この頃。

 


だんだんSNSのまとめサイトみたいになってきた

 今日もいろいろお知らせがございます。

 ●まず,11/18(水)に行われる予定でした六本木クラップスでの鹿嶋千鶴 (sax.) 女史のライブですが,残念ながら女史の体調不良により急遽延期が決定いたしました。観覧や配信の視聴を予定しておられた皆様には大変ご迷惑おかけすることになり誠に申し訳ありませんが,女史復活の折には同じメンバーでのリベンジ公演が設けられると思いますので,どうか少しの間お待ちいただきますようお願い申し上げる次第です。幸いにも同メンバーでのライブアルバムが昨年リリースされたばかりですので,お待ちいただく間是非そちらをお買い求めの上,予習にお役立ていただきたく思います。→「Works」

 ●その翌日,11/19(木)の六本木クラップスのライブはスパニッシュ・コネクション20周年記念ツアーのファイナル・ライブです! 9/1〜10/30の2ヶ月間,バンマス不在のまま32公演に渡って敢行された濃密なツアーの集大成となるライブで,そこまで2日に1度のペースでライブをやっていたのに急に2週間以上も間が空いてのファイナルなのでちゃんと指が動くかどうか大層不安です(笑)。通常のライブ観覧に加え配信も予定されており,会場でのご観覧はまだ少しお席があるようですのでご来場を予定しておられる方は是非こちらからお早めのご予約をお勧めいたします(配信のご視聴も同じリンクからどうぞ!)

 ●そんなわけでして,10/27のスパコネ@函館ライブの動画は11/18いっぱいで公開終了となります。「まだ見てなーい」という方は是非お早めにご覧いただいて投げ銭にご協力いただけますとありがたいです。ちゃんとマイク立ててマルチトラック録音しましたので,びっくりするくらい音が良いと思います。

 ●そしてそして,11/29(日)には私の久々かつ今年最後のリーダーライブ「BOOT FUNK! feat. AmaKha」が荻窪ルースターで行われます。こちらの詳細は追ってまたアナウンスしたいと思いますが,ご予約や配信に関してはこちら全て記載されておりますので御覧いただければ幸いです! いやー休日にリーダーライブやるの,ホント久々だわ。嬉。